9月22日 毎月22日は「夫婦の日」だそうです

夫婦について考えてみます。私は正直申し上げて バツイチです。このブログではもう何度も書いていますが 私は普通の人よりもちょっとややこしい道のりをたどって現在に至っています。普通に高校を卒業して 立命館大学理工学部化学科に入学して 無事卒業しました。立命館大学はぶっちゃけ目指していた大学とはだいぶ異なりますが まあ通い始めてからは それなりに楽しい学生生活でした。その四年間 頑張ったこともあり、勿論怠けたことも多かったし、あまり褒められた覚えはないけれど、そんなに人に迷惑もかけずに卒業しました。現在でもお付き合いしている友人が少なからずいますから それなりに有意義な時間だったと思います。

人並みに就職活動をして 塩野義製薬に入社しました。一応有名な会社ですし、それなりに大きくて お給料などの待遇も申し分ありませんでした。そのまま普通にサラリーマンを続けていれば 現在とは全く違った人生になっていたと思います。働き出して数年してから 結婚を考えるぐらい好きな女の子が出来ました。何故かしらその女の子とは波長が合う、というか自分とよく似ているように感じました。

その女の子と突き詰めて話していくと 獣医師になりたいという共通の夢を持っていて それを諦めてしまったので 何となく現在の自分に 満足できない虚無感を共有していることが分りました。その時私はすでに二十代半ばでしたが 自分の夢を完全に諦めてしまって これから先の人生 とても自分なりに納得できそうにはないという考えに至りました。

そこでせっかく一流企業に就職できている現在の自分を捨てて 再度獣医師になる夢にチャレンジしてみようと決心しました。会社を辞めて 再び受験生に戻り かなり苦労しましたが 岐阜大学農学部獣医学科に入学しました。当然ですが同級生とは 9歳ぐらい年が離れていましたから 馴染むのにかなり苦労しましたし、年齢が進んでいる分 記憶力や吸収力も衰えているのを実感して テストの時にはかなりしんどい思いをしました。

勝手に二つ目の大学に進んだので 授業料から生活費まで 全てアルバイトで稼がねばならず その意味でも結構負担が重かったです。何とか六年間頑張って無事卒業できましたが あくまでそれは通過点であり 自分の動物病院を持つまでは ホッとできません。研修医として数年病院に勤めてから やっと独立して開業できました。

開業するのに数千万円かかりましたが 蓄えなど全くなかったので30歳を過ぎて情けないですが実家を担保にして借金をするという状況でした。開業するかしないかの時に 周囲に勧められて見合いをして 結婚をしました。しかしその時の私は開業したばかりの病院を何とか軌道に乗せようと必死で、しっかりとした夫婦関係を築くことができませんでした。

普通の人よりもかなり回り道をしているわけで 相当に焦っていたのかもしれません。結局はほんの短い間で夫婦間に大きな溝ができてしまい 離婚せざるを得なくなりました。それで私は一生一人で寂しく暮らしていくしかないと半ば諦めて生活をしていました。そんな時に現在の奥様と巡り合い 一生一緒に生きていきたいと思うようになりました。幸いなことに奥様も同じような気持ちになっていただけました。

それで奥様と一緒に暮らし始めましたが 奥様には男の子の連れ子が一人いました。結局は私の心が狭いからとしか言いようがないのですが その男の子との生活がどうしてもギクシャクしてしまい無理して一緒に暮らすことが お互いにとって苦痛になりました。勿論奥様と別々の人生を歩むことは出来なかったので 取り敢えず近所にアパートを借りて 少しだけ距離おおいて生活するようになりました。この形の生活が始まって結構立ちますが それなりに奥様とは仲良くできているつもりです。

きちんと入籍することも考えましたが 子供さんの事があるので慎重になってしまいそのような手続きはしないままに現在に至っています。ただ奥様が将来に不安を抱かないでよいように 去年全身麻酔を伴う手術をするときに 念の為 私のすべての財産を奥様に譲ることを遺書としてしたためて 奥様に預けました。

奥様がその簡単な手書きではありますが 恐らく法的には有効であるはずの遺書を現在もお持ちなのかどうかは知りませんが 私もそろそろいつ死ぬかわからない年齢に近づいておりますので 正式な遺言書を作り しかるべきところに預ける準備をしようと思っています。

ただ、死ぬまでには 奥様と南の島へ移住して 楽しいこと三昧の老後を過ごそうと計画しておりますので 楽しい老後をたっぷりと味わうまでは簡単に死ぬつもりはありません。

私の人生はかなり変則的であると思いますし 結婚生活も不自然な形になってしまいました。奥様との間に今更子供をもうけるつもりもありませんから 猶更変わっているのかもしれませんが 私は奥様の事を自分の命よりも大切に思っています。奥様が私と同様の気持ちをお持ちかどうかは大いに疑問ですが とりあえず奥様と過ごしてきたこれまでも そしてこれからも少なくとも私にとってはとても幸せな生活だと思っておりますし これからも精一杯奥様を大切にしていこうと思っております。

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