マー君とは勿論楽天からヤンキースへ移籍することになった田中投手の事です。七年間で百億円以上の年俸なんて　アメリカのメジャーリーグと　やはり日本のプロ野球とは桁外れのスケールです。マー君の今年の年俸と比較してもあまり意味がないのかもしれませんが、客観的に見て　マー君のプロ野球選手としての実力が　その金額に見合うぐらいにあるのかどうかは　正直な所疑問に思います。　

　日本のプロ野球から鳴り物入りでメジャーリーグに移籍した選手はもう少なくもありませんが　期待された通りに活躍した選手の数は残念ながらほんのわずかだと思います。言葉や食事、球場の雰囲気　グラウンドの状況　　野球そのものに対する考え方等あらゆる環境が日本とは全く異なる状態で日本のプロ野球に在籍していた時の実力をそのまま発揮できる選手は極限られているのかもしれません。

　でも、野球という勝負事の世界で頑張っている選手にしてみれば　最高峰の場所で　自分の実力がどれくらい通用するのか試してみたいと考えるのは当然だと思いますし、もし活躍できれば　その見返りの給料も桁違いですから　尚更です。でも、それはあくまで活躍してからの事であるべきだと思います。日本で活躍していてもメジャーでは全くその実力を発揮できない選手が凄く多いのは　あまりに期待料をこめた高すぎる年俸にも原因があるのではないかと思います。

　あまりに高すぎる給料を貰えば　当然選手としてはこのぐらいは活躍しなければ　とかなりハードルを高く設定してしまうでしょう。日本のプロ野球でどんなに活躍していても　メジャーリーグでは全くの新人なのです。もっと謙虚にメジャーリーグと向かい合うべきだと思います。過去の三回のWBCでは　たまたま日本が二回優勝していますし　アメリカのメジャーリーグは一度も優勝できていません。だからと言って日本のプロ野球がアメリカのメジャーリーグに実力的に追いついた等と勘違いをしている人間はまさかいないと思いますが　やはりその真の実力違いは昔ほどではないのかもしれませんが　歴然としたものがあると思います。

　マー君も日本とは桁外れの給料をもらい　名門ヤンキースでそれ相応の素晴らしい背番号を授かるのでしょうが　決して勘違いしないで　謙虚な気持ちを持って　真摯な姿勢でメジャーリーグと向かい合って　その実力を発揮してほしいと思います。

　それにしても今年からポスティングのシステムが変わって　マー君にとっては戸惑う事も多かったのかもしれませんが　結果的には交渉出来る球団数が増えて　結局は金持ちの球団が高い給料で　好待遇の条件を提示できるので　選ぶ選手にとっては凄く有難いシステムの変更だったと思います。けれど尚更　マー君自身が勘違いしないで　頑張ってほしいと思います。

　とここまで書いた時に後ろを通りがかった奥様に　背中をどやし付けられました。「何を偉そうにマー君に頑張ってほしいなんて書いてんのよ。あんた自身がマー君の百倍ぐらい頑張って　百分の一位でもでもいいから稼ぎなさい」　おっしゃる通りで何にも反論できません。ただ正直な気持ち　同じ日本人としてマー君にエールを送りたかっただけです。自分の息子位の若者に　世界で精一杯輝いてほしかっただけです。このブログを読んでいただける方々なら　私の気持ちを理解していただけると信じています。