6月24日 朝から診察室にゴキブリが出た

 何日か前の日記に野良猫を保護したことを書きました。その子は日に日に元気になってくれましたが 残念ながら全然なついてくれなくて 元気になればなるほど治療中に暴れて抑えきれないほどになりました。食欲が今一でしたが、預かった時の瀕死の状態からすれば見違えるほど元気になったので、治療を依頼された方に連絡を取り、元いた場所に戻そうかとも考えましたが両目が見えていなくて車の往来の激しい道のすぐわきでしたから、もう少し落ち着けそうなその近所の公園に放してあげました。当然ですが、お礼の一言もなくスタスタと歩いて行ってしまいました。とりあえず野良猫がいなくなってホッとしていたら、昨日同じような状況の野良猫を別の方が保護して連れてこられました。
 前の猫よりも年齢も若いのだけれど、風邪による鼻水、目やに、涎がひどくて、顔が凄く汚い猫ちゃんでした。昨日預かった際もとりあえずタオルでくるんで風邪薬などを入れた点滴を背中に流し込み、顔をできるだけきれいに拭いてあげて、目薬を差して、吸入治療を施して入院室に入れました。
 今朝もほかの治療する動物を先に済ませて、最後に野良猫ちゃんの治療をしようとタオルでくるんで診察室に連れて行き 点滴を始めました。ちょうどそのときゴキブリ君が診察室の隅っこの床に現れました。
 うちの奥様は 普段私よりも威張っているし、殴る蹴るの暴力三昧ですが、ゴキブリを見た時だけ 可愛らしい少女に戻られます。「キャー」と若い娘よりも少しトーンの低い声で悲鳴をあげられて 私にほうきと塵取りを渡します。そして、早くいつものようにゴキブリを始末するように促します。でも、今はいつ暴れだすか分からない野良猫をタオルでくるんで、点滴をしている最中です。とりあえず点滴が終了するまであと数分はゴキブリ退治はできない状況です。それなのに、ゴキブリが大嫌いな奥様は猶予を与えてくれず、「何のために手が二本あると思っているの?}と猫を片手で抑えながら ゴキブリを始末することを要求されました。苦労しながらやっとゴキブリを始末すると、その時だけ「よく頑張ったわね。」とお褒めの言葉を頂きました。
 奥様に限らず、一般的に女性がゴキブリなどの虫の類が嫌いで苦手なのは解らないでもありませんが、理論的に考えてそのゴキブリを退治する私に対して、普段から威張り散らしているのだからゴキブリ退治位自分でしてほしいと思います。そして自分のできないことのできる私に対して、ほんの少しでもいいから、感謝と尊敬の念を持ってもらえたらいいのだけれど、またこんなことを日記に書いたことが奥様にばれたら殴る蹴るの嵐になると思います。でも、真実を報道するのが私の使命だと固く信じて、真実だけをこの日記に綴っていこうと本日改めて決意致しました。

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