7月18日 宮城の小学校で 人文字の空撮の為校庭に出た児童が 多数熱中症になったのだそうです

連日猛暑が続いていますから この類のニュースには全然驚かなくなってしまいました。いい加減学校が十分すぎるぐらいの準備をして 無事にこのような行事をこなしてほしいと思うばかりです。最近の報道を見ると 明らかに現場で児童や生徒の面倒を直接見ている教師の側の対応のまずさが目立つ場合が非常に多いのには 呆れてしまいます。これだけ事件が次々に起こっているのですから 何故手厚すぎると批判を受けるぐらいの暑さ対策をしてそのような行事に取り組まないのでしょうか。
報道としては 一方的に学校側の対応のまずさや準備の不足についての責任を追及するばかりですが 逆の見方をすれば 大多数の児童なり生徒は問題なくその行事をこなしているのです。体調を崩して熱中症などを発症した子供の側にも 幾らかの責任があるのではないかと思ってしまいます。勿論体調を崩した気の毒なお子さんに文句を言うつもりはありませんが 日ごろの生活があまりに過保護になっているのではないかと思ってしまうのです。現在の日本では 三十五度を超す日は 当たり前になってきているのですから 普段から体を鍛える意味でも 暑さの中で過ごす事 暑さに体を慣らしておくことを 親御さんが考えて実行しておくべきの様に思います。
今どきの子供は 生まれた時から各家庭にクーラーがあって 夏でも涼しい環境が整っていたはずです。私が子供の頃 詰まり五十年位前は クーラーのある家庭など よほどのお金持ちのうちぐらいのものだったでしょう。つまりみんなが暑さとガチンコでぶつかって 扇風機だけの生活を 耐え忍んでいたのです。勿論現在とは夏の最高気温が段違いだったから 何とか扇風機だけで 過ごせたのかもしれません。七月八月でも 最高気温が三十℃を超えたら皆が驚いていた時代でした。 最高気温が各地で 三十五℃を超えるなんて日本では考えられませんでした。夏の暑さは確かに間違いなく数度高くなっていますから 体が受けるダメージは大きいのかもしれません。
でも私たちが中学高校時代の運動部の部活の練習と言えば 炎天下で数時間の練習が当たり前でしたし 殆ど全ての部活で 練習中は水一滴飲む事が許されませんでした。皆それが当たり前でしたから 暑い中で水も飲まずに走り回るのですから 凄くきつかったですけれども みんな当然のように受け入れていました。現在は部活の練習中の飲水がどの様な形で認められているのか知りませんが 基本的にはどんどん水分を補給するように指導されているのではないでしょうか。私たちから見れば それだけで暑さが増大しているとはいえ 凄く楽ちんな練習に思えます。
私は小学生の頃の夏休みは 暇さえあれば虫かごと捕虫網を持って 炎天下を歩き回っていました。母から帽子をかぶるように言われたり 水筒を持参することを義務付けられていましたが 二時間位のタイムリミットを設けられていましたので 仕方なくその時間位になると帰宅していましたが 許されるのなら一日中でも野山を走り回っていたかったです。女の子の事は知らないけれど 男の子はみんな似たような生活を送っていたように思います。そんな炎天下で日頃から走り回っている子供たちなら 校庭で人文字を作って それを空撮してもらうのにどれほどの時間がかかるのか知りませんが 長くても一時間位のものでしょうから それ位の事で熱中症になる子供なんかいなかったはずです。
現在の子供たちは 暇さえあればゲームに講じたり スマホをいじったりと 涼しい部屋にばかりいて 普段から炎天下で体を動かすことを殆どしていないから 炎天下で人文字を作っただけで 大量の熱中症患者が発生してしまうのだと思います。子供が炎天下で 虫取りなどに夢中になる時代ではない と断じられてしまうと 一言もございませんが 元気に外で遊びまわることの楽しさを知らない子供たちを可哀想に思います。まあいまどきの子供からすれば 私たちの子供の頃は 便利でいろんな面で役に立つ携帯電話もなければ 面白いゲーム機もなかったのですから 可哀想に思われてしまうのかもしれません。
只 大人になって働くときには 職種によっては 炎天下を歩き回らなければならない仕事は幾らでもあります。皆が皆 涼しくて快適な環境での仕事に就ける訳はないのです。年寄りの古い考え方を現代の若い子供たちに押し付けても 受け入れられるわけがないのは承知していますが 少なくとも男の子なら 昆虫を追いかけて 野山を駆け巡る楽しさを知ってほしいものだと思います。

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