9月19日 今夜は中秋の名月 お月見です

 例年は昨日が中秋の名月でした とすぎてからニュースを見て気が付くのですが 今年はラジオの情報などにより 事前に思い出しました。そういえばマクドナルドなどがお月見バーガーの宣伝を頻繁に流しています。お月見と言っても私はあまり風流な人間ではないので どうしてもお月見団子に興味が向いてしまいます。
 関西と関東ではいろいろな習慣が異なるのは珍しくありませんが お月見団子の形も全然異なります。関西では里芋のように長細くて餡が巻いてあります。関東のお月見団子はよくテレビで見かけますが 真ん丸な球体です。現在でも団子ではなくて里芋そのものをお供えしている地方もあるそうですが 関西の里芋のような形は里芋を備えていたころの名残かもしれません。食べ方としては関西の場合は餡が巻いてあるからそのまま食べるのだけれど 関東では団子に味がついていないので餡子やきな粉をつけて食べるのだそうです。
 私は関西人だから やはり関西風のお団子の方が魅力を感じます。同様に明確に形の異なるものに 桜餅があります。関西では桜色のもち米を半殺しにして餡子を包み込んであり桜の葉が巻いてあります。関東の桜餅は食べたことが無いのでよく知りませんがクレープみたいにに焼いた餅でロール状に餡子がまいてあります。桜餅についてもやはり私は関西人なので馴染みのある関西風に魅力を感じます。
 子供の頃には母親がお菓子屋の娘だったので よく手作りでお月見に関わらず団子を作ってくれました。団子を作る粉にはいくつか種類があって 粉によって当たり前だけれど出来上がった団子の食感が違うそうです。私は子供の頃団子ならどれでも美味しく無邪気に頂いていたので その違いを気にしませんでしたが 妹はその微妙な違いが分かるらしく 偉そうに文句を言っていたのを 苦々しく覚えています。
 今思えば母親が使っていたのは当然実家から送ってきたものですが 主に白玉粉だったと思います。白玉粉とはもち米即ち御餅つきに使うお米を粉にしたものです。もちもち感があって一番おいしいと妹が言っていました。他に団子を作る粉としては うるち米即ち普通にご飯として頂くお米お粉にした上新粉 白玉粉と上新粉をブレンドした団子粉があり 当然食感がことなるので別のお菓子を作るのにそれぞれ使われていたのでしょうが うちの母親はその点おおざっぱだったのか 同じように団子を作っていたので その違いの分かる妹に文句を言われていたのだと思います。
 子供の頃に妹が違いが分かるのに私は全然わからなかったものに 今ではほとんど見かけませんがバタークリームのケーキがあります。私は無邪気にケーキだから喜んで頂いていましたが 妹は当時は非常に痩せていて食が細かったので バタークリームのケーキは油濃くて食べられなかったみたいです。但し生クリームのケーキは妹も喜んで食べていました。私は恥ずかしながらバタークリームと生クリームの違い全く分かりませんでした。あのころ美味しくいただいたバタークリームのケーキは今では殆ど見かけませんが 何処へ行ってしまったのでしょうか?ネットで調べればバタークリームのケーキもそこそこ販売されているみたいなので懐かしい気持ちもあり一度味わってみようと思います。

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