6月22日 22日は毎月夫婦の日です

今日は夫婦について 考えてみたいと思います。夫婦とはもともとあかの他人同士が 何かの縁で巡り合って お互いに惹かれあって、 その後の人生を共にしたい気持ちになった時に 結ばれる契約関係であるように思います。私はこのブログでも何度も書いていますが 一度結婚に失敗をしています。

私は普通に大学を卒業して 一流企業と言われる会社に就職できて サラリーマンを数年経験してから 獣医師になりたい夢を捨てきれずにもう一度大学に入り直しました。30歳を過ぎての卒業、国家試験はかなり苦労しましたが 何とか無事に動物病院の先生になれました。自分の病院を開業する準備と同時進行のような形で 婚活をしました。

開業してからしばらくして一人目の奥さんと結婚しました。勿論その奥様と一生ともに人生を歩んでいくつもりで結婚しました。その女性は 私が一生一緒にいたいと感じるぐらいに それなりにチャーミングな女性だったと思います。大学を出てからずっと幼稚園の先生を務めておられた方でしたから 頭の回転も悪くないし テキパキと病院の仕事もサポートしてくださっていたのだと思います。

所が 私の心の中に 普通の人よりも約十年も回り道してしまったことに 無意識にかなりの焦りを感じていたのだと思います。病院の仕事は 開業したばかりですから 順調にいくこともありましたが 毎日のように失敗して 後悔しての繰り返しでした。長年病院を経験してきた現在なら 仕事で失敗と後悔を繰り返すのは 当然すぎる事なのだと受け止められますが 焦りまくっているなかでの 失敗と後悔の繰り返しは 相当に大きなストレスになってしまいました。

そのストレスは自分の至らなさから生まれているものであることを 当時は理解できずに そのむしゃくしゃした気持ちを奥さんにぶつけてしまいました。本当に器の小さな男で恥かしくてたまりません。結局ストレスのはけ口として 奥様を選べば 自分が楽になるのでそんな生活を繰り返してしまいました。

そんな奥さんにとってつらいだけの生活がしばらく続いて 当然の結果として 離婚することになってしまいました。原因は100パーセント私にあると思っています。奥さんの大切な人生のある部分を 私なんかとかかわってしまったために 無駄にさせてしまったことに 申し訳ない気持ちしかありません。一人の生活に戻った時に すぐに自分の弱さ、狡さを痛感しましたが これから彼女の人生が充実されることを祈るしかないと 大いに反省しました。

それからしばらくは 自分に対するペナルティでもないのですが 一人きりで病院の仕事を頑張りました。勿論病院の仕事をサポートしてもらえる人を雇いましたが やはり自分の病院の仕事ですから 他人ではなくて自分の家族に手伝ってもらいたくなりました。

そこで再び奥様探しを始めました。その時に偶然巡り会えたのが 現在の奥様です。私の人生も色々あって波乱万丈であるのかもしれませんが 奥様は奥様で色々あって やむを得ない事情から未婚の母となって 苦労されている女性でした。奥様に初めてであったのは 土曜日のお昼に病院に尋ねて来てもらった時です。

松田聖子じゃないけれど 初めて出会った時に この人とずっと一緒にいたいと感じました。その気持ちは今も変わらずにいます。幸いなことに 奥様も私とずっと一緒にいたいと思ってくださり めでたく一緒に暮らすことになりました。所が奥様には 連れ子がいたのです。私の器の小ささは 多少改善されていたのかと思いましたが 残念ながら人間の性分なんて 一度の失敗位で改まるような 生易しいものではありませんでした。

結局は 奥様の連れ子の存在を 快く私が受け入れることが出来ませんでした。残念ながら一緒に暮らすことは難しいけれど でもお互いの一緒に生きていきたいという気持ちが 凄く強かったので 凄く不自然な形ではありますが 病院の近所にアパートを借りてもらって 寝る場所は別だけれども それ以外の生活は一緒に過ごすという現在の形に落ち着きました・

一人前の男としては 奥様ときちんと結婚して 子供の存在も受け入れて 一緒に暮らすのが当然だと思います。でも子供にだって子供なりの感情がありますし、その気持ちまで十分に考え抜いたうえで 奥様が現在の形が最善ではないか と判断されましたから、客観的にはおかしくても 私たちの主観的には 一番望ましい形なのではないかと思っています。

勿論私の財産 と言ってもたかが知れていますが は全て奥様に受け取ってもらうように 正式な遺言書を書いて 奥様に渡してあります。私がいつ死んでも 奥様が一生余裕のある生活が出来るぐらいの金額にはなっていると思います。病院で一人で寝るときに さびしい思いをすることは 正直申し上げて 時々あります。でも 老後のんびりと優雅に暮らせるだけの蓄えが出来て 現在の仕事をリタイアした暁には 南の島で二人で楽しく充実した老後を過ごそうと固く約束しています。その約束が実現するまであと数年頑張って現在の病院のお仕事に邁進しようと考えておりますので どうぞよろしくお願い致します。

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