6月4日 風鈴の季節を迎えたみたいです

ニュースで 京都に風鈴寺と呼ばれるお寺があり 風鈴まつりが行われているのだそうです。私は その写真を見て あれっと思ったことがありました。写真に写っていた風鈴が ガラス製の いわゆる江戸風鈴とそっくりの形状をしていました。京都の人は 東京を未だに地方と呼び 普通は東京へ行くことを 上京すると言いますが 京都の人は東へ下る と表現なさるのだそうですから そんな見下した江戸の文化を そのまんま受け入れているのだろうかと 疑問に思いました。
私の風鈴のイメージは 金属製で チリーンチリーンと 風情のある 涼しげな音色が鳴り響くものでした。ガラス製の江戸風鈴は ペコペコと いかにも安っぽい音色に聞こえて そんなものが聞こえてきても 全然涼しさが味わえないように思います。調べてみると 一口に風鈴と言っても 全国で 様々な素材 形状 そして音色のものがある事を知りました。私がイメージしている風鈴は 岩手県の名産の鉄器である 南部鉄器をそざいとした 南部風鈴と言われるものみたいです。まあ鉄器は 関西でも作られているのでしょうから 関西産の鉄器でできた風鈴なのかもしれません。何故だか分かりませんが 子供の頃から わが家の軒先に吊るされていたのは 鉄でできた風鈴でした。
各地で そこの特産品を用いられているのかもしれませんが 金属製でも鉄ではなくて 真ちゅう製のものもあるみたいです。音色は金属ですから 鉄製のものと似ていますが 注意して聞けば その違いが分かるような気がします。やはりガラス製の江戸風鈴が分布する割合は高いのかもしれませんが 陶器や炭などを素材とした風鈴がある事は 初めて知り 驚きました。スミによる風鈴は 備長炭という上等の炭が 棒状のものを数本ぶら下げられていて 風が吹くと それらの炭が ぶつかり合って 独特の音色を醸し出すのだそうです。音色もそうですが その形状が 従来の風鈴とはかけ離れていますから びっくりしました。昔、竜巻をテーマにした外国映画を見た時に 一般のお宅の軒先に 金属製の棒を何本かぶら下げられていて 風が吹くと 個性的な音色を奏でていたように思いますが あれもその国の風鈴だったのかもしれません。風鈴という文化は 日本に限らずいろんな国に存在するのでしょう。
日本の風鈴という ごく小さな文化でも 知らない事が少なからずある事に 驚きましたが 引退したら キャンピングカーで 全国を回って 私の知らない日本の文化と巡り合えることが とても楽しみです。

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