3月27日  父親が救急車で運ばれて入院しました

昨夜のことですが 夜の八時半ごろに電話が入り 父親からで今救急車で病院に運ばれている最中だという事でした。かなり周囲がバタバタしている様子で 詳しいことは分らないんですが 交野病院に入信するのでとりあえず来てくれとの事でした。私はお粗面御晩御飯を食べている最中でしたが とりあえず奥様に連絡を取り一緒に交野病院へ出かけました。いざとなったら私よりも奥様がいらっしゃる方が数倍役に立つと思ったからです。

病院に駆けつけると 父親は点滴室にいるという事なので 案内されてその部屋に入ると 父親はケロッとした顔で座っていました。どういうことが起こったのか事情を尋ねると 食後のお茶を入れようと リビングから台所に移動したところまでは覚えているのだけれどその後のしばらくの記憶がなくて 数分後に台所の床にた取れているところで意識が戻ったのだそうです。こんなことが起こったのは初めてなのだそうですが 親父はのんびりしすぎているのかもうボケが始まりかけているのか知らないけれど そのままお茶お入れてリビングに戻りテレビを見始めたのだそうです。

丁度その時に父親の中学の時の同級生から電話がかかってきて 実は今しがたこんなことがあったのだとその人に話したのだそうです。同級生ですから当然同い年、即ち88歳です。その方にも最近タマタマなのでしょうが似たような体験をされたみたいで すぐに救急車で運ばれて数日検査のために入院されたのだそうです。その友人から言われて 仕方なしに救急時に一人暮らしの老人の面倒をみてくれる施設 正しい名前は忘れましたがに電話をしたのだそうです。その施設から救急車が手配されて その救急車に乗り込んだところで私に電話をかけてきたのでした。

私が駆け付けた時には脳波と心電図の検査を受けて 椅子に腰かけていました。当直医は外科の医師で当然心臓や脳の異状などについて解かるはずもなく通り一遍の検査をこなしただけのようでした。本人はケロッとしているのですぐに家に帰りたがったし 当直医も下手に病院にいて緊急事態になられるのが面倒だからか退院を勧めました。入院室は個室が開いておらず大部屋に入院することになりそうなので猶更父親は帰りたがりましたが 明日もう一度検査のために来院するように言われるとまた来院して何時間も待たされることを面倒がりましたので そのまま入院させることにしました。ただ、明日の朝の薬が必要なので私が実家に薬と当面必要そうなサンダルだけ取りに帰りました。

そして本日午前中に病院から電話があり三時に話があるので来院するように言われました。こちらの都合も聞かずに一方的な言い方にむかつきましたが まあその時間なら空いていたので訪ねていく約束をしました。早目についたので 病室を訪ねて父親にその後の経過をききましたが 午前中にいくつかの検査を受けたそうで その結果も含めてこれから話をするらしいとのことで約束の時間が来るのを待ちました。

三時になり看護婦が迎えに来て案内されたところがまず驚きました。ナースステーションの出入り口の所にいすが置かれていて そこに座らされました。なんでこんな落ち着かない場所で説明を受けねばならないのか 訳が分かりませんがまあこの病院の流儀なら従わなければならないのでしょう。それから、話を聞き始めましたが 私が呆れてブチ切れるまでにかなり自制心を働かせて10分は辛抱しました。

父親の主治医であるその医者から話されたのは 昨夜のような状況になったこの年齢の老人の場合の一般論的な理由の羅列だけでした。私は獣医師であり 父親が若いころから高血圧や心房細動を抱えて暮らしていることはよく知っています。情けない話ですが私はまだ五十代にも拘らず 父親とほぼ同じ病気を抱えていますから その病気に対する知識はそれなりに豊かだと思います。

その私が一生懸命に話を聞いても その医者が私の父親に対してどのような診断を下したのかさっぱり解かりませんでした。かなりたくさん挙げた原因のうちで可能性の低そうなものについてそのような原因は考えにくいのではないかというと いやいや最近この原因は増えている傾向にあります、と答えるし だったらこの原因の可能性が高いのではないかと言えば この年齢では一般的にその可能性は低いと思いますと答えます。

こちらは一般論の話が聞きたくてわざわざ仕事中に出かけて来ているわけではありません。あくまでうちの父親の昨夜起こったことに対する主治医としての診断を聞きたいのでその旨を伝えたが その医者はあくまで一般論でしか答えません。非常にむかついたので私は日ごろから人よりも声が大きい方ですが 猶更声のトーンが上がってしまいました。私がどうしてそのような態度を取られなければならないのかと その医者が言うので こちらの質問に対して何一つ納得のいく回答をしてないからだと答えると黙ってしまって返答をしなくなってしまいました。

診断を下すのに判断材料が少なすぎて 診断を下せない、即ち昨夜父親に起こった異状の原因が分からないのなら 正直にそのように答えてくれれば それなりに誠意を感じられるのですが 分からないと答えるのは己のプライドが許さないのか あくまでのらりくらりと逃げ口上ばかりを続けるのです。

私のかかっている枚方公済病院の春名先生という方は 物静かで優しい先生ですが こちらの質問に対して たとえそれがポイントの外れたあまり意味のない質問であっても 私がそのような質問を思いついた私の気持ちまで推し測ってくださって 丁寧に分かりやすく私が納得のいく回答をして頂けます。父親の主治医とは医学的な見識も 患者に対する誠意ある対応もあまりにレベルが違い過ぎて驚いてしまいます。

人間の医者というのは普段偉そうにふんぞり返って 小難しい医学用語をそれらしく並べておけば 患者は恐れ入って 有難がるものだとでも思っている輩が多いのかもしれません。私は昔塩野義製薬に勤めていたのでそのような類の医者は直ぐに分かります。結局うかつな診断を下すと もしその診断が間違っていた時に責任を問われるので あくまで一般論しか答えようとしないのです。私があまり大きな声で話すので いつの間にかその病院の患者担当のマネージャーみたいな役職の人が二人やってきて 話を聞きたいのでと面談室か何かの部屋に連れて行かれました。

私がどういう理由で腹を立て 大きな声を出しているのか説明すると どっちみち苦情処理係みたいな役割の人間ですから お説ごもっともみたいな 誠意を感じられない対応をされました。私は大切な父親をこんな無責任な病院にかからせておくことがとてもできないと思い、自分のかかっている枚方公済病院に連れて行くつもりになっていましたので 適当にお茶を濁して とっとと病院を後にしました。

公済病院の場合 循環器内科の優秀なドクターが9人も在籍していて 24時間体制で救急時の対応も可能な病院であり、実家から交野病院よりもかなり距離的には遠いのですが もし、心臓や脳に異状をきたして救急車で運ばれるのなら 交野病院では全く役にたちません。普段からのかかりつけの病院を交野病院から枚方公済病院に変更するように父親を説得しました。距離が遠い分面倒だけれども 通院するのは多くとも月に一回ですから 送迎は私が引き受けることにしました。

取り敢えず明日の朝一で父親を公済病院へ連れて行くことにしました。人間の病院の場合医療ネットワークが確立されているのでいきなり訪ねて行っても診察してもらえるのか不安はありますが まあ事情を話せば何とか診てもらえると思います。今日は久しぶりにかっかとしてさぞ血圧も上がったことと思いますので 今夜は早めに休もうと思います。皆さん お休みなさい。

 

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