6月12日 一体オリンピックは何のために開催するのでしょうか

そもそもオリンピックの目的について オリンピック憲章には、「スポーツを通して、青少年を教育することによって平和でより良い世界づくりに貢献し、スポーツ文化を通して、世界の人々の健康と道徳の資質を向上させ、相互の交流を通して互いの理解の度を深め、友情の環を広げることにより、住みよい社会を作り、ひいては世界平和の維持と確立に寄与すること」と記されています。要するにスポーツによる交流を通して 互いに理解し合い 安心して生活のできる社会 即ち平和を目指すことを目的としているように思います。
現在 コロナ禍によって 世界中が大変な状態になっています。生きていくことに精一杯で スポーツの競技会なんて のんびりとやってる場合ではないと考えておられる方が 少なからずいらっしゃるように思います。有難いことに私の仕事は あまりコロナ禍の影響を受けずに済んでいるみたいですし いずれはなるべく早く引退することを考えておりますから この感染症による災いをそれほど深刻には受け止めておりません。しかし同じ日本人の方々で 真面目に仕事に励もうとされていながら 生きるか死ぬかの状態に陥っておられる方が 少なからずおられることは間違いない現状を考えると わざわざ感染のリスクを拡大することは間違いのないスポーツイベントを現在やるべきなのかどうか 疑問に思ってしまいます。
最終的に開催するか中止にするかの決定権は 総理大臣にあるのか都知事にあるのか はたまたJOCにあるのか 知りませんが いい加減最終決定を迫られている時期だと思います。ここまで懸命に精進されて ようやく出場権を手にされた選手の皆さんのお気持ちを考えたら 無条件で開催することを望みますが 現実的にコロナ禍の収束が全く期待できない時期に たとえ無観客で行ったとしても 相当数の選手や役員の方々が 色んな状態の国々から集まるのですから 慎重にそして厳重に 感染症対策を実施したとしても クラスターがそこかしこに発生する可能性は 相当高いように思います。競技によっては 直接肉体を接触させながら行う種目も結構ありますから猶更だと思います。
選手の方々にすれば 幼いころからオリンピックに出場して 活躍することにこれまでの人生をかけてこられた方も少なくないのでしょうから 何としても開催していただきたい気持ちは山々ですが 時期的に いずれ緊急事態宣言が解除されるのでしょうから 時期的にオリンピック期間と第五波が重なってしまう事が心配されます。国民がコロナ禍でもがき苦しんでいる時期に 幾ら世界最大規模の平和を目指してのイベントであっても 言ってみれば スポーツ大会をのんびりと開催していてもいいのか という疑問はどうしても拭いきれません。
ガースーはG7に出かけて 世界の先進国から オリンピックの開催に向かって 背中を押してもらっているようですが 強硬に開催して問題が起こった場合 その責任は日本と東京都が負わねばならないように思います。なんだかガースーは 外堀から埋めていって 肝心のこんな時期に非常に頑張ってオリンピックを開催する日本にとっての意義を 曖昧にしたまま 何となくの雰囲気の中で 開催せざるを得ないような状況を作ろうとしているようにしか思えません。自分の息子が問題を起こしたときも 息子が大人であるから別人格だ 等と己の責任を鑑みる姿勢が微塵もみられなかった 無責任野郎ですから 上手くいけば自分のおかげ、失敗すれば大嫌いな小池都知事の責任にすればそれで済むとでも 思っているようにしか思えません。
私も正直な気持ち オリンピックを何とか頑張って開催していただきたいのですが 日本の現状を考えれば のんびりスポーツイベント それも飛び切り大規模な大会など開いている場合ではないように思いますが 如何でしょうか。強硬に開催するのであれば 責任者が失敗したら腹を切る覚悟で臨む というような決意表明があってしかるべきだと思います。現状の 何となく皆やりたい気持ちがあるし 世界からもやって欲しいような声が聞こえてくるから やらざるを得ないんじゃないのかな みたいな雰囲気に流されて開催してしまうような状況は 私としては 賛成できません。
現在 オリンピック開催に賛成か反対か という質問に 賛成の声を上げるのは 簡単な事だと思いますが 日本の そして世界の現状を考え併せたら 反対すべきではないのかな と思います。選手の皆さんのお気持ちを考えたら もう少し落ち着いてから オリンピックと同等に評価される競技会を 種目ごとに開催して その頑張りを評価する機会を設けることで 何とか納得していただけないかなと 思います。結局どちらに結論付けられても 全ての人々が納得できる決断ではないと思いますから 本当に難しい判断を ガースーや小池のオバちゃんに出来るのかどうか疑問ですが お任せするしかないみたいで残念です。

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