8月23日 「シベールの日曜日」と言う映画を御存知でしょうか?

1962年に作られた白黒のフランス映画です。たまたまこの映画の映像を目にしてしまいましたので 私にとっては非常にインパクトのあった映画ですので この場を借りて紹介させて頂こうと思います。主人公の男性はピエールと言ってパイロットで戦争中に偶然少女を殺してしまったことから 精神的にダメージを受けて やがて飛行機が墜落して記憶を失ってしまい 現在は看護士をしている恋人と同棲しているが 虚しい毎日を送っていました。ピエールが街をふらついている時フランソワーズと言う女の子と出会います。フランソワーズは寄宿学校に父親に連れてこられて そのまま父親に見捨てられてしまいます。

ピエールはひょんな切っ掛けから日曜日に寄宿学校を訪れてフランソワーズを連れ出しました。二人は互いに心に大きな傷があって 寂しさ、虚しさをお互いで満たそうとして仲良くなっていきます。中年のオッサンと十二歳の女の子の組み合わせですから 一件親子に見えますが 二人は恋人同士のような感情を持ち合い そのように振る舞います。公園や池のほとりでの二人の場面は 凄く純粋で美しくて凄く感動的です。

ただそんな不自然な組み合わせの男女である二人の行動は周囲からどうしても 注目を集めてしまい 誤解を受けてしまいます。でも二人にとって寄宿学校の外出を許される日曜日は 貴重な時間ですからその度に会って 勿論喧嘩や擦れ違いもありましたが 気持ちの交流を深めていきます。二つのとっても純粋であり 寂しさ、虚しさに満ちた魂が互いに求め合うのは ごく自然なことであるのに 周囲には全く理解されません。

クリスマスの夜にフランソワーズはピエールにあるプレゼントをします。自分の本当の名前を書いた紙切れです。女の子の本当の名前は「シベール」と言うのです。ピエールは以前にシベールが欲しがった教会の風見鶏を盗んでプレゼントしようとします。しかし眠っているシベールにナイフを持って近づいているピエールは 通報を受けて駆け付けた警官によって射殺されてしまいます。ピエールを失ったシベールは泣き崩れてしまいます。

この映画を初めて見たのが高校生の時でした。衝撃的なラストシーンで 一体この映画は何を訴えたかったのか 何を伝えたかったのか さっぱり理解できませんでした。年齢的には不釣り合いな男女が 純粋に心を交流させて 愛情を育むことは世間の一般常識では 受け入れられないことを 描きたかったのでしょうか。

映画の中でシベールが発言していますが 「十年経てば自分は22歳ピエールは30代だから 男女の組み合わせとしては年齢差はあるけれどそれほど不自然ではない」と。周囲が暖かい目で十年間見守ってあげれば 二人はハッピーエンドに向えたのかもしれません。兎に角シベールを演じたパトリシアゴッジの可愛らしさが圧倒的だった映画でした。

成長してからのパトリシアにはそれほど魅力を感じませんから 私はやっぱりロリコンなのかもしれません。現在二十歳のナーチャンが好きで好きでたまりませんから どうぞ私の事をロリコン爺と呼んでください。でもこの映画でのパトリシアの可愛らしさは ナーちゃんに匹敵しますし 大根役者のナーちゃんと違ってその演技力は秀逸だと思いますので 是非一度レンタルDVDでも借りて ご覧になってください。後悔はさせません。

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