7月15日 災害で亡くなられた方とそのご家族について思う事

大雨が降りやんで ようやく一週間が過ぎようとしています。連日行方不明だった方の遺体が見つかり 死亡が確定してしまった方々のことがニュースで流れています。被災した当日や翌日ならまだしも 行方不明の方と二三日たっても一切連絡が取れなければ ネットを含めて連絡網が発達した現在では 生きている確率が限りなくゼロに近い事は ご家族も覚悟されているのかもしれません。見つかった遺体が家族であることが確認されたら 亡くなったことが確定してしまうわけで 悲しみに襲われるのかもしれませんが 一旦気持ちを整理して その状況から前に進めるのかもしれません。
東北の震災のときにも 娘さんが行方不明のままなので 二三年経ってもお父さんが娘さんを探し続けておられるのが ニュースの映像として流れていました。ご家族としたら 死亡していることが確認されるまでは 生きて再会できる可能性がどんなに小さかろうと 気持ちがその方向に向いてしまうのは当然だと思います。只そのままの状況が継続しても ご家族としての時間は 震災の時にとまったまんまで なかなか前を向いて 新しい一歩が踏み出せないことになり 客観的に見れば 凄く可哀想ではありますが 勿体無い事のようにも思えてしまいます。
私は幸いなことに 自分自身が被災したことが全然ありません。父方の実家が 福岡県の朝倉郡と言う昨年の大雨災害の時に大変な被害を受けた地域にありますが 父の実家は 幸いなことにそこそこの高台にあってくれたおかげで 被害を免れました。取り敢えずはその地域の名前が 林田と言うので その地域で一番安全 安心な土地を林家が取得していたからなのかもしれません。そんな訳で 親戚筋を含めても 自然災害の被害を受けたものが私の知る限りでは 誰もいない位にこれまで幸運続きでした。ですから被災者のお気持ちを理解できなくて その神経を逆なでしてしまうような 無遠慮な事をかいてし舞うかもしれませんが ガサツな人間なのでご容赦ください。
客観的に考えたら 被災してから 一週間が過ぎてしまいましたから この時点で行方不明の方々が生存されていて 再会できる確率は非常に低いように思われます。ご家族にしてみれば どのような形にしても 例え御遺体になっていたとしても 何とか再会して 出来る限りの事 手厚く葬ってあげたいお気持ちは よく分ります。キチンと気持ちに踏ん切りがつかなければ その後の事等考えられないのであろうことは 推測できますが 今現在お元気でおられるご家族の人生を少しでも実り多きものにするためには 何時までも立ち止まっているべきではないように思うのですが 現何時的には難しいのでしょうか。
どんな人間にとっても 人生は限られた時間しか 与えられていません。その全ての日を充実させることは 不可能でしょうが 出来るだけ有意義な日々を重ねることが やがて誰にでも必ずおとずれる死の瞬間に納得できているか否かに直結していると思います。
勿論私のこれまでの人生も 結構頑張った日もあれば 全く無駄に過ごしてしまい後悔しかない日々も沢山あります。でも還暦を過ぎて カウントダウンの始まった私の人生ですから 出来るだけ有意義な日々を積み重ねていきたいと考えております。行方不明の家族を抱えた方々に 自分の人生について客観的に考えてください等と申し上げても 全く伝わらないであろうことは想像がつきますが 冷静に現状を見つめ直して 一番大切なのはやはり自分の人生を大切にすることが 一番の幸せだと思いますので 物事を前向きにとらえて頂きたいなと思ってしまいます。

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