3月22日 グランマーブルと言うデニッシュパンのお店に出かけました

先週あたりにテレビで紹介されていたパン屋さんです。奥様は かなりのパン好きです。まあ麺好きでもありますから 炭水化物好きと言えるのかもしれません。奥様も還暦目前ですから かなり中年太りしてきています。まあ食いしん坊の私と一緒に生活していると どうしても食べる量が増えてしまうので ポッチャリさんになってしまうのかもしれません。とはいえ 私と違って膵臓がちゃんとインスリンを分泌してくれているらしくて 血糖値やヘモグロビンA1cも全然高くないので お好きなものを機嫌よくお好きなだけ召し上がっていらっしゃいます。羨ましい限りです。
そんなパン好きの奥様へホワイトデーのお返しを先週買いに行きましたが 奥様のお気に召すものが見つかりませんでしたので 何かいいものはないかと思案していたところ テレビで凄く美味しそうなデニッシュパンが紹介されていましたので 奥様をお連れすることにしました。テレビでは祇園の本店を紹介されていましたが ネットで調べてみたら 南区上鳥羽にあるファクトリーの方が工場ですから 焼き立てを直ぐに販売されるブランと言う特別のパンも購入できるし、デニッシュパンも全種類が置いてあるので 沢山購入するのなら 本店よりもファクトリーの方が都合よさそうです。
特にファクトリーの方が 大阪方面からみると 手前にありますから近いし そんなに広くないけれども駐車場もあるらしいので 車で出かけるのには 尚更好都合みたいです。十二時になったらすぐに出かけようと思っていましたが 十二時間際になって 緊急の患者さんが来院して かなり状態が悪かったので そのまま入院してしまう事になりました。十年以上通っていただいている常連さんでしたから 丁寧に検査して その場でできる治療を十分に施してから出かけましたので 一時近くになって病院をスタートしました。国道一号線を少し脇に入ったところにそのお店がありましたので 何時も京都に出かけるときの様に 第二京阪の側道を北上しました。
先日梅見に出かけた城南宮の近所でしたから 似たようなコースを通ってグランマーブルファクトリーに到着したら 丁度二時頃でした。奥様が電話でブランというデニッシュパンの焼き立てを購入できるので 予約していましたが それが丁度二時に焼き上がる予定でしたから 一番いい時間に到着できました。駐車場には 車が数台停まっていて 中で人が待機していました。何をしているのかと思っていたら 二時に焼き上がるブランと言う商品焼き上がるのを待っておられたみたいで 私たちが車を降りるのほぼ同時に車から出てこられました。
このブランだけは 焼き立てを直ぐに販売するので予約制になっているらしいのですが 本日の焼き上がり時間 十時も十一時も 奥様が予約した二時も予約完売になっていましたから この商品は予約してから出かけないと 購入できないみたいです。他には デニッシュパンが十種類以上も販売されていました。デニッシュパンは 普通のパン生地にバターを挟み込んで何度も何度も折りたたんでから焼き上げていますから バターの風味が楽しめるサクサク と言うよりもふんわりとした食感のパンみたいです。
中にいろいろと美味しそうな具材が練り込まれていますので 見た目もカラフルで美しいです。奥様は女性ですから 当然甘いものが大好きです。なのになぜか チョコレートと餡子が好きではないと 分けの解からない事を仰います。私はパッと見て抹茶と餡子が練り込まれた宇治金時風のパンが気になりましたが 奥様は餡子が苦手なのでスルーされてしまいました。奥様がチョコレートの中ではまだ美味しく感じるというホワイトチョコレートとイチゴが 半分ずつ練り込まれた 見た目が紅白でおめでたいので お祝いの日によく購入されるパンや やはり奥様の大好きなキャラメル味のパンなど数種類をチョイスされました。こちらは焼き上がって冷めてから 一旦冷凍庫で凍らせて パンを落ち着かせているのだそうです。その為に常温でも一週間から十日はそのまま食べられるのだそうですが 焼き立てを直ぐに販売するブランは殆ど生菓子扱いで 当日か遅くとも翌日には食べきってください とのことでした.
奥様は ブランを二本と デニッシュパンを四本購入されて 七千円以上も支払われました。つまり一本が千円以上もする高価なパンなのです。大きさは12.5センチ×12.5センチ×19センチですから 普通に販売されている食パンの感覚で言うと一斤半位の大きさです。私は恥ずかしながら 根っからの貧乏人なので とても自分の為には そんな贅沢なパンを買いたいとは思いませんが 奥様が喜んでくださるのなら 全然気にしません。今回はホワイトデーのお返しのつもりでしたが 奥様の為にする贅沢なら全く金額が高いとは感じません。私が仕事を頑張る目的は 唯一奥様に喜んでいただくためですから 奥様がニッコリと嬉しそうに笑ってくだされば それで私も大満足です。
只人間は 贅沢にはすぐ体が馴染んでしまいますが いつもいつもこんな高級パンばかり食べていられるほど うちはお金持ちではありませんから 購入したパンが無くなったら また普通にパン屋さんやスーパーで売っているパンを食べる生活に逆戻りです。その時に これまでは普通に食べていた安物のパンが 美味しくなくて食べづらくならなければいいとだけ思っています。私は子供の頃 ウニの瓶詰されたものが大好きでした。子供がご飯にのせて食べるのですから 当然安物の練うにでした。所がある時 お歳暮か何かで 上等の粒うにを何本か貰ったことがあります。もらいものですから当然食卓に上がり 私は同様にご飯にのせて頂きました。
粒うには 練うにの何倍もする高価なものでしたが 子供には値段のことなど全くわかりません。只粒うにがいつも食べている練うによりもずっと美味しい事だけは 子供でもよく分りました。もらい物の粒うにが無くなったら 当然いつもの練うにが食卓に並びましたが 私は練うにを一口食べてからは 二度と口にしなくなってしまいました。高価な粒うにの味を覚えてしまいますと それまではご機嫌で食べていた練うにが不味くて全く食べたくなくなってしまったのです。人間 贅沢を知るとろくなことはないと その時に学びました。
奥様は子供ではないし 私たちが こんな上等のパンをいつもいつも食べられるようなお金持ちではない事は 勿論自覚されているはずですが いつもの安物のパンに戻った時に 少なくとも一時的に辛い思いをされるのではないかと 一寸だけ心配してしまいます。このパン屋さんのパンは 私も少しだけ食べてみましたが 凄く美味しく感じましたし 店員さんの応対も親切丁寧で よかったので これからも事あるごとに立ち寄り お土産代わりに購入することになると思います。
死ぬ時にお金をあの世に持って行けるわけではありませんから 遺産をたくさん残したって仕方がないと思います。死ぬ間際になって 経済的に苦しくなるような間抜けな事は絶対にしたくありませんが 分相応にできる贅沢は しながら 残りの人生を楽しく生きていこうと帰り道に車を運転しながら 考えました。 

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