7月17日 大きな犬を預かったら ケージを破壊されてしまいました

黒いラブラドールで体重が三十キロ越えの 大型犬をホテルで預かりました。普段だと 犬舎の下段 中の敷居を外して 二部屋続きにして 広いスペースにいれるのですが 生憎犬舎のエアコンの調子が悪いので 思ったほどには涼しくなってくれなかったので 大型のケージを組み立てて オペ室に置いて そちらで宿泊してもらうことにしました。そのケージも十年以上使用しているので ある程度ガタが来ているのは分かっておりましたが 犬舎が満員のときには 大型犬をオペ室で宿泊してもらう事は度々これまでもありましたから 今回も同様のつもりでケージにお入り頂きました。
勿論オペ室はエアコンがよく効きますので とても涼しい環境が確保されます。かなり体臭がきつい つまりとっても臭い犬なので お返しするまでにシャンプーをする事をお勧めしましたが 基本的に室外で飼育されているみたいなので その匂いを全然気にしておられない飼い主さんでしたので トリミングをしてきれいにしてお返しすることは諦めました。なのでオペ室の換気扇をフル回転にして臭いが部屋に染み付くことがないようにだけ注意しておりました。
暫くして オペ室から妙な気配がしましたので のぞき窓から中を覗いてみると ケージの中にいるはずの犬が その外をうろついていて オペ室に置いてあったものが グチャグチャにされておりました。慌てて中に入ると 少し前に裏の通路に散歩に出しましたので おしっこはタップリとその時にしておりましたが うんこは出していなかったので オペ室内にたっぷりと排便して 踏みたくってくれておりました。取り敢えずは 犬の足先をぞうきんで拭いてから 裏の運動場に連れ出しました。犬の大便が散乱しておりましたので 一番先に そのうんこをティッシュでくるんで トイレに流しました。更にアルコールを床にたっぷりと撒いて うんこが一切残らないように 丁寧に雑巾で拭きとりました。
換気扇を全開にしておりましたので それ程臭いは立ち込めていなかったので 助かりました。次に犬を入れていたケージを掃除しました。まずは下のトレイを取り出して処置台でよく洗い 網上になっているすのこを外してこれまた丁寧に洗いました。外側のスチール製のかごも 折りたたんで 丁寧に水洗いしてから 裏の廊下に並べて干しました。オペ室は 無論オペをするときには使用しますが オペ台の周囲に結構ゆとりがありますので ついつい物置代わりになっておりました。例えばペットシーツやペット用の紙おむつなどを断ポール箱に入れて 保管しておりましたが 段ボール自体を食い散らかされており 中身のシーツやおむつもいくつか食いちぎられて 床に散乱しておりました。
それから ペットフードメーカーから 嫌というほどフードの新製品などのサンプルの子袋が送られてくるので 出来るだけ飼い主さんにお渡しするようにはしておりますが どうしても溜まってしまいますので これマラ段ボール箱に入れて保管しておきましたが これはどうしても匂いがするからなのでしょうが 相当数のサンプルが食い破られて そこそこの量は食べてしまったのでしょうが ドライフードばかりですから これまたその残骸が床に散乱しておりました。
冬用のヒーターをキチンと片付けておけばよかったのですが オペ室の一番隅っこに置いておりましたが これも床に引き倒されて うんこが付着しておりました。取り敢えずは 付着したうんこを雑巾できれいにふき取りました。ヒーターとして使えるのかどうか心配でしたので コンセントに差し込もうと思ったら差し込む金属の部分が変形していましたから 噛みついたのか床に押し付けたのかされてのだと思います。何とか指で元の形にもぢして コンセントに差し込んで スイッチを入れたら 何とかヒーターとしての機能は保ってくれていたみたいでしたので助かりました。他にも 手術用のガーゼの箱が食いちぎられて 散乱しておりましたが これは十枚ぐら石果被害を受けていませんでしたので よかったです。術後によく使用するエリカラーを入れた箱も横倒しになってはいましたが 中身に被害はありませんでした。手術の器具を収納してある棚には 届かなかったようなので 本当に助かりました。
以上のような被害を受けてしまいましたが ケージとしては これまできちんと動物を保管しておいてくれたはずですが 今回のラブラドールはあまりにパワーが想定外であったために 金属同士を溶接してある部分を破壊してくれていましたから 驚きました。まあ十年以上使用しておりましたから 徐々に溶接された部分が弱って来ていたのかもしれませんが ケージを壊されてしまったのは こちらの想定がとはいえミスですから 犬に怪我がなかったことを喜ぶべきかもしれません。仕方がないので あまりエアコンの調子がよくない犬舎に入ってもらうしかないので どうしたものかと思っていましたが スイッチを入れてみたら 機嫌が直ったみたいで 涼しい風を送り出してくれましたので ホッとしました。お預かりしている間 機嫌よくしてくれていると 助かります。
ケージは 見た目は普通と変化がありませんが 本当ならくっ付いているはずの部分が分離してしまいましたので 当面は結節バンドで固定して使用するつもりです。結節バンドで 数か所しっかりと固定されましたから 大丈夫だとは思いますが 大型犬を長時間入れておくのは 心配ですので 今後気をつけようと思います。まあ脱走して荒らしまわってくれた犬には 何の責任もないことであり こちらの管理ミスですから 今後はこのような事が起こらないように 十分注意しようと思います。それにしても大きな動物のパワーは時に想定外の事を引き起こしてくれますので 本当に驚きました。

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