7月25日 「ひまわりと子犬の七日間」と言う映画を観て 不覚にも泣いてしまいました

もう十年ぐらい前に公開された邦画ですが たまたまお任せ録画に入っていたので 観てみました。あらすじは お年寄りに飼われていた犬が 不幸な運命の為に野良犬となってしまいました。その犬が出産直後に保健所に子犬ともども保護されました。保護されると表現すると聞こえが良いですが 要するに七日間施設で面倒をみてもらい その間に引き取り手が見つからなければ 殺処分されてしまう状況になってしまいました。その母犬は 野良犬生活で辛い目にあったのと 生まれたての子犬を抱えていたので 非常に神経質になってしまい 扱い辛い性格になっていました。

その施設に努める保健所の職員が その犬の心を開こうと懸命に努力しますが なかなか上手くいきません。職員の娘が 引き取り手の見つからない犬を父が殺処分をすることを知って 父親と口をきいてくれなくなってしまいました。しかしその娘も父親の仕事や気持ちを徐々に理解してくれて 扱い辛くなってしまった母犬に「ひまわり」と名前を付けて 何とか家族になろうと父に訴えます。

殺処分の当日 いよいよ処分する直前になって やっとその母犬が職員に心を開いて 子犬ともどもその職員の家族として迎え入れられてハッピーエンド と言ういかにも御涙ちょうだい的な映画でした。映画を観始めて直ぐに 話の結末の見当がついてしまって 多少興ざめしながら観ていましたが、その職員を演じていた堺雅人さんの演技が秀逸で 娘や同僚の職員とのやり取りなどが 凄くリアリティがあって それなりにみごたえがありました。

それと母犬を演じた(?)恐らく雑芝犬の演技も素晴らしかったと思います。まあご本人が演じている自覚があるのかないのかは分りませんが 警戒している時の険しい表情と 心開いた時の穏やかな表情が 凄く対照的で ひょっとしたら似たような犬を使い分けて撮影されたのではないかと思えるほどでした。まあ警戒心の強い犬とちょくちょく対面する仕事をしていますから いきなり犬が警戒心を完全に説いてくれることは 現実には殆どありえないことだとは思いますが 取り敢えずは娘さんに笑顔が戻ってよかったと思い不覚にも涙ぐんでしまいました。

この映画の舞台は九州でしたが 全国でそしてこの大阪でも 毎年凄く沢山の犬たちが 殺処分されているのは 残念ながら現実です。たかが犬ですが その命は人間に劣らず 尊くて掛替えのないものだと思います。せっかく生まれてきた命ですから 何とか寿命を全うさせてあげたいものです。犬の平均寿命が15年と言う事をあらかじめ飼い主になる人間は知っておくべきだと思います。なんとか平均の寿命ぐらいまでは元気に生きられるように 出来る病気の予防はきちんとして 最低限度でいいから定期的に散歩をしてあげて その犬に適した質の良いドッグフードをチョイスしてあげて欲しいです。

その犬が寿命を全うできるまで 責任をもって面倒をみる覚悟が出来ていないのであれば 安易に犬を飼い始めないでほしいと思います。勿論大事に面倒をみていても 先天的な病気や 不幸な事故によって 長生きできない動物を仕事柄少なからずみてきていますが 最後まで飼い主さんに愛情を注がれながら生きられれば たとえ短い人生であっても その子なりに幸せな人生だったろうと 私は思います。全国で殺処分される犬が少しでも少なくなってほしいと切に希望します。

ブログ一覧