8月4日 本日は語呂合わせで 箸の日なのだそうです

日本人なら お箸を手にしない日は あまりないように思います。食いしん坊の私は 一日に何度もお箸を手にしてしまいます。お箸の握り方は 大抵幼稚園ぐらい 小学校に上がる前に 最初は勿論親に教えてもらって覚えるのだと思います。正しいお箸の持ち方は下に位置するお箸を薬指の爪の付け根辺りと 親指の付け根の辺りで固定します。上に位置する箸を鉛筆を握るように持って親指を支点にするようにして人差し指と中指で箸先をコントロールすれば 細かいものでもちゃんと挟めるのだそうです。覚え始めのころに きちんと教わって 正しい箸の持ち方をきちんと身につけておけばよかったのですが 還暦を過ぎた今でも 正しい握り方ができていません。お恥ずかしいことこの上もございません。
私の場合 下にある箸を固定するのに 中指まで使ってしまっているのです。ですから上にある箸をコントロールするのが 親指を支点にして人差し指だけで動かしていますので 箸先を上手くコントロールできないのです。子供のころは 正しい箸の持ち方をしていても 覚えたてですから 細かいものを挟み辛かったりするかもしれませんが 私の場合 間違ったちぎり方をしているにも拘らず 人差し指が割と器用に動いてくれていましたので 明らかに間違った握り方をしているにも拘らず 子供としてはそれ程不自由を感じなかったことが 不幸の始まりでした。その時 箸を持ち始めて日が浅いうちに その不便さを痛感したら その時点で箸の持ち方を正しく修正できていたのかもしれません。
所が 子供にしては 誤った握り方をしているにも拘らず そこそこ無難に箸が使えていると勘違いしてしまったがために 自分が箸の持ち方が明らかに間違っていると気づいたのは 二十歳前後の事でした。それ以来正しい箸の持ち方を教わり 何とかその持ち方に直そうと努力は何度も何度もしましたが 一旦しみついてしまった習慣というのは恐ろしいもので 意識した時には 正しい持ち方が出来ないことはありませんが 長年間違った握り方で それ程不自由なく 食事ができていましたので 意識しないとついつい長年続けてきた握り方に戻ってしまうのです。
スポーツ選手などが 自己流で練習していて 何か悪い癖がついてしまっているとき 優秀なコーチなどからその欠点を指摘されて 直そうと努力するのだけれど 体に染みついてしまった悪い癖を きちんと取り除くことに 凄く苦労されているのをテレビなどで見かけますが 私の間違った箸の持ち方も 恐らく死ぬまで修正できないのであろうと思います。勿論今後も 何とか正しいお箸の持ち方が身につくよう努力はしていくだろうと思いますが これまで事あるごとに直そうとしてうまくいきませんから しょうがありません。でもお箸とのおつきあいは 恐らく終生続くのでしょうから 諦めないで頑張ろうとは思っております。
一人前の日本人のつもりなら 箸ぐらい正しく持って 正しく扱えなければ 恥ずかしいはずですが 日本人でもお若い方の場合 正しい日本語で喋ることができていない方々が 少なからずいらっしゃいます。但し言語というのは 習慣ですから 誤った使い方をする人の方が主流派になってしまうと いつの間にかそちらの方が正しい使い方になってしまう事が しばしばあるみたいです。私は 趣味として俳句作りを頑張っておりますので日本語の美しさや品格を大事にしていきたいと考えております。ですから 幾ら間違った使い方をする人が増えたって 間違いは間違いとして きちんと正して古き良き時代の格調ある日本語を守っていく方が良いように思いますが こんなことを考えること自体が 年を取ってきて 世の中の変化に柔軟に対応できなくなっていることを自覚すべき出来事なのかもしれません。

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