9月2日 1951年の本日 いしいひさいちさんが誕生しました

いしいさんは いわゆるギャグ漫画家として 土田よしこさんと 並んで大好きな漫画家さんです。一つ目の大学時代 大学生といえば アルバイトでしたから 日刊アルバイト情報を頻繁に目を通しておりました。とは言っても確か一冊百円ぐらいしましたから 自分でお金を出すのは勿体ないので サークルのボックスに誰か先輩が読んで 置きっぱなしにしてあったものに目を通しておりました。その小冊子に四コマ漫画「qhバイトくん」なるものが掲載されていましたが バイトに明け暮れる貧乏学生の下宿生活の日常を 非常に面白おかしく表現されていましたので いつも楽しみに読んでおりました。
それが私といしいさんの出会いでした。お笑い芸人さんでも いくら努力して頑張っても 面白くない人がいますが お笑いのセンスがある人が何気なく発した言葉が 非常に笑えるように いしいさんの四コマ漫画は 非凡なセンスがあって すごく面白く感じてしまいました。こんな小さな発表の場では終わらないで いずれは人気漫画家さんの仲間入りするであろうと思っていたら 「おじゃまんが山田くん」や「がんばれタブチくん」などで あっという間に凄い人気漫画家になってしまったのは 正直驚きました。山田くんはテレビアニメ化されましたし タブチくんは 映画化されましたから その人気は凄かったのだと思います。やっぱり面白い漫画は 誰が読んでも面白いのだと思います。
いしいさんは 漫画家として いろいろと権威のある賞を受賞しても その授賞式には 代理人が出席して 一切人前には登場しなかったのだそうです。まあ晴れがましい席が極端に苦手な人もいるのでしょうが なにしろ人気がありましたからサイン会などの企画も度々持ち上がったのだそうですが 殆どキャンセルされてしまったのだそうです。ここまで徹底していると 極端に他人との意思の疎通が図れない 相当な偏屈な人物だと想像されるかもしれませんが 編集者の人の話だと 割と物腰の優しいごく普通の人物だったのだそうです。一度人前に登場しないと決めたら 律儀に自分のルールを守り通す人だったのかもしれません。
私は「バイトくん」のさり気ない貧乏生活の一こまを本当に面白く表現してしまう いしいさんの物の見方 捉え方に 非常にあこがれを感じておりました。タブチくんでは ヒロオカ監督とヤスダ投手のやりとりが 一番笑えて 大好きでした。いしいさんの漫画の場合主人公は勿論非常にユニークなのですが そのサブキャラクターたちも 非常に個性的であり かつ実在するご本人たちの 特徴を的確に把握して 誇張しまくって表現されているのが 面白くてしょうがありませんでした。
女流漫画家では 土田よしこさんのギャグマンガが大好きでした。この方は 妹がリボンを毎月購入しておりましたので それをやはり無料で読ませてもらっていたのですが そのパンチの効いた 少女漫画雑誌とは思えないぐらいに ハードな表現が大好きでした。一番好きだったのは「きみどりみどろあおみどろ」「わたしはしじみ」それから 掲載されていた雑誌は異なりますが「つる姫じゃー」などでした。少女漫画に掲載されている割には 歯ごたえ というか心に直接響くような 読み応えのあるギャグが毎回炸裂していて 大好きでした。
私はお笑い番組などが大好きな割には ギャグマンガは正直あまり好みません。ですがこのお二人のギャグマンガは 無条件に笑えて それもかなりハードな内容でしたので 大好きでした。石井さんは もう七十歳近い年齢ですが 未だに現役で漫画を発表されているみたいですから 本当に漫画を描くことがお好きなのだと思いますし そのうえ凄く売れましたから 名声も収入も十分に手にされているのだと思いますが 私のように幾らかでもお金が溜まったら 直ぐに仕事を辞めてのんびりしたい 等と考えない仕事熱心な 素晴らしい人物だと 尊敬いたします。

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