7月21日 ロシア人選手のオリンピック参加について

オリンピックと言うスポーツの大会は ある意味アマチュアスポーツの競技会の最高峰だとおもいます。ほとんどのスポーツで世界選手権は毎年開催されていると思いますが オリンピックは四年に一度しか開かれませんから その能力のピークが短い場合が多いスポーツ選手にとっては 生涯の目標となる大会かもしれません。そういう意味では ロシア人選手も 精一杯練習してきた成果を示す機会が与えられるべきではないかとも 思わないではありません。

しかし 組織ぐるみのドーピングを公然と行っていた国の選手 と考えてしまうと 如何なものかとも思います。国ぐるみでドーピング隠しをしていたのなら 今回のようにドーピングが明るみに出てしまったのは 恐らく選手が良心の呵責に耐えかねて その類の情報を漏らしたのだと思いますが 良心の呵責に耐えかねた時期が遅すぎたのではないでしょうか。現在のロシアが 勿論帝政ロシアやソ連の時代のような極度に閉鎖的で封建的な国ではなくなっていることを期待しますが、そんな国ぐるみのドーピング隠しをある程度信憑性のある情報として 漏えいしたのですから その行為自体は称賛に値する事かもしれません。

でもスポーツを志すものとして ドーピング行為が根本的なルール違反であることは 子供でも理解できることだと思います。どの様な競技のどのような年齢の どの程度のキャリアを積んだ選手が動いたのかも 皆目見当がつきませんが ドーピング行為を国ぐるみで隠ぺいしていることを 明らかにすることで 将来的に自分がオリンピックのような大きな大会に参加できないのかもしれない事は当然予測できていたように思いますから 尚更スポーツマンとして勇気のある立派な行いだったのではないでしょうか。

勿論ロシア人の選手にだって ドーピングには一切手を染めていない選手も少なからずいてくれることを期待しますし そのある意味守って当然のルールですが その決まりを順守している選手には やっぱりオリンピックに参加する機会を与えてあげて頂きたいです。最近のニュースによると かなり厳しい基準の検査を実施して それをパスしたロシア人の選手には 参加資格を与えるような話だそうです。せっかく頑張って 真っ当に練習を積んできた選手には 是非その成果を発表する機会を与えて欲しいように思います。

ロシアと日本が直接かかわっている問題としては 北方領土問題があるのかもしれません。あたしから見れば 北方領土問題 と言う呼び方からしてチャンチャラおかしいです。だいぶ前に読んだニュースなので うろ覚えの内容ですが 確かいずれアベチャンがロシアを訪問した時に 大統領が直にあってくれるために 現在ロシアにせっせとごまをすっているのだそうです。もし大統領が直に会ってくれたら ひょっとして大統領のご機嫌が麗しかったらひょっとしたら 北方領土を返すと言ってくれるかもしれない事を期待して 日本は対ロ外交を考えているのだそうです。

チャンチャラおかしくて お腹の皮がよじれそうになります。そもそも北方四島を敗戦のどさくさに紛れて ソ連に持って行かれてからもう半世紀が過ぎているのです。当時は自分を日本人と思っていった人も その島々には少なからず住んでいたのかもしれませんが 五十年もたてば 殆どの方がお亡くなりになっているはずです。現在北方四島にお住まいの方で 自分の国籍を日本と思っている方は 恐らく皆無でしょう。

世界の中で北方四島が日本の領土だ等と考えている国は 間違いなく日本しかないのです。現在の北方四島が日本の領土だと考えてくれる人は ロシア以外の国の人でも一人もいないはずです。そもそもロシアは つい最近 クリミア半島を圧倒的な軍事力を背景に 強引にウクライナから奪い取って併合したのです。世界から非難の声が上がりましたが 厚顔無恥というか 全く反省する気配さえ感じられない国なのです。それほど領土欲の強いロシアが 今更北方四島を日本に返してくれるはずがありません。

北方四島をどうしても取り戻したいのであれば それこそ第二次日露戦争でも起こして 実力で奪い返すしかありえないように思います。そもそも自衛隊とは日本の領土を守るために組織されたものだと思います。憲法で戦争放棄をうたっていますから 勿論他国を侵略するためには使えません。しかしもし本当に北方四島が日本の領土であると堂々と主張するのであれば 自衛隊をすべて投入してでも 日本の領土を取り返すために働かせるべきでしょう。

もし自衛隊が日本の領土を守るために使わないのであれば そんな金ばかりかかる役立たずの組織は 直ぐになくしてしまうべきだと思います。毎年自衛隊にかけている予算を 全て福祉に回せば 消費税なんかとる必要はなくなるように思います。まあ竹島を実効支配している韓国に対して 指をくわえて文句だけを言っているような腰抜け日本ですから 第二次日露戦争なんて 夢のまた夢だと思います。

ちなみに日本人は かつての日露戦争において 劣勢が予想された日本が 大勝利を収めたと勘違いしておられる方が多いように思います。映画に描かれているのは乃木大将が 苦労して 203高地を占領して 日本海海戦でバルティック艦隊を殲滅したところばかりが描かれていますが 実情は 戦死者も戦傷者も日本側が被害は大きかったのです。要するに日本としては 全身全霊で戦っていたのに対して ロシアにすれば 極東の小さな紛争位にしかとらえていなかったのだと思います。

当時ロシアは 帝政が崩壊寸前であり いずれむかえるロシア革命に向けて 国民は戦争なんて本気でする気分ではなかったのです。日本は真正面からこの戦争に全力で取り組んでいましたが ロシアにすれば 足の裏にできたお出来が化膿して 膿が溜まって腫れ上がっていた位の感覚だったのでしょう。ロシアにすれば足の裏のオデキよりも政治組織がガタガタになり それこそ風邪をこじらせて肺炎にでもかかっていた状態だったのです 足の裏のオデキどころではなかったのだと思います。

ですからアメリカが仲裁に立つと 直ぐに取り敢えず戦争が終われるのであれば 結果なんてどうでもいい と言う事であっさりと手打ちにしたのでしょう。但しロシアにしてみれば 本腰を入れて戦争した気分ではないので 結果としては日本の勝利で手を打ったけれども 自国にとって不利な条件で講和する気持ちはさらさらなかったのでしょう。賠償金や領土の割譲も最低限度しか認めませんでした。

日本からこの会議に参加した小村寿太郎は 日本にとってそれほど有利な条件でなくても ロシアが本腰を入れて戦争に取り組んで来たら 日本はそれまでで精一杯で既に息切れしている状態でしたから 困ったことになる事情を熟知していましたから 手を打ちました。しかし一般の国民にすれば 苦労して少なからぬ犠牲を払ってまで収めた戦勝ですから 日清戦争と同等の日本にとってすごく有益な講和が結べることを確信していましたから ポーツマス会議の講和内容を知った時には 暴動が起こったのだそうです。

もし第二次日露戦争が起こったとしても ロシア軍はバリバリの実戦経験をヨーロッパで相当に積んでいますが 日本の自衛隊なんて 絶対に実戦に出る事等ないつもりで入隊したのでしょうから 戦う前から結果は見えています。だったら早めに未練たらしく北方領土に執着するのをやめて ロシアが理不尽な行動を取った時には厳しく非難すべきだと私は思いますが 如何でしょうか。

ブログ一覧