どうして混合ワクチンは、60日目と90日目の2回接種するのですか?

子犬は初めて飲む母乳(初乳)により母犬からもらう免疫(移行抗体)により守られていますが、この抗体は生後50~60日で消失すると言われています。ですから、最も幼くて無防備な状態の60日目位に一回目の予防接種が必要だと思います。(ペットショップ等では40日前後で接種して飼い主さんに引き渡す場合もあるようですが、その効果は移行抗体とともに消失する可能性があります)ワクチンを接種すると、約2週間でその病気を予防できる十分な量の抗体が体内に造られますが、少しずつ減少していき、1年後には予防に不十分な量にまで減少してしまいます。ところが、一度接種してその一ヵ月後、まだ抗体が十分にある時期にもう一度接種すると、抗体が約2倍量にふえます。勿論、時間とともに同様に減少していきますが、その後一年毎に接種していけば、最初に一回しか接種しなかった場合に比べて、ずっと高い抗体量を生涯維持できるので、最初に一月間隔で二回の接種をお勧めします。

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