4月26日 1954年の本日「七人の侍」が公開されました

私としては 日本の映画を代表する名作だと思います。世界の黒沢監督が インタビューで答えていましたが「この映画が「生きる」等ではなくて自分の代表作である」と断言していました。白黒映画ですし 三時間を超える超大作ですから 見るのにはかなりしんどい作品ですが 私も邦画ではこれまでに見た映画の中で一番面白い作品だと思います。

私がこの映画を始めてみたのは 高校の文化祭の時でした。仲の良い友人が映研に入っていて 文化祭の為にわざわざフィルムを借りてきて 講堂で上映会を開きました。他にもいろいろとまわりたいクラスの催し物などありましたので どうしようか迷っていましたが 結局その映研の友人の顔を立てて 上映の始まる時間に講堂に出かけました。

白黒映画であり 200分以上もある大作ですから 正直あまり気のりはしなかったのですが 一旦見始めると 非常に面白くてあっという間にラストまで見てしまいました。正直な感想は「面白かった」の一言につきました。強引に勧めてくれた 西川君という友人に感謝しました。凄く面白いストーリーですが このブログを読んでいただいている方には 是非一度見てみることをお勧めしたいので 敢えて内容には一切触れません。この映画の解説が読みたければ ネットで検索すれば幾らでも出てきます。

余りに面白いのでハリウッドでリメイクされたのが ユルビリンナー、スティーブマックイーンの出演した「荒野の七人」です。こちらも非常に面白い作品に仕上がっているので大好きな洋画の一本ですが 映画会社の東宝が黒沢さんのきちんとした了解を得ないままに リメイクを許可してしまい またそのリメイク版が世界的に大ヒットしてしまった為に 東宝と黒沢さんの関係が非常に悪化してしまったといういわくまでついているみたいです。

今どきの若い方にしてみれば 白黒の時代の映画なんて今更見る気にはなり難いのかもしれませんが 非常に面白い映画なので かなりの長時間の大作ですが 是非一度ご覧になってみられる事をお勧めします。絶対に後悔はしないと思いますよ。

 

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