6月11日 東京の私鉄では ラッシュ時に別料金を払って座って通勤出来るサービスが広まっているそうです

私は混雑している電車にあまり乗ったことがありません。四条畷高校と立命館大学には 電車通学していましたが 朝でもそれほど混み合っている電車に乗った覚えがありません。どちらかと言うと混み合う電車とは反対方向の電車に乗っていたからかもしれません。朝混み合う時間に乗ると 勿論殆ど座れませんでしたが 吊り革をしっかり持っていないと倒れてしまうぐらいの混み具合でしたし 若くて元気な盛りでしたから そんなに長時間乗るわけでもないこともあり 全然苦痛を感じたことはありませんでした。

塩野義製薬に勤めていた最初の数か月は 福島にある研究所まで 研修を受けに通っていました。その時期だけは 電車に乗り込むのにも苦労するぐらいの混み方で 最初は驚きました。特にかなり厳しい研修を受けて その内容を翌朝にテストされて 一定の点数以下のものは 再試験を受けねばならず ほとんど毎日深夜まで必死に習ったことを暗記していましたから 睡眠時間は短いし 社会人になったばかりで慣れなくて 精神的にも肉体的にもかなりしんどい時期でしたから この時期の電車通勤は かなり苦痛でした。

こんなことはもう数十年過ぎていますから とっくに時効になっていると思いますので 思い切って書きますがとにかくすごい混み方の中 男の私が痴漢にあってしまいました。兎に角持っているカバンが手から離れないように必死になるぐらいに濃んでいる電車の中で 前に立っていた男性の掌が 丁度私のおちんちんの辺りをすっぽりと包みこむように触ってきたのです。混み合う電車の中で女性が痴漢の被害に遭う事は 勿論常識として知っていましたが まさか男の私が痴漢と遭遇するなんて信じられなくて ただただ驚いてしまいました。

よく痴漢の被害に遭った女性が 怖くて声を出せませんでした 等と発言しているのを見て そんな事を言うてるから 痴漢がいなくならないのだと馬鹿にしていましたが 取り敢えず私も驚いてしまって 唖然としていたようで しばらくじっとしていました。すると二十代前半の若い頃でしたから 徐々におちんちんが反応してしまいました。男の場合は 反応してしまうと ズボンの上からでも明瞭に分ってしまいますから厄介です。おちんちんが勃起してしまいましたが 勿論喜んでいるわけではありません。所が 痴漢をしている野郎にしてみれば 私が喜んでいると勘違いしたみたいで ズボンのチャックを下ろそうとしてきました。

私としては 心ならずもおちんちんが反応してしまったことに引け目を感じてしまって じっと我慢していましたが さすがにその次の行動に出てきたので我慢の限界が来て「オッサン何をしてくれトンのや」と大きな声で文句を言ってやりました。そのオッサンは直ぐに手を引っ込めて 器用に体をずらしながら 凄く混み合う電車の中でしたが立ち去って行きました。人生後にも先にもたった一回だけの経験ですが ほんの数分の事をかなり鮮明に覚えていますから その時には凄くショックを受けました。

幸い塩野義製薬の研修は三か月足らずで終了して 私は赴任地の金沢へ引っ越しましたから混み合う電車とは縁が切れました。それ以降は塩野義にいても直ぐにマイカーが与えられての車通勤になりました。岐阜大学時代は 自転車通学していましたから 電車とは縁のない生活です。獣医科を卒業して 開業するまでの間二年ほど千里にある病院まで出かけていましたが かなり遠かったので 本格的に混み合うよりも少し早い時間帯に電車を利用していたからなのかもしれませんが それほど混雑していませんでした。

ですから 私が混み合う電車を利用したのは ほんの三か月足らずでしたので わざわざ別料金を払ってまで座って通勤する人の気持ちは理解できません。もし私が一日数百円の料金を払って 混み合う時間帯に通勤する必要があるのなら 頑張って早起きして 混み合う時間帯の前に通勤してしまいます。その方が健康的だし ウッカリ遅刻する心配もないし お金を無駄にしないし 早目に会社についてから ゆっくりと朝食をとるなり 仕事の準備をするなりして 有意義に時間を過ごすことを選択するように思います。

通勤時間に座席を指定して確保するサービスは 東京ではかなりの数の私鉄が始めているようですから それなりの人たちが利用しているのでしょうが 大阪ではそのような動きはないのだそうです。合理的で無駄遣いの嫌いな人が多い大阪では 恐らくそのようなサービスを各私鉄が始めたとしても 利用する人はかなり少ないように思います。今まで混み合う電車の中で立ちっ放しだった人が 月にすれば数千円払って 座る権利を購入するなんて私にはとても納得がいきかねます。恐らくこんなサービスは 関西に導入されても 定着することはないでしょう。大阪人と東京人の考え方の違いを感じられるニュースでした。

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