11月29日 旅行二日目です

私は 恥ずかしながら糖尿病を患っている関係から おしっこが近くて 夜中にも大抵少なくとも二回は目が覚めてしまいます。その為にせっかくのお休みの日だからと言って 思い切り朝寝坊と言うのが出来ません。昨夜は伊勢海老三昧の大変豪勢な晩御飯を頂きました。残念ながら下戸なので お酒を頂きながらその豪勢な料理を頂きはしませんでしたが お茶とともにゆっくりと 美味しく頂きました。お茶を何杯もお分かりしながらの食事でしたから 水分を沢山接種してしまいましたので 夜中のおしっこも三回我慢できなくなり目が覚めてしまいました。
三回目におしっこで目が覚めた時が六時少し前でした。まだ夜が明けておらず殆ど真っ暗な状態でしたが 私は夜中に三回もおしっこに起きた と言う事実を認めたくなかったので その時に起床してしまいました。勿論隣の布団で奥様がまだすやすやとお休みになっているので 起き上がって活動を始める訳にはいきません。仕方がないので もう一度お布団にもぐりこみはしましたが テレビをつけて音声を凄く絞ってみることにしました。
当たり前ですが 関西とは異なる地方色の強い番組でしたから それなりに目新しくて楽しめました。そのまま大人しくテレビを見ていればよかったのかもしれませんが 朝は六時から温泉に入れるとのことでしたので 私は着替えの下着とタオルを持って部屋を出ました。宿泊したのは 料理民宿でしたから ホテルや旅館よりも規模が小さくて 部屋数も少ないはずです。お客さんもそれほどたくさんはいらっしゃらないはずなので 当然六時過ぎに風呂場に行けば 私一人きりでのんびりできることを期待していました。しかし意外にもすでに先客が二人ほどいらっしゃいました。
「おはようございます」と挨拶だけして大きな湯船に思いっきり手足を延ばして浸かりました。昨日は車の運転を数時間しましたし 水族館の中をうろうろと歩き回りましたから 結構足が疲れているみたいでしたので のんびりと足の裏などをマッサージして寛ぎました。先客の男性二人は 静かに湯につかっておられましたが 五分もしないうちに出ていかれましたので その後は大きなお風呂を独り占めできて 気分良かったです。ガラス戸があるので開けてみると 昨日の貸切風呂と同じぐらいの露天風呂がありましたので そちらにも入りました。ゆったりと入浴しているうちに明るくなってきましたので 十分に温まってから 部屋に戻りました。
部屋に戻ると 奥様も目覚めておられましたので 持参したコーヒーを入れて のんびりとした休日の朝を雰囲気を楽しみました。七時半を回ると朝食の準備ができたと電話が入りましたので 奥様と食事処に出かけていきました。個室ではなかったので 賑やかなおばちゃんたちの声がよく響いていましたが それほど気にはなりませんでした。昨夜私の大いびきの為に睡眠不足だと奥様に いつものように文句を言われて 謝りましたが楽しい旅行中の事なので それほど奥様のご機嫌も悪くないみたいでホッとしました。朝ごはんは 昨夜の伊勢海老の味噌汁が豪勢でしたが 後は温泉卵や酢の物 漬物に焼き海苔 小さなお鍋で湯豆腐 とよくある旅館の朝ごはんでした。
チェックアウトしてから 近くにある観光名所の「石神さん」と言う神社にお参りに出かけました。平日の朝一でしたが 駐車場も満杯なら 参道も結構混み合うぐらいの人出で 少し驚きました。詳しい事には興味はありませんが 天照大神を祭った伊勢神宮と親戚筋に当たる結構由緒正しき神社なのだそうです。お賽銭をケチらずにきちんと作法通りお参りしました。それから近所にある岬に車を廻して 散歩がてらその岬を歩き回りました。遊歩道のようになっている海岸縁の道を歩いていると 人の話し声が聞こえてきました。道の前後を確認しましたが 歩いている人影など全く見えません。不思議に思っていると なんと海で漁をしている海女さんたちの話し声でした。よく見ると 数十人の海女さんが次々に潜って漁をしていました。 
海女さんと言うのは 女性がタライを抱えて海に潜り その旦那さんが船で命綱を握って様子を見ているものだと思っていましたが 実際は私の想像とは異なりました。タイヤを浮き輪代わりにして タイヤの内側に獲物を入れる網がセットされたものを抱えた女性が一人で 作業をしていました。漁のできる時間は決められているみたいで 十時になると海女さんたちが 一斉に海岸にむかって移動し始めました。ドラマ「あまちゃん」みたいな服装で 潜っているのかと思っていましたが 皆さんウェットスーツに足ひれを付けて 水中メガネだけの装備で 素潜りで漁をされている様子でした。
私たちの目の前の浜辺に上陸してこられた海女さんにちょっとだけ話しかけてみました。今日は獲物としてサザエとナマコに限定されていたみたいで タイヤの内側の網に 結構沢山のサザエが見えました。「大漁ですね」と話しかけると 今日は二日目なので 昨日の方がもっと沢山獲れたのだそうです。「寒くはないですか」と尋ねると 「ウェットスーツを着ているし 慣れているのでそれほど辛くはない」とのことでした。それにしてもざっと見まわしたところ かなりの高齢者が多かったみたいで ドラマと同様に後継者不足には悩んでおられるのかもしれません。
海女さんが漁をする所を遠くからですが見学できましたし 少しだけ海女さんとおしゃべりが出来ましたから 凄く有意義なお散歩になりました。
その後車に戻って 長島リゾートに向かいました。高速を使いましたから お昼前にはホテルに到着して 直ぐにスパーランドに入園しました。この遊園地はとにかくジェットコースター系の乗り物が充実しているし 平日の昼間は 殆どならばずにのれるので有難いです。この遊園地の一番恐ろしい絶叫マシーンは スチールドラゴンと言うコースターです。何しろ体を覆う部分が殆どないし 足も踏ん張れないように宙ぶらりんなのだそうです。そして高さ九十メートル以上の高さから落ちるのです。フジキュウハイランドのフジヤマには乗ったことがありますが 高さは七十数メートルですからビルでいうと五階分ぐらい低いし 体を覆う形の乗り物ですから 大して怖くはありませんでした。スチールドラゴンは何しろ絶叫マシーン好きの奥様が躊躇するぐらいの怪物ですから 恐らく一生乗ることはないと思います。
本日は二番目に怖いと言われているホワイトサイクロンとアクロバット と言う乗り物に乗りました。ホワイトサイクロンは何しろ木製のコースターですから ガタガタと振動が凄く激しいし 音もうるさくてそれなりに 恐ろしい乗り物です。アクロバットは動き出す前に足元が浮き上がってうつぶせの状態で走り出しますから 頭から急降下していくような形で それほど怖くはありませんが かなり非日常的な状態を楽しめます。ホワイトサイクロンは 私と奥様の二人きり、アクロバットはもう一組のカップルと四人だけで乗り込みました。それぞれに相当に長い行列に対応できるスペースが用意されていましたから 混み合う時期の土日は それなりに待ち時間があるみたいでした。
少し風邪気味だったので 後はのんびりと観覧車にのったり 小さな子供用ののんびりとした乗り物に乗って楽しみました。夕方になりましたので 菜花の里に移動しました。毎年凄く壮大なスケールのイルミネーションが 催されていますので こちらはかなり混み合っていました。始めてここのイルミネーションを見た時には その壮大なスケールに圧倒されて 凄く感動しましたが 今回で確か四回目になりますから 別に今年の企画が手抜きをしているわけではないのでしょうが 少し物足りないように感じました。但し時期的に紅葉が凄くきれいでしたし 上手にライトアップされていましたので 紅葉を堪能できたのが嬉しかったです。お腹もすいてきましたので ホテルに戻りました。
何時もホテルナガシマに宿泊しています。長島リゾートのホテルとしては 他にホテルオリーブと ホテル花水木があります。花水木は他の二つよりも断然格上のホテルで エントランスや従業員の服装 ロビーのじゅうたんの暑さからして異なります。但し宿泊料も一人一泊で一万円以上も跳ね上がります。ホテルナガシマは 一泊にバイキングの朝夕食がついて一人一万七千円台です。但しそこに二日分の「スパーランド」の乗り放題チケット 「菜花の里」の入園チケット 「湯あみの島」と言うスーパー銭湯の様な施設の入場券までついていますから 結構割安だと思います。でもいつか「ホテル花水木」に泊まってみたいと思っています。
ホテルナガシマが気に入っている理由は バイキング形式の食事の内容が かなり充実していることです。この旅行を最後にまた節制する生活が始まりますので 旅行中は楽しく 美味しく過ごすことに集中しておなかいっぱいいただきました。夕食後は「湯あみの島」に出かけましたが 二日目で疲れがたまっていましたし 風邪気味だったので よく温まったら早めに部屋に戻りました。ベッドに潜り込んだたら 奥様が部屋に戻る前に大いびきをかいて眠ってしまいました。以上で旅行二日目が御終いです。

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