8月24日 私の一番好きな映画「フィールドオブドリームス」について

私はどうもフランス映画の影響を沢山受けているみたいです。昨日紹介した「シベールの日曜日」もそうですが 好きな映画をあげていくと「シェルブールの雨傘」「冒険者たち」「ボルサリーノ2」等などフランスの映画ばかりがあがってしまいます。好きな男優さん女優さんも アランドロン,イザベルアジャーニとフランスの方ばかりです。フランスの映画を見た数はそれほど多くないように思いますからそれだけフランスの映画の質が高いのか 単に私の好みにマッチするだけのことかもしれません。

でも私が一番好きな映画としてあげるのは「フィールドオブドリームス」です。ケビンコスナーは「ボディガード」と言う映画も大好きですし 特に思い入れのある映画です。野球を題材として家族 特に父親とあまり仲の良くなかった息子の絆を描いている所が 一番好きな映画に挙げる理由です。トウモロコシ畑の中に野球場を作ってしまう話ですから いかにもアメリカ的な映画だと思います。フランス映画のまったり感が大好きだけれども ドライなアメリカ映画を一番好きな映画に挙げてしまうのは ナーチャンが断トツで一番可愛いと思いますが 乃木坂で一番好きなメンバーを問われれば カズミンこと高山一実と答えてしまうのに 似ているのかもしれません。

この映画は主人公が父親と喧嘩別れしてしまい 結局そのまま父の死に目にも会えずじまいで そのことが心にずっと引っ掛かっていたのだと思います。「それを作れば彼がやってくる」と言う神のお告げは最初は彼と言うのが「シューレスジョー」という伝説的なプレイヤーを指すのかと思わせていましたが 最後の最後に若き日の父親がグラウンドにやってきたのです。私はその場面を見た時に 涙が止まりませんでした。

私が映画を見て涙が止まらなかったのはこの映画のこの場面と 日本の映画で一番好きな作品「なごり雪」のラストシーンでベンガルさんが駅のホームに泣き崩れる場面です。若い頃から女性にもてたことの殆どない私ですから 現在も奥様に本当に愛されているのか自信を持てない私ですから 長年連れ添った奥さんが 実はずっと三浦さんの事を思っていたと思い知らされた ある意味非常に残酷な場面ですが 凄く心に残り 涙が止まらなかった悲しい悲しい場面です。

話を「フィールとオブドリームス」に戻しますと 一般的に息子と父親の関係はぎくしゃくしているのが普通だと思います。私の父は非常に短気で我儘な性格だと思います。所が私はそれ以上に短気であり 我儘であると自覚しています。従って私が今よりも若くてとんがっていたころには 先の事や病院の評判など考えずに 平気で患者さんと大喧嘩をしていたころですが とても父と落ち着いて仲良く話す機会なんてありえませんでした。でも最近60歳に近づいてきてから ようやく私の角が取れて丸くなってきたので 父と穏やかな気持ちで話せるようになってきました。

今でもうっかりすると 突っ張らかって父と衝突しそうになりますが さすがにその雰囲気を事前に察知して 無難な方向に話題を転換することができるようになってきました。気にくわない患者さんと大喧嘩して 一銭も頂かずに追い返すよりも はらわた煮えくり返っても 表面的には笑顔を作って 一円でも高く治療費を頂くように ようやっと自分をコントロールできるようになってきました。

父の米寿のお祝いを来月何とか実行できそうですが 母を亡くしてもっと早く意気消沈してしまうのかと思っていましたが 頑張って元気に生きていてくれる父への感謝の気持ちを 何とか表現できそうでほっとしています。もう少し仕事を頑張ったら石垣島辺りで 野球場ができるぐらいの広い農地のついた土地に家を建てて住むつもりですが 父への懺悔の為に野球場を作る余裕はないと思いますので 生きている父にできるうちにせっせと親孝行をしておこうと思っています。

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