7月20日  本日は歯よりもでっかい歯石を除去しました

本日歯石取りを予約されたのが10歳のヨークシャーテリアでした。私の経験上、ヨーキーとダックス、この二種類が最も歯石のつきやすい犬種だと思います。小型犬の方が歯と歯の隙間が小さいので歯石が付きやすい傾向は強いのかもしれませんが 特にこの二種類は唾液の成分の関係なのかもしれませんが ある程度の年齢になれば歯石がどっさりついていない子の方が珍しいように思います。

本日歯石取りをした子も前の歯にもびっしり付着していましたが 奥歯には歯石が歯そのものよりも大きくなって 口の開閉に問題が起きそうな位の大きさでした。まあ、これぐらいどっさりと歯石が溜まっているこの方が 作業として除去のし甲斐がありますし、仕上がりが除去する前と全然異なるので 飼い主さんがとても喜ばれます。見た目も全然違いますが 口臭も凄かったのが 殆どなくなります。

こまめな飼い主さんできっちり一年ごとに歯石取りをされる方もいらっしゃいますが そんなに短い間隔で歯石取りをしても 付着している歯石の量が少ないので 丁寧に作業しても 仕上がりの見栄えがあまり変わり映えしません。もともと口臭も殆どしていないので口のにおいをかいでもそれほど変化は感じられません。

こまめに歯石取りをすることは犬でも人間でも歯と歯茎の為にはとても良いことなのですが あまりきっちりされると処置をする側としてはちょっと困ってしまう部分もあります。シャンプーに出される犬でも 触るのも躊躇するぐらいに汚れている犬の場合は洗い甲斐がありますし 仕上がりも段違いになりますから 反ってやりやすいぐらいです。逆にすごくきれいな状態で まだ毛をカットする必要性も殆ど感じられない段階で 予約を取られると 勿論汚い子をシャンプーするよりも簡単だし 乾かすのも短時間で済みますが 出来上がりがあまり変わり映えしなくて だからと言って料金を安くするわけでもないので 反って申し訳ない気持ちになります。

取りあえず 本日歯石を除去した子は 初めての歯石取りなので 割と簡単に歯の表面からはがれましたので 歯石が多い割には 割と短時間で終了できました。犬の歯石取りは全身麻酔をかけて行いますから 以前にも書きましたが全身麻酔というのは死と隣り合わせの状態ですから 短くて済むに越したことはありません。

大きな歯石を除去しましたので それなりに出血もしましたし 歯茎の腫れもかなりひどかったので 抗生剤と消炎剤の飲み薬は少し長めに処方しました。これでこの子の寿命が結構延びたと思いますし 相当にひどかった口臭も当面は気にならなくて済むと思います。但し、二三年経つとまた元の木阿弥になりますから それぐらい経ったら又歯石取りが必要になるだろうことを 飼い主さんに丁寧に説明してお帰りいただきました。

歯石取りはとりあえず汚いものを奇麗にして、臭いものを臭くない状態にしてお返しする作業なので 遣り甲斐があるし 割と単純作業である割には 結構な料金がいただけるので 有難いことです。皆さんのペットも歯が茶色くなっていたり、口臭が気になりだしたら 歯石取りをしてあげてください。きっとその子の寿命が延びますよ。

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