9月25日  今年もプロ野球が終わろうとしています

私のブログでは 落合さんが監督を務めておられる時期には 頻繁にプロ野球ネタを書いておりました。所が 愚かにも中日球団が落合監督を解雇してからは 数十年続いた私のドラゴンズ愛がかなり冷めてしまったので 敢えてプロ野球ネタには触れずにブログを書いておりました。落合さんに続いて監督となったのが 無能な高木の糞ジジイでした。一年目には落合監督の残した遺産で辛うじてAクラスに入りましたが 二年目はそのあまりに無能な指揮の取り方で ずたボロの状態にチームを陥れて 凄く久し振りにBクラスに転落しました。

中日球団にしてみれば 常に優勝を争う常勝軍団を作り上げた落合監督の後釜ですから それなりのネームバリューがあり 期待も出来る人物を持ってきたつもりでした。確かに選手としては高木守道は歴代のセカンドの中でも 最高の選手として推す人もいる位に優秀はプレイヤーだったことは間違いありません。華麗な守備や名人芸と言われたバックトス、そしてしぶとくて勝負強いバッティング 勿論私もその現役時代をよく知っていますから 一枝と組んだ二遊間は 荒木、井端のコンビに勝るとも劣らないドラゴンズの売り物でした。

ただ、名選手が名監督になるとは限らないのがプロ野球です。現役を退いてすぐに短い期間監督を務めましたが 能力や適性ではなくて 自分の好みで選手を起用するし 一旦嫌った選手は意地になって起用しないなど その頃から監督としての無能さの片りんは認められましたが 当然成績が振るわず直ぐに解雇されました。球団としてもその辺りを心配したのか 優勝監督として実績のある権藤を補佐的な立場として ピッチングコーチに起用しました。

ところがこの権藤がまた高木に輪をかけたような無能なコーチで 落合監督のもとで厳しい森ピッチングコーチがにらみを利かしている間は殆どけが人のいなかったドラゴンス投手陣が 一度に気が緩んだのか 怪我人続出で あっという間に野戦病院と化したのです。おまけにこの無能な老人たちの仲が最悪で 報道陣の前で大ぴらにののしり合いを演じました。そんな首脳陣の率いるチームの選手が優勝を目指して頑張る訳もなく 当然のように成績は低下していきました。チームの成績が下がると 各選手の成績も振るわず 年俸も当然下がりますから 選手のモチベーションがずっと低いままです。こんな状態のチームが優勝を狙えるわけもなく 数十年ぶりに二年続けて負け越したのも 当然だと思います。

今年は谷繁が選手兼任で監督に抜擢されて 落合さんがGMとして球団に復帰されましたから かなり期待はしましたが これが全くの期待外れで非常にがっかりしました。監督業とはよほど能力のある人 ある程度経験を積んだ人でも凄く大変な仕事です。落合さんほどの監督として能力も実績もスバ抜けた人が サムライジャパンの監督を 重要な春季キャンプの最中にチームを離れることは出来ないという理由で 固辞したのです。監督として一年目のペーペーが取り敢えず監督に専念しても 監督としての仕事を全うできるのか覚束ないのに 自分の選手としての個人記録に固執して 監督としての仕事をほったらかしにして 選手としても出場しようと調整しました。

現在のドラゴンズは 安心して先発を任せられる投手が足りないし 中継ぎにも不安があるし おさえもさすがに岩瀬はピークを過ぎてしまっているしで 先ず投手陣の再建が急務であるのは間違いありません。しかしそれ以上に急務なのがキャッチャーを育てることです。谷しげがキャッチャーとしてその捕球術や インサイドワークに卓越した捕手であることは否定しません。落合さんが監督を務めた八年間で四度のリーグ優勝は 谷繁の存在なくしてはあり得なかったのかもしれません。

しかし現在の谷しげは 強肩が影をひそめてから盗塁阻止率は下がる一方だし 打率も自分の身長を超すのがやっと位で(一割六分か七分がいいとこ)次世代の捕手を育てるのが一番の急務のはずです。昨年のドラフトで巨人は一位に小林捕手を指名しました。阪神も四位で幸運にも梅野を指名できて 現在一軍で着々と経験を積んでいます。捕手は守備の要ですから覚えることが山ほどあって 取り敢えず一軍で経験を積んでいかないと 直ぐには使い物にならないのです。なのに谷しげは自分の記録に固執して自分の後釜をつくつ事に本気で取り組んでいるとは思えません。

攻撃陣でもそうです。井端を放出したのは非情であるけれどチーム事情から致し方なかったと思いますが 何故すでにピークを過ぎて未来のないベテラン 例えば和田や荒木、森野を未練たらしく使うのでしょう。昨シーズンの暮れから 今シーズンはなんとか平田を四番に定着させたいチーム方針だったはずですし その方針には私も大いに賛成です。なのに平田が上手くスタートを切れなかった時に監督はすぐに平田の打順をさげました。平田を四番バッターとして育てようと思ったら 監督が平田と心中するつもりでどんなに不振でもどんなに三振を続けようと 四番で使い続けることが大切だと思います。

日ハムの中田や巨人の坂本、広島の堂林などはたとえどんなに三振を続けようと エラーを重ねようと 同じポジションで監督が一年間使い続けました。その結果それらの選手はそれぞれにチームの看板選手として成長したのだと思います。谷繁みたいに調子が悪ければ打順を下げる、もっと悪ければ先発から外す、もっと悪ければ二軍に落とす等という事をしていては 選手は目の前の結果を欲しがるようになります。そんな選手が大成するはずがありません。

四番バッターは必ずチャンスに打順が巡ってきます。試合の勝負どころで打席に立たなければなりません。そういう役どころの打順だからです。調子が悪ければ 当然良い結果は出ないでしょう。新聞でたたかれ ファンからも罵声を浴びせられるはずです。所が監督は何時まで経っても自分を使い続けます。良い結果を残したいし、褒められたいし、歓声を浴びたいのは人間として当然です。だからこそ必死になってなんとか打てるように練習するのです。外されることを心配しながらしている練習では何にも身に着くはずがありません。

開幕投手にしても訳が分かりません。開幕投手に指名されることは その年の軸となる投手として首脳陣が期待していることを示すのです。今年は昨年の成績から当然大野を軸としてローテーションを回すはずでした。キャンプでもオープン戦でもそれなりの成績は残していましたから 本人もそれなりの期待はしていたはずです。所が 実際に登板したのは 昨年解雇されかけた川上でした。川上なんてドラフトで一位に指名されておきながら チームに背を向けてメジャーリーグへ自分の都合だけで 出て行った奴なのにです。何でドラゴンズがおめおめと夢破れて帰ってきた奴のしりぬぐいしてやっているのが納得がいかないのに なんで名誉であり重要な意味合いを持つ開幕投手を任せたのでしょう、

わけの分からない開幕投手を指名して 本来今シーズン一番軸として頑張ってもらわなければならないはずの大野にいきなり精神的なダメージを与えておいて チョッと打ち込まれたら 直ぐに二軍に何度も落としました。チームのエースとして期待するのなら たとえどんなに打ち込まれてもローテーションを外さずに使い続けることで 真のエースとしての自覚が芽生えるのだと思います。

はっきり言って今シーズンの開幕時の戦力を見て 今シーズンのドラゴンズに優勝を期待したファンは少なかったと思います。どうせ優勝を期待されていないのなら開幕当初から 三年後を見据えて これまで頑張ってこられたベテランには申し訳ないが お休みいただいて ガラッと若手に切り替えた選手起用をしてほしかったと思います。私が今年全く応援に球場に出向きたくなかったのは 何も成績が悪かったからではなくて 今シーズンは駄目でも三年先に楽しみのある選手起用がなされていれば 本当のドラゴンズファンは いくら負け続けても応援に駆けつけるはずです。

今年も結果的には巨人が独走で優勝してしまいそうですが 今年に限ってみれば決して巨人は強くありませんでした。先発投手でも規定投球回数に達しているのは菅野と杉内だけだし、打撃ベストテンには巨人の選手は一人も入っていません。チーム打率はセリーグで一番低いのです。それなのに他の球団がもっともっと弱かったから 結局巨人が楽々優勝してしまったのです。こんな魅力のないプロ野球なんか当分見に行く気がしません。私にとってプロ野球はすごく大切な娯楽の一つでした。少しでも早くまた魅力的なプロ野球に戻ってほしいと思います。

どうせ谷繁は一年目ですから解雇されないのでしょうから せめて現役からきっちりと引退して 監督業に専念して せっかくGMとして復活された落合さんの優れた能力をもっと活用して 強いドラゴンズを目指して欲しいと期待致します。

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