6月25日 久しぶりに法務局へ出かけました

法務局というお役所は 市役所などと違って 普段あまり用事がない 一般の方にとってはなじみの薄いお役所かもしれません。法務局の主なお仕事は 不動産登記という聞きなれない言葉が当てはまるのだそうです。土地や建物の所在・面積のほか,所有者の住所・氏名や権利関係などを登記簿に記録し,これを公開することによって,権利関係などの状況が誰でも分かるようにして,取引の安全と円滑を図る役割を果たしておられるのだそうです。まあ日常生活とは あまり関わり合いがありませんが 私が初めて法務局を訪れたのは 現在開業している病院の土地と建物を 購入するときに その土地と建物が奇麗な状態 つまりどこか知らないところに担保設定デモされていないか 念のために確認しに来た時 一度だけです。
本日 凄く久しぶりに 法務局を訪れたのは 先日のこのブログにも書きましたが お恥ずかしい話ですが 父の認知症が 私たち家族が気づかないうちに 相当に進行してしまっていて 最近十年間ぐらいの間に 株式の投資に大失敗をしてしまったみたいで 数千万円の損害を被ったことが 最近実家に山積みされている書類や父の手帳やメモによって 明らかになってきました。さらには 株式の損失を何とか一気に取り返そうと欲をかいて 二度も同じ詐欺グループにカモにされて やはり数千万円のお金を騙し取られてしまっていました。一度目は 詐欺に引っ掛けられたと気づいて 慌てて裁判沙汰にしたようです。一応詐欺グループの非が認められて 被害に対する返還命令が出されたみたいですが 詐欺グループから お金が取り返せるわけがありません。二度目は 詐欺にあったことに気づいても 何もせずに諦めてしまったみたいです。
まあ父がため込んだお金を どんなことにつぎ込もうと 私たちがとやかく言う筋合いではないのかもしれませんが 凄く勿体ない話です。これが 父の趣味の油絵の 巧妙な贋作でも売りつけられたのだったり 若いお姉ちゃんに その気にさせられて 金を貢がされたのだとしたら 一瞬でも父自身が 良い思いをしたのかもしれませんから 苦しいけれど 何とか笑い話と考えようと思えるのかもしれません。でも父は そもそもバブルがはじけた時に 相当な金額を株式投資で失っているのです。同じ過ちを繰り返すなんて 本当に愚かなお金の失い方だと思います。
父が株で大損をした という情報をどこかから入手したかのような タイミングで 詐欺グループが近づいてきました。ある会社の株をある程度まとめて購入して 転売すれば 数千万円儲かる なんていう普通に考えたら あり得ない話を 巧妙に持ち掛けて 人一倍けちん坊な父をその気にさせたのですから さすがにプロの詐欺グループです。そんなうまい話が 世の中に転がっているわけがないのに 何故かすっかりその気にさせられてしまったのです。それも一度ならずに度も続けて。詐欺の被害にあった金額が やはり数千万円にも及びますから お金の出所が心配になってしまいました。ひょっとしたら 実家の土地と建物を担保に借金でもしていないか という疑惑が湧いてきましたので 本日実家の土地の謄本を貰って 現在どこにも担保設定がされていないことを確認して ホッとしました。
父の遺産は 実質私と妹で とうぶんするはずですが この十年で五千万円以上も失われたことは 正直ショックですが まあ父としても 何とか財産を増やそうとして 頑張ってみた結果がすべて裏目に出てしまったのでしょうから 致し方がありません。それにしてもこの十年は 父にとって余分の人生だったのかもしれません。現在も認知症がひどく進行した中で 相変わらず我儘放題に行動して 周囲に迷惑と心配をかけているので 最後ぐらい皆に褒められて 惜しまれるような花道を飾って欲しいものです。

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