6月2日 近所の行きつけの焼肉屋さんが 五月いっぱいで閉店してしまいました

一号線沿いにある「いただき」と言う焼肉屋さんが閉店してしまいました。自分の病院に出かけた直後などに 節制に頑張った自分へのご褒美として 焼肉の食べ放題へ出かけるときに利用していました。土日はランチ営業もしていましたので 簡単な手術が終わってから等に ちょくちょく利用していました。そこそこの料金設定でしたが サラダやソフトドリンク、大しておいしくないデザート等が 陳列してあって取り放題 食べ放題でしたので特にサラダを沢山お皿に盛っては せっせと食べておりました。
只 夜に出かけた時には それほど気になりませんでしたが 土日の昼にランチに出かけた時 陳列してある料理が 食べ放題ですから 残り少なくなったら 早目に補充してほしいのに 無くなってしまってからも かなりの時間そのままだし 店員に料理が無くなっていることを告げても なかなか補充されなかったりしたので 結構イライラとした気持ちになりました。どう見てもバイトの子に 文句を言っても始まらないのは分っていましたが あるときその子の態度に あまりにやる気のなさを感じたので 厳しく注意した所 店長さんがわざわざ謝りに来たことがありました。勿論店長さんとしては お客さんに喜んで帰ってもらえるような 心のこもった接客に努めるよう指導しているはずですが 最近の若い子は あまり面と向かって注意すると かえって反発するので 扱いに苦労していると 愚痴までこぼされてしまいました。
昨年 近所の中学校からの要請を受けて 職業体験の生徒を 毎年受け入れていましたが 最初に挨拶に来た時に 自己紹介カードを各自が書いて 提出されますので そのカードを見ながら 私があれこれ質問して 実習の始まる前に 少しでも仲良くなって 打解けておこうと思い いろいろの喋るのだけれども ある女の子が提出した自己紹介カードの事を 自分で勝手にプロフィールと言う呼び方をしていたので 私がその子に向って 提出されたのは自己紹介カード と言う正式な名前があるのだから 勝手にプロフィール等と呼ばないように注意しました。まあ私としては 注意したことで 空気が重たくならないように気を使って 「だってアイドルのプロフィールなら スリーサイズぐらいは書いてあったりするけれど このカードには君たちのスリーサイズなんか書いて無いやろ」とちゃんと落ちをつけて 笑えるような形で注意しました。
所が その子がその後も何度かプロフィールに書いてあるように と私が注意したことを無視して喋るので 最後にちょっときつい口調で注意したら プイと横を向いてしまいました。私は その時点で今年は中学生の受け入れを断ろうかと思いましたが まあせっかくここ十年近くも受け入れていい関係を 中学と築いてきましたから そのままにしました。すると後日 中学から電話がかかってきて 今まで顔も見せた事のない教頭先生が尋ねてきて話がある と言う事でした。要件は 中学生の女の子に体のスリーサイズを尋ねたりして 私がセクハラ行為を働いたので 今後職業体験実習はお断りする と言う事でした。恐らく私が厳しく注意した女の子が 帰ってから親にそんなウソの報告をしたのでしょう。
親なんて子供の言う事を鵜呑みしてしまう愚かな存在でしょうから その子の言い分を信じ込んで 学校に文句を言ったのでしょうが 学校側がこれまた生徒の言い分を百パーセント信じてしまって 私がセクハラ行為を働いたと 頭から人事込んでしまったのには 正直驚いてしまいました。私もこの地で 動物病院を開業して三十年足らずですが それなりに頑張ってきましたし 中学からの要請にこたえて十年近く職業体験の受け入れしてきたのですから それなりの信頼関係があるのだと思っておりましたが 事の顛末や私の言い分など全く聞く耳を持たない 学校側の一方的な判断に 呆れ返って文句を言う気にもなりませんでした。
私としては まだ中学生ですから アルバイトなどの経験もないのでしょうから 外部の大人と接する機会がないのは 当然のことだと思いますが それなりの礼儀と経緯を持つべき相手との話し方を 教えたつもりでしたが それで一方的にセクハラ親父扱いされたのです。まあその女の子は 自分にとって不愉快な扱いをされれば 今回のように嘘をついてしまえば それで自分の都合の良い結末になってしまう なんてことを学習してしまう事が 心配ですが まあそんな人間が 将来こっぴどいしっぺ返しを受けてくれれば それでいいかと思い 何とか自分を納得させました。話が大分それてしまいましたが かように今どきの若い子を育てる いい方向に導く頃は 難しいのだろうと言うお話しでした。
そんな訳で お店の雰囲気としては 評価が低いのですが 料金設定の割には そこそこ質のいいお肉をさべさせてくれていたように感じていましたので 時々気が向いたら訪れておりました。最近は 焼肉の食べ放題のお店が かなり増えてきているみたいで 料金設定や 品数 お肉の質 デザートの美味しさと種類などが お店を選ぶときのポイントになりそうですが いただき と言うお店はその厳しい競争に勝ち残れなかったみたいです。
うちの病院も二十数年前にこの地で開業してから それなりに苦労はしているつもりですが 何とかつぶれずに経営してこられました。頑張ったことも サボったこともありますが その結果を全て自分で受け止めねばなりませんから それなりに嬉しい事も少しだけありましたが 悲しい思いや悔しい思いの方がずっと多かったです。でも 根気が無くて だらしない私としては 辛うじてなのでしょうが 潰さないで 引退を決意して 次の経営者にバトンを渡せそうに思っております。
いただきの店舗があるところは これまでも焼肉屋さんが何代か続いているみたいです。経営者が変わり お店の名前が変更されてきたみたいですから どの経営者の方たちも 始めた時は希望に燃えてスタートを切られたのでしょう。大きな土地に 立派な建物がある店舗ですから 月々の家賃もかなりのものでしょうし 広い分沢山のお客さんを受け入れなければならないのでしょうから 働いてくれる人材の確保も 大変だったと思います。
うちの病院でも 一時期高校生のアルバイトや トリマーさんを雇っていた時期がありました。治療の準備や後片付け 普段の掃除 洗濯などをやってもらっていたことはありましたが 年間人件費として数百万円を計上していましたので 現在は患者さんの数も落ち着いて 売り上げも安定してきましたので 私と奥様ですべての雑用もこなしております。還暦を突破した爺さんですが 手術器具は 全部自分で洗って 乾燥機に並べて 乾いたらまた全部自分で器具置き場に戻します・
手術が終わって クタクタに疲れ切っている時に 器具を自分で洗うのは 面倒だし 正直しんどいです。でも開業した当初は 当然ですが自分で全てやっておりましたから その頃に戻ったと考えて何とかこなしております。奥様は 非常に能力が高いので 普通トリマー養成学校で二年間みっちり 修行を積んで身に付ける 犬のカットの技術を 見よう見まねで習得して トリマーさんがいきなりやめてしまった時に 病院のピンチを救ってくださり その後もトリミングを担当して頂いております。
奥様にかわってからも トリミングの依頼数は 殆ど変っておりませんから 本当に能力の高い人だと感心しております。私も暇なときには トリミングの作業を眺めたりしますが 十年以上経っても 私にはリボンをつける作業でさえ全くできません。犬のシャンプーをするときに 前回装着してあったリボンを取り外す作業は何度も経験しておりますので リボンをつける作業の手順も ほぼわかっているつもりですが 不器用な私の場合 恐らく一時間かかっても きっちりとリボンを装着できないであろうと思います。
そんな訳で トリマーさんを一人雇うと人件費として 年間二百万円位は少なくともかかりますが 奥様のおかげで雇わずに済んでおります。治療の準備や後片付け 掃除洗濯も 何とか自分たちでこなしてしまえば 年間数百万円の 人件費を 老後の蓄えに回すことが出来ます。私も還暦を突破してしまいましたし 奥様だってもうあと数年で還暦を迎えてしまいますから 雑用まで全部自分たちでこなすことは 結構しんどくなってきておりますが 少しでも早く 優雅な引退生活を過ごすためにと 二人で頑張っております。
これまでの経緯を考えると いただきの次のお店も焼肉屋さんになるのかもしれませんが リーズナブルな料金で 満足のいく焼き肉がいただけるお店が入ってくれれば 嬉しいと考えます。

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