3月23日 ボルトが ドルトムントの練習に参加したそうです

ウサインボルト選手と言えば 昨年陸上選手を引退されましたが もともとマンチェスターユナイテッドの大ファンなので イギリスのプレミアリーグでプレイをするのが夢なのだそうです。私は サッカーに全く興味がないので 陸上競技をやっていてプロのサッカー選手に転向された方がこれまでにいらっしゃるのかどうか全然知りません。サッカーはボールを蹴ってナンボのスポーツですから 幾ら走力があってもプロの それも世界最高水準のプレミアリーグの選手になれる可能性は 現実的にはなさそうに思います。
昔 東京オリンピックで百m走で金メダルを取ったボブヘイズ と言う選手が オリンピック後にアメリカンフットボールの選手に転向されて 活躍されたことはよく覚えています。ボブヘイズ選手は 筋肉隆々とした体格で あまりスプリンターらしからぬ体つきに感じておりました。ヘイズさんの場合は アメリカ生まれのアメリカ育ちで 陸上競技をやりながらアメリカンフットボールの経験もあったのだそうです。その時のポジションは ランニングバックだったのだそうです。
筋骨たくましい体格で ダッシュ力にも優れていたのでしょうから クウォーターバックからボールを貰って 相手のディフェンスラインをかいくぐって前進するプレイでは 相当に力を発揮したのだろうと思います。プロに転向後は よりその飛び抜けた走力を活かす為にワイドレシーバーのポジションに転向したのだそうです。相手チームのディフェンスバックは 世界一足の速いレシーバーが 走り回るのをカバーしなければなりませんが 現実にはカバーしきれるわけがなくて パスを簡単にキャッチしていたようです。
ヘイズ選手の場合 アメリカで生まれて育ちましたから 当然子供の頃からアメリカンフットボールと言うスポーツとも馴染が深かったでしょう。それにこのスポーツは極端に仕事の分業が徹底されています。ワイドレシーバーと言うポジションの選手は ボールスナップと同時に ダッシュして相手陣奥深くに侵入して あらかじめ決められた位置に到達したら 振り返って クウォーターバックが投げるパスをキャッチする事だけが仕事です。それ以外の動きは 一切求められませんから 例えプロ選手の高いレベルの技術でも その事だけに絞って練習すれば チームにとってすごく大きな戦力となったはずです。事実スーパーボウルと言う世界一決定戦にも二回出場しています。
ボルト選手がこれまでにサッカーと言うスポーツとどれだけ関わってきたのか 全然知りませんので 迂闊な事は言えません。サッカー選手もポジションによって求められる技術が異なるのでしょうが アメリカンフットボールの様に極端に分業化されていて 仕事が限局されているわけではないように思いますので 話題作り 思い出づくりとしては いいのかもしれませんが それ以上の事を望んだら 赤っ恥をかくだけだと思いますので 程々にされた方がいいように思います。
日本の百m走者でオリンピックに出場された飯島選手がロッテオリオンズに三年間在籍されたことがあります。球団としては ランニングと言うよりも盗塁のスペシャリストとして期待したみたいですが 三年間在籍して 23盗塁17盗塁失敗 と言う平凡な成績でしたから やはり畑違いで十分にその能力はいかせなかったようです。陸上のスタートとピッチャーの投球動作に合わせてのスタートでは そのダッシュ力が十分には発揮できなかったのでしょうし スライディング等の技術も 簡単そうに見えますが プロのレベルとなると そんなに簡単に身に付かなかったのかもしれません。
ドルトムントの選手も ボルト選手と一緒に練習できたのですから 一寸友人に自慢できる話題が出来て 喜んでいるのかもしれません。ボルト選手がランナーとして偉大な実績を残された方だけに 幾らサッカーが好きだからと言って プロの選手に本気でなる気持ちは恐らくないのでしょうが くれぐれのいい思い出になってよかったと 自分の気持ちにけりをつけられることを期待いたしております。

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