「フィラリア予防を始める前に、血液検査が必要である」という動物病院と「血液検査は必要ありません」という動物病院がありますが、どちらが正しいのでしょうか?


現在日本で使用されているフィラリア予防薬は複数のメーカーから内服薬(毎日もしくは月に一回)滴下薬、注射薬等かなりの種類が存在しますが、その全ての薬の説明書に、「予防を始める前に血液検査によりフィラリア症に罹っていないことを確認してから投与する」と明記されています。その理由も「フィラリア症に罹っている犬に投与するとショック等の副作用を起こす可能性がある」と書いてあります。最悪の場合、死亡するケースもあります。ですから、良識ある病院ではフィラリア予防を始める前には必ず血液検査を実施していると思います。勿論、当院も同様です。
血液検査が必要ないと主張する病院が存在する理由は、飼い主さんが病院へ犬を連れて行く手間と検査の費用を省いて(恐ろしい副作用の可能性は十分に説明せず)予防薬の売り上げを伸ばす事をだけを重視しているからだと思います。
獣医師としてその様な病院が少なからず存在することは非情に恥ずべきことだと思っております。以上のことから、どちらの病院の主張が正しいのかご判断ください。

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