6月27日 原発について思うこと

電力会社の株主総会が一斉に行われて また原発反対の論争が起きているみたいです。世の中、何が何でも原発廃止を主張する人たちばかりがマスコミに取り上げられていますが、私にはよく理解できません。
 電力会社も株式会社なのだから、株主総会で株式を沢山所有する人の意見が反映されるのは当たり前で、少数意見が無視されるのは当然です。自分の意見を押し通したければ 株式の過半数を所有すればいいだけの話です。
 電力会社だってたくさんの社員を養っていくためにより利益の大きな発電の方法を選択するのは必然です。原子力発電とは 非常に効率的で利益率の高い、そして殆ど二酸化炭素を発生しないすごくクリーンなエネルギーなのです。100年に一度あるかないかの大きな地震と津波によって、福島県の人たちが実質的に故郷を失われたことは取り返しのつかないマイナス面であるのは私も認めます。
 ですが、原子力発電が始まってから、初めての大きな自然災害との遭遇ですから、予測していた災害対策が不十分であったからと言って、原発の全てを否定してしまうのは間違いではないでしょうか?今回不十分だった災害対策を十二分に施すことによって原発の安全性は更に高まるはずです。
 そもそも 日本では地震予知に地震対策のウェートが高いみたいですが、その方面からこれほどおおきな 津波を伴う地震が東北地方を襲うことは全く予測されていませんでした。予測されていないのに災害対策が不十分だったことの全責任を原発施設に負わせるのは如何なものかと思います。
 原発を全廃することを主張する人たちは原発による発電量をどうやって補おうと思っているのでしょう。例えば太陽光発電があるとおっしゃるかもしれませんが日本の国土でソーラーパネルを設置できる所全てに設置しても。その発電量は原発ほんの数基分にしか当たらないそうです。
 結局は火力発電に頼らざるを得ないのだと思いますが。火力発電は重油を燃やして熱を発生させるのですから、二酸化炭素以外にも人体に好ましくないガスをたっぷりと大気中にまき散らします。その上円安が進んでいる現在当然重油も高騰していますから発電コストが相当高くつきます。原発廃止論者は電気料金が大幅にアップしても一切文句を言う資格はないと思います。
 原発反対で大騒ぎする人間ほど、電気料金が上がるとなるとそれはそれで庶民の生活を圧迫する値上げは絶対に反対等と大騒ぎをしそうで不愉快です。原発を廃止する=発電コストが上昇する=電気料金が大幅に値上げされる という現実をしっかりと認識したうえで原発に反対してほしいです。
 私は原発事故の被害者である福島県の方々のことをどうでもいい、といっているのではありません。被災者の方々は、たまたまその地域で暮らしておられただけなのに、生活の基盤を失われて故郷に帰れなくなり取り返しのつかない、とてつもなく大きな被害を受けられたと思っています。しかし、温暖化が進む地球規模で環境問題を考えるなら、もし事故が起これば非常に大きな損失を伴う危険性をはらんではいるけれどクリーンなエネルギーを生み出す原発は必要な施設だと思います。
 以前にも書きましたが、私は東北の特に福島県の瓦礫を大阪府、枚方市が積極的に受け入れる姿勢を見せることを期待しています。現実には全く無理でしょうけれど。そして、原発に反対している方々は福島県の悲劇を繰り返したくなくて反対されているのだと思いますが、ならば尚更、福島県の少しでもお役にたてるように積極的に瓦礫を受け入れることに賛成してほしいし、福島県産の農産物や海産物を購入して少しでも福島県が元気になるお手伝いをしてほしいです。
 未熟者の私が偉そうな意見を書いて不愉快な思いをされた方もいらっしゃると思いますが私なりに一生懸命に考えた結果を書かせていただきました。ご意見、ご指導など何でも歓迎いたしますのでメールでお寄せください。互いに納得のいくまで意見交換をしましょう。

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