7月25日 苛められていた中学生の通っていた中学校が 苛めの存在を認めました

この種の事件は 自殺などの取り返しのつかない事件が起こって初めて 学校側が生徒間の苛めについて意識するような印象を受けてしまいます。大きな事件が起こってから 慌ててアンケートを取ったり 生徒と面談をして調査を始めているようでこのような問題に対しての対応のスタートが遅すぎるとしかしか 思えません。多くの場合 学校側としては 苛めの存在を否定することから 対応が始まるように感じていましたが 今回の中学校は 自殺した生徒が日常的にいじめられており そのことが自殺の原因の一つであったことを認めていましたから先生たちの気持ちが良心的なのではないかと思います。苛めなど無かったといけシャアシャアと開き直る学校よりも 好感のもてる対応の始まりだと思います。

このような事件が起こった時によく追及されるのが学校側の責任です。学校という一つの小さな社会の中で起こったことですから その社会を管理、運営している先生という立場の人に 全く責任がないとは言えないように思います。でも私は自殺をしてしまった子供とその両親にも それなりの責任があるのではないかと思ってしまいます。

私はいじめられた経験がありません。まあ、割と無神経なたちで 人を傷つけるような発言をズバズバとしてしまったこともありましたから ひょっとしたらクラスのメンバーから村八分の刑にあっていたことがあったのかもしれません。でもそんな状況でも 私は話したい友達とは ある程度強引にでも話す機会を作り そのなんとか話せる友達の輪を力づくでも広げて 私を無視する状況を 無意識に打破してきていたのかもしれません。

まあ私の性格からすると 苛められる側よりも 苛める側に立っていたケースの方が多いのかもしれません。私に言わせれば 苛められる人には 当然苛められる原因があるのです。子供の頃は残酷で正直ですから 外見の欠点から 苛めが始まる場合も多いのかもしれません。でも私は はっきり言って顔だちは整っていないし 短足だし、太っているし 見た目はかなり大きなマイナスポイントを抱えています。でも私は自分の外見的な欠点を 笑いに転換してしまって 苛められる要素から上手に外していたように思います。

外見の欠点を そのままにしておくと子供はしつこくその点をつついてきますから そこで皆に嫌われるような対応(例えば先生にチクルとか)をしてしまうと そのことが引き金となって どうしてもいじめの対象になっていたように思います。私が小学校の高学年の時にクラスの女の子で 髪がグジャグジャにもつれていて 恐らく蓄膿症か何かの病気もちの子だったのかもしれませんが 常に鼻水を垂らしている女の子がいました。その子がずるずると鼻水をすする音が 半端なく気持ち悪かったです。

女の子ですから 親が髪位とかしてあげればいいのだし 鼻の病気なら病院できちんと治療すべきだし せめていつでも鼻水をかめるように ハンカチなりちり紙なりをたっぷりと持たせてあげれば それほど周囲の人間に気持ち悪い思いをさせずに済んだし 親がきちんと子供の面倒をみてあげていれば その女の子は苛めの対象にならなかったと思います。

苛めといっても その女の子に対して何かをするのではありませんが 少なくとも男子はその子の半径三メートル以内には近づきませんでした。この子の問題は結構大げさになって 私たちの母親まで学校に集められて対応策を相談していたみたいでした。私たちの親はそれぞれの子供からその言い分を聞いて参加していましたが 私の母親はその集まりから帰ってから やはりその女の子の親がもう少しその女の子の状況をきちんと理解して 対応してあげるべきだという結論に達したのだそうでした。

今回自殺してしまった生徒も 自殺するほどに大きな悩みを抱えていれば 一緒に暮らしている両親が気づいてあげるべきだと思います。中学生ぐらいになると ある程度自我が確立されているのでしょうから 百歩譲ってその悩み事を同居している両親が見抜けない場合があるのかもしれません。でもその子供と親の間にしっかりとした信頼関係が築かれていれば 自殺する前の段階で 子供が親に悩みを打ち上げていたのではないでしょうか。

下手に学校の先生に相談すると そのチクッタ事実が 苛めの炎に油を注いでしまう可能性もありますが 両親に相談して両親から学校に話を持ち込めば 多少はしこりが残るのでしょうがいじめが現実的に解消されていく可能性は結構高いように思います。子供が親を信頼していれば 恐らく自分の究極の選択をするかしないかの悩み事はきっと相談すると思います。親子のごく当たり前の信頼関係が 築けていない親に 学校の責任を追及するような発言はしてほしくありません。

死者に鞭打つようなことは言いたくありませんが 学校にいる間は ある意味先生に守られ、両親にも守られているのです。実際に社会に出てからは 学校のいじめよりもずっと辛いことと直面するはずです。高々学校のいじめなんて利害関係が発生していませんから その程度のストレスで自殺を選択するような柔な精神力だったら 実際に社会の荒波にもまれたら とても生きてはいけないでしょう。遅かれ早かれ自殺する人間がたまたま中学生だったから 注目され問題視されているにすぎないように思います。二十歳過ぎた若者が自殺しても 新聞にさえ取り上げられない程度の日常茶飯事です。

世間の荒波にも耐えうるぐらいに精神力を鍛え上げておくことも やはり親の義務だと思います。耐えきれなかったら取り敢えず親を頼るぐらいの信頼関係を作っておけば 精神的に追い込まれても自殺なんて最低の結末のつけ方を選択することはきっとないと思います。

偉そうに言っている私だって 自殺を考えたことがないわけではありません。誰でも生きていくことが辛くなってしまう事なんてあるに決まっています。でも家族の気持ちを考えたら とても自殺なんてできませんでした。自殺をしてしまった子供は その事実によって親がどれだけショックを受けて 悲しい思いをするのかなんて考えてはいないのでしょう。親と子にお互いを大切に思う強い気持ちさえあれば たぶん自殺という選択肢はおのずと外されると思います。

話の筋があいまいになってしまいましたが 結局私が言いたかったことは 自殺といじめの因果関係を認めた学校の対応は十分に評価できることと、自殺をしてしまった子供とその親にも かなり大きな割合の責任があるのではないでしょうか という事です。

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