10月10日 本日は缶詰の日なのだそうです

1877年の本日 北海道の石狩川の川沿いにある工場で 鮭の缶詰が製造されたことにちなんでいるのだそうです。私が子供の頃には 缶詰と言えば鮭缶でした。台所の保存食置き場には 缶詰と言えば鮭缶ばかりが置いてあったように思います。他に記憶に残っている缶詰と言えば ホワイトアスパラガスが印象的でした。結構貴重品だったのかもしれませんが お客さんが来た時に 缶詰を開けてお皿に盛られて 食卓に出てきました。
マヨネーズをかけて食べていたように思いますが 独特の香りと食感でした。大人になった現在なら その美味しさを理解できたのかもしれませんが 子供だった私には 正直げろを吐きだしそうになる位に 不味く感じました。でも父やお客さんたちは 美味しそうに食べていましたから やはり子供には理解しがたい大人の美味しさだったのかもしれません。私は子供の頃 このブログには何度も何度も書いているように 塊肉が食べられなくて非常に辛い思いをしました。逆に野菜はなんでも平気でした。私が子供の頃に子供の嫌いな野菜と言えば人参でした。現在はピーマン辺りが子供の嫌いな野菜の代表選手みたいに聞いていますが 私は人参もピーマンもどちらかというと好きな野菜でした。昔の人参は 確かに現在の甘みさえ感じるような人参よりも ずっとえぐみが強くて子供には食べづらい野菜だったかもしれません。そんな野菜好きの私にも ホワイトアスパラの缶詰は 全く歯が立ちませんでした。
現在ではアスパラと言えばグリーンアスパラが一般的なのかもしれません。何処のスーパーでも売られているし ゆでたり油で炒めたりして 割とよく食べられていますが 私が子供の頃にはグリーンアスパラなんて野菜は存在していたのかもしれませんが 庶民の身近には影も形もない食材だったと思います。今ではごく当たり前に売られている野菜でも私が子供の頃には影も形もなかった野菜がそこそこあるように思います。
ブロッコリーという野菜も今ではごくポピュラーな野菜かもしれませんが やはり私が子供の頃にはなかったように思います。似たような野菜でブロッコリーという代物がありましたが モソモソとした食感が苦手だったかもしれません。それからパプリカなんていうカラフルな野菜も 私から見ればつい最近登場したように思います。パプリカはあまりおしゃれなレストランに出かけたことがないので 一体どのように食べればいいのか見当がつかないので買ったことがないし食べたこともありません。まあピーマンの親戚みたいなものですから 薄く切って野菜炒めなどに入れればいいのかもしれませんが あまりにカラフルな色に若干抵抗があるので 当分は食べないように思います。
話を 缶詰に戻しましょう。私が缶詰の中で一番たくさん食べたのは 恐らくシーチキンか さんまのかば焼きの缶詰だと思います。シーチキンの缶詰も私が小さい頃にはなかったように思いますが中学生の頃にマヨネーズをかけて食べるのにはまってしまい どんぶり飯をお代りして食べてしまいました。おかげでかなり体重増加してしまいました。さんまのかば焼きは 割と安い値段で手に入りましたから お鍋でグツグツしてから やはりどんぶり飯にかけてお腹いっぱいの幸せを味わいました。岐阜大学に通っていたころは とにかく貧乏学生でしたから 安上がりでお腹が膨れるさんまのかば焼きの缶詰は凄く重宝しました。
そういえば缶詰がプルトップ式に変化したのは何時ごろからでしょうか。昔は缶切りが無ければ食べられなかったのに便利な世の中になったものです。何年か前に中学生が職業体験でやってきたときに缶切りで缶を開封できるかどうか試してみたが 三人が三人とも全く缶切りの使い方を知りませんでした。それどころか缶切り自体を見たことが初めてなのだそうでこっちが驚いてしまいました。とはいえ全ての缶詰がプルトップタイプとは限らないので 缶切りの使い方位は 親が子どもに教えておくべきではないのでしょうか。
最近は 殆ど自炊の生活をしていますが 缶詰は殆ど食べていません。最近で缶詰の食材を使ったのは サラダに入れる粒コーン位です。シーチキンもさんまのかば焼きもご飯が進んでしまうので現在は全然食べません。私はワーファリンと言う血をサラサラにする薬を飲んでいますので 好物の納豆をもう十年近く食べていません。もう後一月で死ぬことが分ったら シーチキンとさんまのかば焼きと納豆を思いっきり食べてやろうと密かに思っています。もっと贅沢な食べ物を夢見ればいいのに 最後の最後まで貧乏くさい男でもうしわけありません。

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