3月17日 食欲不振のシマヘビが来院しました

爬虫類の患者さんは時々来院されますが その飼い主さんに不思議な共通点を感じます。一般的にトカゲや蛇の類は苦手とされる方が少なくないと思いますが その類の飼い主さんは殆どが 外見的にかなりチャーミングな若い女性であることが多いのです。本日、シマヘビを連れて見えた飼い主さんも23歳の小学校の先生だそうですが 凄く可愛らしい方でした。

こんなチャーミングな女性なら 周囲の男性がホッとかないと思うのですが 爬虫類の飼い主さんは 不思議と社交的ではなくて友達が多い方はあまりいらっしゃらないような気がしますが私の勘違いでしょうか。そして私から見たらこんな無表情な動物を飼っていて何が楽しいのかと思ってしまいますが、凄く一生懸命にその動物を可愛がっていらっしゃるので 微かな仕草の変化から その動物の感情が読み取れるようになっておられるのかもしれません。

犬や猫は沢山接していると何となく機嫌がいいのか悪いのか見当がつきますが さすがに爬虫類の表情はさっぱり読み取れません。でもそれは私の爬虫類との接触の経験が少ないからなのかもしれません。真剣に面倒をみておられる飼い主さんはその子たちの表情が読み取れるらしくて 「先生に会えて この子とても喜んでいます」とか「今日は機嫌が悪いみたいです」とか言われても残念ながら私には全然ピンときません。

今日のシマヘビを診察しても 初診の患者さんですから 普段の様子も見当がつかず元気があるのかないのか 機嫌が良いのか悪いのかさっぱりわかりません。まあ、変温動物ですからこの寒い時期にあまり活発に動くわけはありませんが 特に今日は一段と気温が低いように感じますからあまり活動しなければお腹が空かないのも当然かもしれません。暖かくしてあげて様子をみるのが賢明かもしれません

飼い主さんにそのあたりを説明したのですが 何時もなら好物のウズラの卵をあげたらすぐに興味を示すのに 昨日から全然興味を示さないので心配です、の一点張りで何か治療をしてくださいと言われましたので 食欲を刺激する薬を注射しました。飲み薬としても食欲を増進する甘くて美味しいシロップの薬を五日分ほど出しました。

シマヘビは今までに患者さんとして来院されたことがあるので初めて診たわけではありません。所が、最近ではペットショップでかなり珍しい動物が売り出されていて正直図鑑などの写真では見たことがあるけれど接するのは 初めての動物と診察室で対面することがあります。勿論飼い主さんに初めてです、等と言えるはずもなくて もっともらしい顔をして診察していますが結構ドキドキしていることもありました。まあ、動物の治療は基本的には共通項が多いので 初めて接する動物でも 見当はずれの治療はしていないつもりです。

いろいろな動物が来院してくれるので いろいろと経験して実地に勉強させていただいているのだと思っていますので 珍しい動物は大歓迎です。来院された動物は全て貴重な体験をさせてくれる大切な存在ですので 機嫌が悪かろうと動物病院嫌いであろうと 歓迎しますので 体調の悪い時には 遠慮なく来院してください。心よりお待ちしております。

 

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