7月29日 本日は語呂合わせで毎月だけれども「肉の日」なのだそうです

お肉と言う食材は 一般的には 凄く人気の高い食材であり 好物にされている方が多いと思います。所が 私はこのブログで既に何度も書きましたが 子供の頃には 塊の肉が全く食べられなくて凄く苦労しました。肉の種類を問わず 牛肉も豚肉も鶏肉も同様に食べられませんでした。この事は 母の作ってくれる料理に原因があったのかもしれません。母の料理は 私にとってはいわゆるおふくろの味ですから とても美味しかったです。客観的な評価はできませんが 友人宅でご飯を御馳走になっても 同じ料理なら母が作った方が美味しいように感じていました。まあ食べなれているだけの事かもしれませんから 私の主観的な判断です。
但し 母は自分が苦手な食材による料理は一切作ってくれませんでした。例えばサバやカキは自分が苦手 というかアレルギーがあったようで これらを使った料理は 一切食卓に並ぶことがありませんでした。誰にでも嫌いな食品 生理的に若しくは肉体的に受け付けない食材があることは 致し方の無い事かもしれませんが 例え自分が嫌いであっても 食育という観点からすれば それらの食材を使った料理も 自分は食べなければよいわけで 作って食卓に並べるべきだったように思います。
サバの塩焼きや味噌煮は 高校の時にたまに昼飯に購入した弁当で初めて食べました。凄く美味しい料理に初めて出会えて感動していましたが 周りのみんなが極当たり前に食べていましたから 我が家では母親がサバが苦手だと 昔聞いたことがありましたから その為に私はこんな美味いものを知らずに 食べていなかったのだと分って 母を少し恨んだ記憶があります。カキフライを初めて食べたのは 大学生になってからでした。カキと言う食材は 凄く好きな方と苦手な方に分かれる食材かもしれませんが 私は初めて食べたカキフライで カキが大好きになりました。生ガキも好きだし焼きガキも大好物です。牡蠣の土手鍋なんて冬には最高の料理だと思います。そんなカキと 大学生になって初めて出会ったのは 自宅の料理でカキが一切登場しなかったからです。
とにかくうちの母は 自分の苦手な食材を自分のレパートリーから 完全にシャットアウトしていました。同様に 塊の肉も母が恐らく得意ではなかったのだろうと思います。子供が大好物のカレーでさえ シチュー用の塊肉ではなくて ミンチ肉が入っていました。その為に 友人宅でカレーを御馳走になった時に 塊肉と遭遇してしまって 殆ど食べられなかったことを覚えています。塊肉は 当然かもしれませんが 学校給食にも時々登場します。別に給食を残しても問題のない小学校も少なくなかったみたいですが うちの小学校では つぎ渡された食物を一切残すことは許されませんでした。仕方がないので 私は塊肉を口に入れたら 殆ど噛まずにお茶と一緒に丸呑みしていました。喉につっかえそうになって 何時も吐きそうになりましたが 何とか辛抱していました。
一般的に子供の大好きな鶏肉の唐揚げも 塊肉でしたから 苦手でした。中学生ぐらいになると カレーに入る肉は ミンチ肉からスライス肉に変化していましたが 相変わらず シチュー用のでっかい塊肉の入ったカレーは食べられませんでした。我が家では 家庭内でも 外食でも 焼肉という料理を食べる習慣が全くありませんでしたから とにかくある程度まとまった形の肉を食べたことが中学生ぐらいまで殆どありませんでした。
中学生ぐらいになって友人に好きな食べ物を尋ねると 焼肉やビーフステーキ等と言う聞いたことはあるけれども 見たことも食べたこともない料理が上がって 驚きました。私は子供の頃と相も変わらず ミンチ肉入りのカレーにハンバーグが 一番の好物でしたから 友人たちとの違いに 驚くとともに 若干焦っておりました。別に好物が友人たちとは 多少ずれていても構わないと思いましたが 友人たちと一緒に食事をするときに 焼肉屋さんなどに言ったら 残念ながら 主役の肉はあまり食べられませんから もっぱらサラダばかりをつついていて 悔しい思いをしました。
大学生ぐらいになって ある程度自分でお金を出して 友人たちと食事をする機会が増えてから 徐々に塊肉を食べる機会も増えましたし 大人になったからかもしれませんが 少しずつ塊肉の美味しさが解かり始めたように思います。現在 還暦を迎えてしまった爺さんですが 焼肉なら週に一度ぐらいでも 大歓迎です。健康の事を考えると 野菜を中心にした食事が望ましいのは分っていますが あまり極端に好きなものを辛抱してまで 長生きをしたいとも思いませんので 老人なりに節度をわきまえて お肉を頂こうと考えております。
牛豚鶏の肉は なんでもOKですが レバーなどの内臓系は やはりお肉初心者なので 苦手なものが多いようです。それから大学の解剖の実習で 山羊を解剖してから その独特の臭いがトラウマになってしまって 羊の肉は 全く食べられません。今更苦手なジャンルにチャレンジする気持ちはありませんので 苦手な分野のお肉は これからの人生でも 避けて通りたいと思います。今でも月に一回は 奥様と焼肉の食べ放題に出かけて お肉をお腹一杯いただく日がありますが なるべくお肉はチシャの葉っぱにくるんで食べますし サラダも積極的に食べて 極力野菜もたっぷりと頂くように心掛けています。これからも 食べられる限りは 美味しいお肉を 美味しく頂けるうちに せいぜい楽しんでおきたいと思います。

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