8月26日 夕方にコオロギが鳴き出しました

 昨日は雨がしっかりと降ってくれたおかげで 昼間もだいぶ涼しく感じましたが 今年初めて夕暮れ時にコオロギの鳴き声がきこえて余計に涼しさを実感しました。コオロギの鳴き方が「コロコロ」だったので 恐らくエンマコオロギだと思います。
子供の頃には ベランダの床下などに潜り込んで 大きめの石をどけると暗い所を好むのかよく隠れているのを見つけて素手で捕まえました。現在ならまずベランダの床下に潜り込むこと自体が嫌だし、黒くて結構大きなエンマコオロギを素手で掴むことは 結構辛い罰ゲームのようなものです。
 今思うと不思議ですが 子供の頃にはコオロギを捕まえて水槽などで飼育するのが楽しくてしょうがありませんでした。餌としてはキュウリやナス 動物性蛋白質として煮干しなどを与えていました。夕方になって一斉にコロコロと鳴き出すとうるさい位の大合唱でしたが うっとりとして聞き入っていたことを思い出します。近所に住んでいる親戚の叔父さんからスズムシを数ツガイ譲り受けて、せっせと面倒を見て翌年に繁殖に成功した時などは嬉しくてたまりませんでした。そして毎年繁殖させてスズムシの数がかなり増えましたが 何年目かで一切幼虫が孵りませんでした。今考えると当然のことで最初に数ツガイからスタートしてその後新しいツガイを増やさなかったので濃い血縁関係の卵ばかりが生まれたので遺伝子的に問題が生じて全然孵化しなかったのだろうと思います。
 小学生だったので当然と言えば当然ですが 遺伝子についての知識など全くなくて可哀そうでありとても残念なことをしてしまいました。但し今思い返してみると スズムシは数匹でなけばとても涼しげで美しい音色ですが あまり大量に一斉に鳴かれると よく響くのでかなり五月蠅くてきんじょめいわくだったかもしれません。
 子供の頃にはセミを取ったりザリガニを捕まえたり 生き物を捕獲することが大好きでしたが きちんと面倒を見てあげられずに 簡単に死なせてしまったことを今になって後悔しています。その存在自体はちっぽけな生き物でも 一つ一つに大切な命ですから 無益な殺生をしてしまったことを今頃になって反省しています。その罪滅ぼしになるのかどうだか分かりませんが 臨床獣医師としての現在の職業を今更ながら頑張ろうと思いました。

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