6月19日 身柄確保に出かけて逃走された事件がとても不思議に思えます

傷害事件を起こしていて実刑の判決が下った男が 在宅していたこと自体が まず不思議に思えます。それも再三の出頭命令を無視しているのですから その時点ですでに逃亡犯と同様の存在の様に 認識してしまいます。そんないつ行方を眩ませるか分らないような 危険人物の身柄を確保に出かけるのに 派遣された警察官と検察官の人選にも大間違いがありそうです。警察官でも 強行係辺りのの暴れたり 逃走を図ったとしてもすぐに強制的に身柄を確保できる経験と能力のある部署の人間が それも十分な人数で出向くべきだと思います。検察官なんて やってる仕事は 一般人から見れば 恐ろしげにも聞えますが 所詮事務官ですから 相手が暴れた時には 全く戦力にはならないのは 当たり前すぎる事だと思います。

検察庁のお偉いさんが 出てきて お詫び会見をしていたみたいですから 身柄確保に出かけるメンバーの人選は 検察主導で行われたのかもしれませんが 身柄を確保する所までは 警察の仕事分野のはずですから 当然警察側が その派遣するメンバーの 確実に身柄を確保するための人選をすべきだったのではないでしょうか。まあ常識的に考えたら たかが傷害事件で実刑が確定しただけの出来事なら こんなに全国的な注目を集めるほどの事はない 平凡な出来事だったはずですし 万が一逃走を図っても 犯人が逃げだすわけがない と安易に決めつけて 強制的に身柄を確保する可能性を微塵も心配しなかったために 簡単に逃走されてしまったのではないでしょうか。

これまで こんな安易な考え方で 問題が起こってこなかったから こんなだらしなくて 情けない状況に陥ったのだと思います。まあ関西人にとっては 対岸の火事みたいなもので 自分がとばっちりを受ける心配がなさそうなので 気楽な事を書いておりますが 犯人が刃物を持って それも傷害事件を起こしたような輩が 近所をうろついている可能性があるとしたら とても外出なんて考えたくはないと思いますから こんな不始末をしでかした 検察と警察の方々の責任は 凄く重いように思えます。

それから もう一つ凄く不思議に思えるのが 逃走してしまった犯人の行動です。あっさりお縄を頂戴して 素直に刑に服していれば 自分の名前も顔も 世間中に指名手配犯として報道されて 知れ渡ることもなかったはずです。逃走中に かくまってくれる友人には 恵まれていたみたいですから 人間としては勿論問題が沢山抱えていそうですが 普通につき合えば そこそこ好い奴なのかもしれません。

ただ実名や顔そして現住所や本籍地までもが はっきりと警察に知られていて どんなに巧妙に逃げ回ってみた所で 何時かはそんなに遠くない将来 必ず捕まる なんていう極当たり前の結末が どうして予測できなかったのでしょうか。頼って来られた友人たちも 勿論ニュースなどで その友人が現在逃走中であることは 知っていたはずですから かくまったりすることで自分も罪を犯してしまう事になるのに どうしてそんな輩を庇い立てしたのでしょうか。自分まで泥をかぶることが分っていてさえ 庇わずにはいられない位に この逃走犯はとってもいい人だったのかどうか そんないい人が傷害事件を起こすはずがないでしょうから 凄く不思議に感じてしまいます。

まあ数日間の逃走劇で 一生分のスリルは 味わえたのかもしれませんが もしうまく逃走できたとしても これからの数十年の人生ずっと 表舞台は歩けないのだし、戸籍も住民票もない暮らしですから 病気になっても怪我をしても まともに病院にはかかれないし 国民としての当然の権利である 例えば選挙権もなければ 生活保護を受けることも出来ないのです。わずかの期間 キチンと刑に服すれば 大手を振って世間を歩けるわけだし その後の人生 多少は肩身の狭い思いもするだろうけれど ごく普通の人生が 待っていたはずです。なのに逃走してしまい 公務執行妨害と言う罪がどれくらいに量刑されるのか 見当がつきませんが この数日の逃走劇は 本人にしてみれば 凄く高くついてしまったと感じるでしょう。名前も顔も 凄く悪い奴として 全国区になってしまいましたから 出所してからも 凄くつらい人生が待っているのは 間違いないでしょう。

まあ私も 塩野義製薬 と言う一流の会社を思い切って辞めて 獣医さんになりたいと言う 夢にチャレンジして たまたま上手く行ったから 何とか無難に生きてこれておりますが もし入試に失敗でもしていたら ただの人生の落伍者になっていたのかもしれません。勿論 自分なりには それなりの覚悟と勝算があってのチャレンジでしたが 周囲の人からは かなり無謀な挑戦に見えていたようです。人間だれでも一度や二度は 人生をかけた勝負に出ることがあるのかもしれませんが この逃走犯のしでかした チャレンジは あまりに報われるものが全くないし 無謀過ぎたように思います。

まあ私の人生も もうすぐ引退に差し掛かった 崖っぷちに立っているようなものですから 偉そうに人の人生にケチをつけている余裕などあるはずもありません。もう私の人生も晩年に差し掛かっていますが 少なくとも警察のお世話になるような 失敗だけはしでかさないように 心掛けて生きていこうと考えております。

 

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