8月21日 ヒョウモントカゲモドキが来院しました

最近割と人気のある種類みたいで ちょくちょくお目にかかる動物です。トカゲモドキと言うのは トカゲに似ているが実はトカゲではない と言う意味合いだとおもいますが ネットで簡単に調べたら ヤモリに分類されるのだそうです。ヒョウモンと言うのは ヒョウ柄のような皮膚の模様からきているみたいですが だとしたらヒョウモンヤモリ とでも命名すればいいのにどうしてトカゲモドキと呼ばれているのか 不思議に思います。まあ正直なところ 爬虫類の細かい分類などにはあんまり今日がないので ヤモリとトカゲが 厳密な意味合いとしてどのように異なるのか あまり細かい所まで理解しておりませんが 同じは虫類ですから 遠い親戚位の違い と言った程度の理解しか出来ておりませんが 本日の患者さんは何とか値王できたように思います。
最近は は虫類だけではなくて ペットとして販売されている動物の種類があまりに多いので 正直名前は聞いたことがあるけれど 実物は初めて見る動物も時々来院されます。病院によっては 見たことのない動物の診療活動は拒否される場合も多いのかもしれません。ただ私は 取り敢えず初めてその動物と接することを 予め飼い主さんに告知して 但し近縁の動物の診療経験はあるので 対応できると思うのですが とお断りして 納得されれば来院してもらって 治療させていただきます。初めてだから 診たことがないからと言って 拒絶していたら 何時まで経っても経験値が上がらず 対応できる動物の種類が増えていかないから 初めて診る動物でも 出来る限り対応させていただいております。ヒョウモントカゲモドキも 二三年前までは あまり聞いたことがない種類でしたが 何度か来院していただき 診療させてもらいましたので 少しずつ経験値やその動物に対する知識が増加していっているように思います。
私が開業したばかりの頃は ハムスターと言えば ゴールデンハムスターしかいませんでした。ハムスターの餌と言えば ヒマワリの種が定番でしたが 現在は全く異なりますし ハムスターの種類も体格や見た目がかなり異なる種類が沢山来院されます。私は塩野義に勤めていたころ 一人暮らしの寂しさを紛らすために ハムスターをつがいで飼っていました。昼間は寝ていて 夜中にゴソゴソ活動しますから サラリーマンとしては 在宅している時間帯に 起きていますので ケージから出して 遊んだりして癒されておりました。小さい動物は寿命が短いので 寂しいお別れをしてからは 面倒をみる事を お終いにしましたが 一人暮らしの心細さを慰めてくれましたので それなりに思い入れがありますので ハムスターが来院されると 何時も以上に張り切って対応させていただいております。
は虫類と言うのは あまり愛想がよい動物ではないように思いますので ペットとして飼っていて 楽しいのかどうかなと思わないでもありません。蛇やトカゲ カメ カメレオンなど種類も幅広いのですが 飼い主さんの傾向として 若い女性が多いのが 少し不思議に思います。うちの奥さまは 普段はかなりたくましく生きておられますが ゴキブリを筆頭に虫の類にはすべてに拒絶反応を示されますし は虫類 両生類の類も殆ど触れません。まあ女の子らしくて可愛らしいようにも思えますが 普段が凄く逞しく力強く生き方をなさっているので なんだかぶりっ子をしているのではないかと 疑惑を抱かないでもございません。そんなこともありますから 女性がは虫類の類を連れて来院されることが多いのが 不思議ですが 案外女性と言うのは図太い生き物なのかもしれません。可愛らしさの極致であるナーちゃんもヘビやトカゲなどの爬虫類が大好きだから 何となく分からないでもありません。
さて話を来院したヒョウモントカゲに戻しますと 口の中に 何か異物が張り付いているみたいなので 違和感が強くて ここ数日食欲が全くないので見て欲しい という事でした。診察室で体重を測ってから 全身の皮膚や顔の表情 肛門の状態などを確認しましたが 異常は認められませんでした。口を開こうとしましたが 知らない人間に無理やり開口させられようとしましたから 当然拒絶されました。仕方がないので 口の両端を圧迫して 少しできた唇の隙間に 綿棒を差し込んで 口を全開の状態にしてみました。口の中の様子を見ると アルミ箔のようなものが べっとりと舌の上に張り付いていましたので ピンセットで丁寧にはがして 除去しました。アルミ箔は薄っぺらで柔らかいものですが かなりの大きさで舌の上に密着してしまっていましたから 自力で吐き出すことが出来なくて 食物を受け付けられなかったのだと思います。
アルミ箔が張り付いていた部分は 結構赤くなって炎症がひどかったので 消炎剤と抗生剤を 皮下注射しました。甘くて飲みやすいシロップで 同様の薬を一週間分投与しましたので 上手く薬が飲ませられたら 多分口の中の炎症は治まってくれるでしょうから 少しずつ食欲が戻り 元気になってくれると思います。どうしてアルミ箔が口の中に張り付いたのか その原因を飼い主さんに尋ねましたが 分からないと答えられましたので 同じことが繰り返されないように アルミ箔に包まれた 例えばチョコレートやチューイングガムなどをうっかりこの子が口にしないように注意していただくようにお願いしました。同様の事を繰り返さないように 心よりお祈りいたします。

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