5月30日 北朝鮮の日本人拉致被害者について再調査するという茶番劇

安倍ちゃんのさも鬼の首を取ったかのようなドヤ顔での記者会見にはいつも通りにうんざりしましたが 何も安倍ちゃんが頑張ったから 北朝鮮が拉致被害者の問題に前向きに動いたわけでは全くないと思います。結局北朝鮮は アメリカとも中国とも韓国とも関係が悪化して 経済制裁が厳しくのしかかり 拉致被害者という自分たちにとって都合の良いカードの残っている日本に経済制裁の緩和を求めるために 再調査を匂わせてきたにすぎないと思います。

そもそも再調査機関の設置に数週間かかるという事自体がおかしいでしょう。北朝鮮の上層部にすれば 日本人をいつどこで拉致して 現在どこでどんな暮らしをしているのか ほとんど完璧に把握しているはずです。それをことさら再調査するとにおわせることだけで 日本が尻尾を振って経済制裁を緩和してくれると判断されるという事自体日本が北朝鮮になめられきっているという事の証拠だと思います。

それでも 拉致被害者のご家族の方にしてみれば 大いなる前進であるのは間違いのない事だと思います。今回の再調査とやらで 実質何人の被害者の方が日本へ帰ってこれるのか見当もつきませんが 北朝鮮にとってこれほど美味しい切り札を一回で手放すはずはありませんから あまり過大な期待はしない方が賢明ではないかと思います。

茶番劇と言えば分裂した橋下さんと石原さんが お互いを褒め殺しにでもしようとしているかのようなおべんちゃら合戦には笑ってしまいました。まあ、お互いに大人であるので 相手を悪しざまに表現することが己のマイナスのイメージにしかつながらないことをよくご存知だったのだと思います。橋下さんとしても 自民党と対等に近い形で対抗していくためには 当面ぶつかり合っている民主党といずれは手を組むことが必要になりそうです。 現実には大阪都構想が暗礁に乗り上げている現状では 自分に有利な手打ちに持っていきにくいと判断していると思います。未だに大阪都にする事による大阪府民へのメリットが殆ど理解できないし 明確に得することが理解できなければ 大阪府民は橋下さんについていかないでしょう。一時期の人気も話題性も すでにありませんから まずは足元を固めるために都構想のメリットを理解しやすくアピールすることから再スタートを切られたらよいかと思います。以前にも力説しましたが 橋下さんの従軍慰安婦問題に関する発言は 全く非難されるような内容ではないと思いますが その発言の正当性をきちんと説明できないような政治力の足りなさでは 大阪都構想の実現は難しいように思います。

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