3月23日  三連休の最終日でホテルで預かった子が一斉に帰りました

気温的にはなかなか暖かくなりませんが 大学生や小中高の卒業生はもう春休みで旅行に出かけられた方が多かったみたいで お正月以来ペットホテルで病院は満室になり とても賑やかでした。それが本日一斉にお迎えに来られて皆元気に帰っていきましたが 急に病院が静かになり なんだか寂しい気持ちになりました。ペットホテルというのは基本的に元気で健康な子を預かって もちろん元気で健康な状態でお返ししなければなりませんから それなりに結構気を使いますが 人懐っこい子で小型犬の場合は病院が暇なときには受付や医局の床を走り回っています。大きな犬になるとどうしても病院の備品などに被害が出るので 朝夕のお散歩タイムに運動場に出してあげるだけになりますが まあしょうがないでしょう。

お盆や年末年始はいつもかなり長期にわたって満員になるので そのこたちの面倒をみるのは結構うんざりしますが 今回の連休は短かったのであっという間ににぎやかになり またあっという間に寂しくなってしまったので病院がひっそりとしてなんだか物悲しくなってしまいました。病院ですからホテルは副業であり 本来入院患者さんたちのためのスペースでありたくさん入院患者がいればそれなりに賑やかですが病気やケガを抱えた子たちですから 本人が嫌がる治療をしなけれべなりませんし 病院内を走り回わらせて遊ばせるわけにもいきません。

入院している子たちが元気になって退院してくれる時には 獣医師という仕事を選んで良かったなあ位の喜びがありますが 悲しい結末を迎える場合も病院ですから少なからずあります。その様な場面でも獣医師としては落ち込み後悔しているような姿は飼い主さんに見せられません。ある意味虚勢を張りながら毅然とした態度で 飼い主さんと接します。そしてその日の仕事が全部終わってから 一人でたっぷりと落ち込みます。病院を開いたばかりの頃には 自分がこの仕事に向いていないのではないかと悩んだりもしました。でも、その悲しさをばねにして獣医師としての研さんに励み この経験をこれからの仕事に生かしていこうと考えられるようになって 立ち直れるようになりました。

開業獣医師という仕事をしていると 毎日いろんな患者さんと接しますから その中で今回の治療は効果的でよかったとか お薬の選択に不適切なチョイスがあった、などと毎日上手くいった喜びと 上手くいかなくての後悔を繰り返しながら経験を積んでいきます。人間ですから勿論間違う事もありますが 沢山経験を積んでその確率を限りなくゼロに近づけるよう これからも奮闘努力していこうと思います。

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