柴犬(生後4ヶ月、メス)が 近所の病院でニキビダニ症と診断され、「治療は費用が高額で一生続く」と言う理由で「安楽死」をすすめられました。何か他に方法は無いのでしょうか?


まだ若い年令でいきなり安楽死をすすめられては、さぞびっくりされたことと思います。以前は、そういうケースもあったそうですが、現在では当院でも数匹、全国では多数の犬がこの病気と戦っています。但し、このダニは本来皮膚に常在しており犬の体質や免疫力の低下等によって痒みなどの症状が現われる病気ですから、この戦いは ダニを完全に駆逐しての完治ではなくて、この病気と上手にお付き合いして うまくコントロールし 少しでも快適な生活を目標とします。
治療費については、その犬の症状や健康状態による違いもありますが、病院によってかなり差があるようなので十分に事前確認をされた上で納得して始められればよいと思います。
具体的な治療は、ダニの減少を目的とする駆除剤の投与(内服、注射、皮膚への塗布、薬浴)と 二次感染と痒みの軽減を目的とする抗生剤と消炎剤の投与が主となりますが、本人への負担と飼い主さんの手間隙も相当長期にわたることを覚悟して始めてください。
ペットも家族同様に寿命を全うする権利を持って生まれていると思いますから、飼い主さんのご苦労は一方ならぬ物と思いますが是非頑張ってください。

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