3月28日 倒木で大破したスポーツカーの損害賠償が奈良県に求められました

2014年に 道路を普通に走行していた トヨタ2000GTという超有名な ビンテージもののスポーツカーが 普通に公道を走っていて 倒れてきた木によって 大破したのだそうです。トヨタ2000GTと言うスポーツカーは 1967年から三年間で三百数十代が 生産されたのだそうです。見た目は いかにもスポーツカー と言う流線型の形をしています。いかにもスピードが出やすくて レーシングカーのようにも見えます。恐らく私の様なデブでは 座席が小さすぎて 乗れないだろうと 思います。社交も低いし 当然窓も狭くて 外が見えづらそうで 凄く運転しにくそうな車に見えますから 私は全く魅力を感じません。
販売価格は 当時で238万円だそうですから 現在の貨幣価値なら1500~2000万円位はするのだそうです。とは言っても 一台を作るのに 手間暇が滅茶苦茶にかかるのだそうで この価格でもメーカーとしては赤字が大きかったのだそうです。大量生産が出来なかったので 売れれば売れるほど赤字が拡大してしまうために 非常な高価格である割には 人気がありましたが 僅か三年で生産を中止にしたのだそうです。
この車の開発段階で トヨタ独自では完成に至らなかったので ヤマハとの共同開発により ようやく完成にこぎつけたのだそうですが 車としての重要な部分は殆どヤマハの技術が採用されていたみたいで 一部からは あの車はトヨタ2000GTではなくて ヤマハ2000GTと呼ぶべきだと言われたこともあったのだそうです。只ヤマハは二輪車の専門メーカーでしたから 四輪車として完成させるには どうしてもトヨタの協力が不可欠だったようです。
生産している時の価格が 現在の貨幣価値として2000万円位なのだそうですが 現在流通しているものは 勿論中古車になるのですが プレミアがついて 4000~5000万円位もするのだそうです。兎に角超レアで貴重な車ですから オーナーが大事に運転するし点検にもお金を惜しまないのでしょうから 中古車と言っても かなりいい状態で売り買いされているみたいです。私は 車は単なる移動するための道具に過ぎないと認識していますから 単なる道具に対して そんな莫大なお金を支払う人がおられるというのは 信じられない事ですが 世の中にはそんな風に凄く車に拘りを持っておられる方が結構いらっしゃるから そんなとんでもない高値がつくのでしょう。
確かにこの車は 昔007の映007は弐度死ぬ」に登場したことで 世界的にも有名になったのかもしれませんが その事を知っているのは 私たち位の世代の話ではないでしょうか。今のお若い方にしてみれば007の映画がシリーズ化されて どんどん公開されていた事すらご存知ないのではないでしょうか。後に1980年代辺りに スープラと言う車が トヨタ3000GTと言うキャッチコピーで販売されましたから お若い方にすれば スープラの方が馴染があるのかもしれません。
私は このブログで何度も書いております様に 引退してからキャンピングカーでのんびりと旅してまわりたいというのが夢です。キャンピングカーは移動手段であると同時に 生活をする場でもあります。ですから キャンピングカーについては それなりの充実した装備に拘りますので 価格も恐らく一千万円位はかけようと思っております。凄く大きな買い物になりますが 自分の大切な夢をかなえるためのアイテムですから 普段はけちん坊の私ですが お金は惜しまないと思います。
話が最初から横道にそれ続けていますが そのトヨタ2000GTが一般道を普通に走行していたのだそうですが 恐らく枯れてしまっていた木が 道路上に倒れ込んできて 大破してしまったのだそうです。運転していた方は 軽症で済んだのだそうですから 凄く幸運だったと言えるのかもしれません。その車のオーナーは そのトヨタ2000GTを3000万円台の運よく 購入されたのだそうですが どうもそこで運を使い果たしたからか 普通に走っていてそのような災害に遭遇されたのですから 非常に不幸な運命だと思います。
普通の日本人の感覚だと 自分の不運を恨みながら 泣き寝入りする場合が多いのかもしれません。所がこの車のオーナーは 道路を管理していた奈良県を相手取って 損害賠償の請求をしたのだそうです。アメリカは 些細な事でも 裁判沙汰になることが日常茶飯事の 訴訟社会ですから 珍しくもない事かもしれませんが 日本ではまれなケースのように思います。結局購入価格の半分ほどは奈良県から受け取れるのだそうですが それでも一千万円以上の損害を被ったのですから 大損をしたのは間違いないようです。裁判所も 日本における判例が乏しいのでしょうから 判決を下すのに闘争苦労したのでしょう。まあこの車のオーナーとしても 恐らく倒木が起こったような条件の悪い天候の時に 希少価値の大きな車を走らせたことに 多少は責任があるのかもしれないとも思います。
何でもかんでも 自分の権利を主張して 訴訟を起こすアメリカのような風潮を決していいものだとは思いませんが 直ぐに泣き寝入りしてしまうのが一般的 頑張って訴えても ご近所から陰口をたたかれるのが関の山の日本も 決して褒められる状況にはないように思います。ですから 日本と言う国でも 自分が不利益を被った場合には 客観的な判断は自分では難しいのでしょうから 弁護士さん辺りと十分に相談して 不利益を取り返せる可能性がある事なら 訴訟でも何でも起こして 頑張れる社会になるべきではないかと思います。

 

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