9月17日 ノラ猫の避妊手術で 左手をかなり負傷してしまいました

久しぶりに ノラ猫を保護された方から電話があり 避妊の手術を希望されましたので お預かりしました。キャリーバッグに入れて連れてこられたので そのまま預かりました。手術の第一歩は 導入麻酔を筋肉注射をすることですが 勿論ノラ猫ですから おとなしくはしてくれません。まずは両手に皮手袋をはめて バスタオルで体を保定しようと試みました。首根っこをタオルでくるんだ瞬間に 飛び上がろうとしましたので 上半身全体を押さえつけました。猫の最大の武器は 勿論口で噛みついてくることですから 取り敢えず頭を動けないようにしてしまえば ほぼコントロールできるはずでした。所が 上半身具体的には 型のアタリを捕まえたのですが 首と頭の部分がある程度自由に動ける状態で辛うじて捕まえたのでした。
一応両手に皮手袋をはめていましたから まともに噛まれない限りは 大して被害を受けないはずですが この手袋がかなりの年代物で 何か所か破れているのです。穴が開いたら 糸で縫ってなんとかつくろったのですが 同じところばかりを噛まれて穴が開くので つくろえきれなくて 穴がふさげていないところが 何か所かあるのです。本日も やっぱり同じところつまり穴が開いている部分を噛まれてしまいましたので 無防備な部分を噛まれてしまいましたので かなりの負傷を負ってしまいました。 まあかなり痛い思いをしましたが 何とか上半身を押さえつけている間に 奥様にお尻の部分に導入麻酔剤を筋肉注射してくれました。
導入麻酔剤が効果を発揮するまで二三分かかりますので 必死でそのまま抑え込みました。ようやく導入麻酔が効いてきたので意識が落ちて体中の力が抜けてきました。左手にざっと数えても四か所ほど噛まれて出血していますから 出来るだけ早く手術を終えなくては 負傷した左手が思い通りに動かせなくなります。出来るだけ速やかに気管チューブを挿管して麻酔状態を安定させて さっさと手術を始めました。有難いことに 直ぐに麻酔が安定してかかってくれましたので スムーズに手術が実施できました。
手術終了後 麻酔から醒めたら またすぐに触れなくなってしまいますので 傷口を念入りに消毒して薬をタップリと塗擦しました。更に しばらくは食事をとらない可能性が強いので 点滴と抗生剤消炎剤を たっぷりと皮下に投与しました。まだ若いので 直ぐに意識が戻り 動き出しましたので 無事に手術は終了しました。予想外の出来事は この子が妊娠していて あと数日で出産しそうな胎児を二ひきお腹に抱えていたことぐらいでしょうか。毛を刈るときに 乳首の周りの毛が円形に脱毛していましたので 予測はしていましたが 本当に生まれる寸前だったのには 驚きました。
左手の負傷は これから数日痛みと不自由を感じさせてくれるでしょうが まあいずれ治まってくれるでしょう。猫は十日間入院してもらって 抜糸してからお返しになるので まだ長いお付き合いを願う事になりますので 何とか少しでも仲良くなれるように 努力してみます。とはいえ 抜糸するときに また一悶着ありますから その時にはまた負傷しないように 新しい皮手袋を購入しておこうと思います。

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