7月26日 食わず嫌い

 今朝はトリミングの送迎が無かったので 近所の「ファースト」というパン屋さんへ朝食用のパンを買いに行きました。このパン屋さんで一番好きなパンは「揚げパン」です。おそらくコッペパンを油で揚げて砂糖をまぶしてあるだけだと思いますが 126円と価格も手頃で 私はこのパン屋さんにあるどの種類のパンよりも美味しく感じます。実は、奥様と一緒にパン屋さんでパンを買うまで 揚げパンというものを食べたことがありませんでした。私たちの世代は給食に揚げパンなる食べ物が登場したことはありませんでした。家でサンドイッチを作った時にできる食パンの耳を油で揚げて砂糖をまぶした食物は母親が作ってくれて、凄く美味しかったのを覚えています。でも、「揚げパン」をわざわざ商品として売っていることが理解できませんでした。奥様が割と頻繁に購入されて美味しそうに召し上がるのを見て 不思議に思い一口貰って食べてみて驚きました。この日記にはすでに何度か書きましたが私はお酒が殆ど駄目で、その代わりに甘いものが得意です。甘党だからかもしれませんが、ファーストの揚げパンは非常に美味しく感じて 大好物になりました。ほかのパン屋さんでも揚げパンの類を探しますが ドーナツ系統の揚げ物はありますが いわゆる「揚げパン」はなかなか見つかりません。もしあったとしても ファーストの「揚げパン」ほど感動的には美味しくありません。多分、揚げパン用に用意された特別なパンをあげているからだろうと思います。兎に角、ファーストの「揚げパン」と出会わせてくれた奥様に感謝します。
 次に奥様のおかげで遭遇できた食べ物は 「紅しょうがの天ぷら」です。御惣菜屋さんやスーパーのお惣菜コーナーに並んでいる紅ショウガの天ぷらという存在に なぜこんなものが売っているのか、果たして買う人がいるのか、と不思議に思っていました。所が奥様が結構お気に入りらしくて ちょくちょく購入されて食卓に並びますので 仕方なく食べてみました。カリッとした食感と紅ショウガの酸っぱさ、それと衣の脂っこさが絶妙にマッチして凄く美味しい食べ物であると 認識を改めました。「揚げパン」ほどにはハマっていませんが 天ぷらの盛り合わせがあれば 割と最初の方で箸を出す傾向にあります。
 「揚げパン」も「紅ショウガのてんぷら」も奥様と生活を共にしなかったら おそらく一生私とは縁がなかった「食わず嫌い」の食べ物だと思います。そんなおいしい食べ物と出会わせてくれた奥様に改めて感謝したいと思います。食べ物ではないけれど 奥様のおかげで出会えたものが「ディズニーランド」です。奥様と旅行に出かけるようになって初めの頃は沖縄、石垣島等の南の島が中心でした。奥様と旅行の相談をするときに割と頻繁にディズニーランドが提案されて それまで一度も言ったこともないし、勿論行こうと思ったこともなかったところなので戸惑いましたが 奥様がそれほど希望されるので 一度騙されたと思っていってみることにしました。初めて見て感動したのが「ディズニーシー」のパレードでした。正直それまで子供向けの遊園地の規模を大きくしたものとしか認識していませんでしたが そのパレードの音楽と踊りの素晴らしさに感動して、すっかり「ディズニーランド」の虜になってしまいました。それから数年は2月と9月の旅行はずっとディズニーランドが定番のようになってしまいました。
 それにしても、2月なんて一番寒くてもっともオフシーズンのはずなのに、どうしてあんなにお客さんが多いのか不思議です。私が旅行するのは平日ですが、小学生や中学生が一杯いるのは何故なのでしょう。一番お客さんの少ないはずの時期なのに人気のあるアトラクションやショーを楽しむためにはたっぷりと待ち時間が必要です。アトラクションに入場するために行列に並んでいる時に すぐ後ろにいた親子の会話が印象に残っています。子供さんが「どうしてこんなに長く待たなければならないの?]とお母さんに尋ねて「ディズニーランドはすごく楽しい所だけれど、行列に並んだり長い時間待つことで 辛抱すること、我慢することを覚える場所なんだよ」とお母さんが応じたのが 何とも素敵な答えだと思いました。最近は 堪え性が無くてすぐに切れる子供が増えているみたいですが 楽しむためには辛抱、我慢の大切さを上手に教えている素敵なお母さんだと思いました。私もいい年をした爺だけれど 堪え性が無くて失敗を繰り返しているので もう一度辛抱と我慢の大切さをかみしめようと思いました。

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