うちの子(シーズー10才避妊済み)は、「太り過ぎ」と病院で言われたので 大好きなお散歩を頑張って ダイエットしようと思ったのですが、特に夏場はすぐに苦しそうに座り込んで歩かなくなり、段々散歩を嫌がるようになってきました。頑張って散歩を続けたさせた方がよいのでしょうか?


診察してみないと自信を持ってお答えできませんが、(例え診察し 十分な検査を実施しても自信を持ってお答えできない事も多いのですが)10歳の肥満傾向の犬が暑い時期に大好きな散歩を拒否するとしたら、運動機能障害か心臓病を疑います。まずは、かかりつけの病院で足腰について十分な診察を受け、外傷や病気(例えば足裏のトゲや膝の脱臼、腰のヘルニア等)がないか確認しましょう。運動機能に問題がなければ、心臓について調べましょう。もし心臓に原因があって、大好きな散歩を拒否するのであれば、聴診だけで心雑音等の異常が確認されると思います。もし異常が確認されたら、その程度によって血圧、レントゲン、心電図、超音波等の検査を受けられる事をおすすめします。診断結果により治療についての指示があると思いますから出来るだけその指示に従ってください。飼い主さんとしては、例えば発作が起きる等の解りやすい症状があればともかく、殆ど症状もない段階から治療を継続するのは大変な事だと思います。しかし、実はこの時期の治療と生活習慣の改善こそが寿命を延ばす為に重要なのです。勿論、症状が現われてからも治療をしますがそれは残された寿命の辛苦を和らげるためのものである事を理解して頂いて 症状が現われるまでの時期の治療を頑張っていただきたく思います。

一般的に心臓の悪い犬に守って頂きたい生活での注意事項を書いておきますので参考にしてください。

1)運動は必要最低限度にするよう心掛ける。
散歩については出来るだけ短距離をゆっくりとのんびりと済ませましょう。仲の悪い犬と出会って興奮したりしないように、コースや時間帯にも気をつけましょう。本人が途中で帰りたがったり、最初から出かけたくない様子のときは止めておきましょう。

2)出来るだけ興奮しないように心掛ける
怒ったり 恐がったり 驚いたりする事等は、飼い主さんのちょっとした注意と努力で避けられる事が多いのですが、喜んだ時にも注意が必要です。大好きな飼い主さんが帰って来た時に喜びすぎて発作を起こすようなケースもありますから、とりあえず抱っこでもして落ち着かせてあげましょう。

3)獣医師の指示に従って食事を管理する
特に室内で飼っている場合 一番難しいかもしれません。人間と同様に塩分を制限された食事になりますから 最初は食べづらくて本人もそれをみている飼い主さんも結構辛いかもしれません。但し 慣れるまでの辛抱ですから是非頑張ってください。

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