3月30日 暑いです。三月中に「夏日」になるのなら この表現変えるべきではないでしょうか

どうしても 年よりは昔話が多くなってしまいますが 現在還暦の私が子供の頃には その日の最高気温が25度を超えたら 「夏日」と言う表現が適切であったように思います。本日の最高気温は 別に枚方だけではなくて 近畿地方の各地で25℃を超えていましたから 気温からみると夏日だったようです。まだ桜が咲いているのに 夏日と表現される日があっては おかしいでしょう。「桜」とは 梅や椿と並んで春の季語ですから 桜の咲いている時期に 夏と表現される言葉があっては おかしいのではないでしょうか。
小学生の頃の夏休みの宿題に「夏休みの友」なんて言う小冊子がありました。これには 少しだけ漢字の書き取り問題やや計算問題がついていましたし、夏休みの過ごし方のアドバイスのようなものがかいてありました。図画工作の宿題や 自由研究の宿題についての説明も書いてあったように思います。漢字や計算問題は ごく簡単なので 終業式の日にその冊子を受け取ると ほんの短時間で 学校にいる間に溶き終えていました。私は昔から絵をかいたり工作をするのが苦手でしたから どこかに遊びに出かけた時の事を 水彩絵の具で画用紙に絵をかいたりノートに絵日記を書いたりするのが 大嫌いでした。小学生の宿題ですから レベルは知れていましたが 工作物を作成するのが苦手で どうしても最後まで残ってしまい結構苦労したのを覚えています。
この冊子の中に 夏休みの間の毎日のお天気と朝具時だったと思いますがの気温を書き込む一覧表がありました。毎年の事なので 何時もカレンダーにでも書き留めておけばいいのは分っていますが なかなかきちんと記録しておく事が出来ませんでした。勿論 旅行に出かけたり 親戚の家に出かけた日には その地の天気と気温を書き込むのですから 厳密に一つの正解があるわけではありません。ある人は晴れたと思った日でも 雲が多かったので曇りの一日だったと判断する人がいても 別に夏休みに入る前に お天気の定義について勉強などしていませんでしたから その辺りの細かい表現の自由は認められていたのだと思います。
現在なら ネットで過去一月の お天気と気温の変化位は 簡単に調べがつきますが 私が子供の頃にはインターネットどころか 各家庭にパソコンなどが存在するはずもございませんから そのような情報は簡単には入手できませんでした。私は夏休みの最後の方になって 最初の頃のお天気や気温の記録が残っていない日が あって悩みましたが 結局は前後の人のつながりを考慮して 適当に記入して提出しました。大体気温なんかも 測定する部屋 と言うか寒暖計の置いてある部屋の条件によって かなり数値が異なっても不思議ではありません。
クラス全員が 一斉にその小冊子を提出するのですから 担任の先生がいちいち細かくお天気や気温の記入してある事柄をチェックするはずはないのですから 適当にかいておけば 後でその間違いを注意されるはずがない事は 分り切っているのに 子供としては 適当なあてずっぽうの書き込みをしてしまう事に やはり抵抗があったのかもしれません。その時に子供なりに苦労して気温の数値をひねり出したので 何となく覚えているのですが 同じ部屋で同じ時間にはかる気温ですから そんなにばらつきがあった方がかえって不自然なのかもしれません。
大体20~23℃ぐらいだったと思います。子供の頃は 夏休みの期間 つまり七月の二十日から八月いっぱいの時期でも 朝起きた時 朝顔がまだ咲いている時間帯は 結構ひんやりとしていたものです。当時の庶民の家には 勿論クーラーなんて代物が存在するわけはなくて 扇風機も一台だけだったように思います。ですから 何時も母親が口癖のように「午前中の涼しいうちに勉強をしておきなさい」を繰り返していました。私の夏休みの一番の楽しみは 網と虫かごを持っての 蝉取りでした。
今になって考えるの なんであんなカンカン照りの中 麦わら帽子位はかぶっていましたが 夢中になって蝉を採集することに夢中になっていたのか分りません。他の遊びは 大抵近所の友達たちと一緒でしたが 蝉取りは喋りながらはできませんし一度に蝉が見つかるのは 当然一匹だけですから 一人で出かけないとつまらない争いが起こっていたのかもしれません。特に私は子供の頃から視力が悪くて 眼鏡をかけていましたから 木にとまっている蝉を見つけるのが 得意ではありませんでした。
ある日山の中をうろついていると 偶然にクラスの友人と出くわしました。夏休み中で 久し振りに再会しましたので いろんな話が盛り上がって 暫くは一緒に蝉取りをしました。その友人は 普段から気づいてはいましたが 私の家よりも裕福なおうちの子供でしたので 持っている網も私が近所の文房具屋さんで購入した 最低の安物なのに きちんとした昆虫採集用の 網の部分のつくりもしっかりとしているし 貼ってあるネットもきめが細かい上等のものでした。網のついた棒の部分も 私のは二メートルと少ししかない竹ざおでしたが その友人のは二メートルぐらいのものを三段に継ぎ足せましたから 一番長くすると五メートル以上の長さがありました。勿論持ち手の部分が長ければ長いほど その先端の網の部分の操作は 難しくなるはずですが 二メートルと少ししかない私の網では全然届かない所にいる蝉も苦労せずに捕まえることが出来たみたいです。
各家庭の貧富の差は 持っている道具で明らかでしたが 普段の学校のお勉強では 正直私がクラスのトップを争っていたのに 彼は平均点もなかなか取れない位の成績でしたから 教室で勉強をしている時には 私の方がその成績的には上回っているのは明らかでした。蝉取りでも 道具では完全に劣勢でしたが 網の操作の仕方などでは こちらが上回っているつもりでしたから 負けたくありませんでした。所が 私は目が悪くて 一番大事な蝉を見つける能力において 完敗に近いぐらいに負けていました。
虫取り網の性能において 差をつけられていたし 肝腎の蝉を見つける能力でも数段劣っていましたから 虫かごにいる蝉の数や種類でも 大きく差をつけられていました。普段から 別にその友人の事を馬鹿にしていたわけではありませんでしたが 学校の成績では 体育も含めて 私の方が上回っていたつもりの相手に 叩きのめされたので それ以降はあまり蝉取りに出かけなくなってしまいました。子供の頃から負けず嫌いでしたから クラスの友人に完膚なきまでに叩きのめされたので ある意味蝉取りを上手く卒業できたのかもしれません。
話が夏の気温から全くそれてしまいましたので 戻します。兎に角私は蝉取りに少しでも早く出かけたかったのですが 何しろ目が悪くて 木にとまっている蝉を見つけるのが苦手でしたから 蝉がある程度気温が上がって 泣き出してくれないと なかなか蝉を見つけて捕まえる事が出来ませんでした。蝉はオスしか鳴きませんから 私が捕まえる蝉の八割がたは オスの蝉でした。兎に角蝉が鳴き始めるのが お昼の十二時を回ったころからでしたので 私が蝉取りに出かけられるのもその時間帯以降でした。
所が現在では 浅野六時ごろから 蝉がギャンギャン鳴いていたりします。セミの鳴き声がうるさくて 目が覚めてしまう事もしばしばあるみたいです。蝉の体内にある温度計が 一定の数値を超えると 泣き始めるのでしょうが 私が子供の頃にはお昼ごろにスイッチの入る気温だったのが 最近では 朝の六時ごろには 既にその気温に達しているのかもしれません。夜の咲いて気温が25度を下回らない夜を熱帯夜と表現していましたが 昔は 昨夜が蒸し暑くて熱帯夜だったみたい と言うのが話題になっていました。日本は温帯気候のはずでしたから 夜だけでも熱帯と表現されるのが 珍しくて話題になった時代がありました。
所がこの頃では 七月八月には 昨夜が熱帯夜ではなかったことが 話題になります。日本は既に温帯ではなくて 亜熱帯気候の国になってしまったのでしょうか・子供の頃には クマゼミと言う種類の蝉が 大阪では全く見かけませんでした。九州の婆ちゃんの家の周りには 沢山いましたから 別に九州にしかいないとは思っていませんでしたが 自然が豊かでないと存在しないセミだと思っていました。所が 最近では枚方市で鳴いている蝉で一番多いのはクマゼミかもしれません。蝉の種類の変化についても気温が上昇していることを表しているのではないかと思ってしまいます。魚の生息地も確実に北上しているみたいですから 気温だけではなくて 海水温も上昇してしまっているみたいです。
とにかく三月のうちから 最高気温が25度を超えたから 夏日と表現するのは 私はおかしいと思います。昔は「真夏日」も[猛暑日」若しくは「酷暑日」等と言う表現も存在しませんでした。現在では 最高気温が25度度を超えると 流石に暑くは感じますが本格的な暑さを感じる夏と言う季節を思い出しもしませんから 最高気温が30度を超えた日を夏日と呼び 35度を超えた日を真夏日と呼ぶようにした方が 言葉と季節がマッチするように思いますが 如何でしょうか。
とにかく夏の暑さは 地球の温暖化を心配させてくれますが 不思議な事に冬の寒さについては 子供の頃と殆ど変っていないように思いますし 数字的に見た気温にもあまり変化はないように思います。今年もつい先日までは 冬の寒さや 積雪の話題で盛り上がっていたように思います。もし本当に地球が温暖化してきていて 日本が亜熱帯化しているのであれば 冬の気温も上昇して 積雪量や気温が高めに推移していなければ おかしいように思います。本当の所 地球温暖化は 進んでいるのでしょうか。誰か詳しい事を御存知の方がいらっしゃれば 是非ご連絡を頂きたい様に思いますので よろしくお願い致します。

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