8月28日 1974年の本日 神奈川県でピアノ騒音殺人事件が起きました

私が高校生の頃に この事件は起きました。当時は狭いけれど庭のある一軒家に引っ越していましたが 数年前まで四人家族で2DKの団地に住んでいました。私はこのブログに何度も書きましたが小学生の頃に ピアノとマリンバと言う楽器を習っていました。練習は毎朝 七時から 私がピアノの練習を三十分間やり 七時半から私がマリンバの練習 妹がピアノの練習を八時までしてから 小学校に出かけていました。小学生が鳴らす楽器の音ですから ボリュームは大したことが無かったのでしょうが 初心者の基本練習ですから 心地よいメロディーなど皆無だったと思います。何しろ毎朝七時から八時までピアノとマリンバを弾いていたのですから 相当なご近所迷惑をかけていたのは間違いありません。別に楽器の練習は 昼間でもできましたが 会社勤めをしている父親が練習を見届けたかったからかもしれませんが 毎朝その時間帯に私たちの練習は行われていました。
ご近所にお住いの方々が 寛大で優しい人たちばかりだったからでしょうが 特に文句を言われることもなかったみたいです。母親が相当に気を使って 盆暮れに付け届けをしていたような気がします。母の細かい配慮があったから トラブルは起こらずに済んだのかもしれません。しかしこの事件が起こって その状況が報道された時には 我が家だって ご近所から報復を受けていたかもしれないと思って 肝を冷やしたのを覚えています。
後になって 調査されると ピアノの音の犯人の部屋で聞える音量は 普通の人なら 我慢できる範囲であったのだそうですから 逆恨みだったのかもしれません。ただ 被害者の家では 日曜大工が趣味だったみたいで ピアノの練習が始まる前から 犯人はかなり日曜大工の騒音にも 苦情を言いに行ったりしていたのだそうですから 感情的に被害者宅に対して相当な反発を感じていたのでしょう。それにしても 犯人が卑劣だと思うのは そもそも日曜大工を行っていたのは 被害者御一家の 旦那さんだと思います。犯人は 旦那さんが出勤してしまい 不在であることが分っていて 刃物を持って被害者宅に押し入り十歳にも満たない女の子二人を刺殺したのです。ゴミ捨てから戻った奥さんもついでのように 刺殺したのだそうです。
そもそも犯人が騒音だと思った日曜大工の音を出していた 旦那さんが不在の時をねらい 女子供だけを刺し殺すなど 勿論人殺し自体が許されるはずのない行為ですが 尚更卑劣な恥ずべき犯罪だと思います。たとえ逆恨みであっても そもそも反発を感じた旦那さんにその憎悪を向けずに か弱い女子供だけ刺し殺した行為は 厳罰に処されるべきだと思います。事件が起きてからもう三十年以上が過ぎていますが 死刑判決が下されてるにも拘らず 未だ死刑が執行されていないのだそうです。犯人は相当な高齢のはずですから 早く執行しないと老衰で死亡したら 無期懲役の判決が下されたのと同じ事になってしまいます。
世界的に見ても 死刑を執行している国は多くないのかもしれませんが 少なくとも死刑判決が下されるのですから 刑が確定したら 速やかに執行されることが被害者の家族の気持ちを考えたら必要だと思います。現在の風潮としては 死刑と言う極刑は廃止する国が増えている傾向にあるように思いますが 正当な裁判でその判決を下された場合 出来るだけ速やかに執行するのが 正しい手順だと私は思います。別に死刑と言う判決があることが 凶悪犯罪に対して抑止効果があるとは思いませんが 日本では法律的に認められている判決なのですから 法務大臣の個人的な考え方によって 死刑を執行するのがどんどん先延ばしにされることは 私は正しくないように思いますが 如何でしょうか。 

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