7月24日 1927年の本日 芥川さんが自殺しました

自殺をされた作家として有名なのは 太宰治さんや三島由紀夫さんあたりだと思います。私は芥川龍之介さんまで自殺されていたとは恥ずかしながら知りませんでした。それもわずか36歳の時にです。もうこの歳になると(当年とって58歳です)ブログの題材として取り上げさせていただく方が自分よりも若くして亡くなられている事実に 頻繁に出くわしますから 今回もあまりショックを受けませんでした。

太宰さん、三島さんの作品をそれほど読んではいませんが お二人の相当に凄まじい生き方と作品から想像して 己の人生の結末のつけ方として 自殺を選択されたとしても それほど不思議には思いません。私は芥川さんの作品も殆どよんでいなくて 日本人なら誰でも知っている「羅生門」「芋粥」「杜子春」「蜘蛛の糸」位しか知りません。

芥川さんは子供の頃から優秀で 東大の文学部で意外にも英文科を卒業されています。作家としてはそこそこのペースで作品を発表しておられたみたいだし、子供も三人もできていましたから それなりに幸せな家庭を築いておられたのだと思っていました。三島さんたちと違って 作家としては穏やかで恵まれた環境におられた方のようなイメージで 何故その最後が自殺でなければならなかったのか 不思議に思えます。まあ、私の様にのんべんだらりんとした だらしのない生き方をされてはおられなかったのでしょうから 人生について真剣に考察すればするほど つまり作家という自分の作品とギリギリのところで向かい合っておられる作家という職業の方なら猶更 自殺という選択肢の割合が高いのかもしれません

まあ人の気持ち、考え方などは他人の想像の範囲を超えている場合が多いので 芥川さんとしても そのような結末のつけ方を選択せざるを得ないような人生だったのでしょう。ただそのように若くしてお亡くなりになられたけれど 現在まで「芥川賞」という文学賞が受け継がれていることからすると その存在の偉大さを図り知ることが出来そうです。

つい先日芥川賞を受賞された又吉直樹さんは 芸人であったという話題性から その受賞作品の売り上げが凄くて 一般的に芥川賞受賞作品は いわゆる純文学の範疇にありますから それほど売れなくて あまり儲からないのが相場なのだそうですが 相当な額の収入が見込まれるそうで 羨ましい限りです。何にしても死後100年近く経ってまでも その文学賞が大変注目されるほどの功績を残された方が 私の人生の半分近い年齢で 亡くなられた日が本日である というお話でした。

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