2月 26日 プレミアムフライデーについて思う事

こんな下らない制度がいつ 誰が決めたのかさえ そして何時から実際に始まるのかまで全然知りませんでした。月末の金曜日は 午後三時に終業しましょう と言うのだそうです。給料日明の金曜日早めに終業することによって 少しでも消費を拡大しようというのが狙いなのだそうですが 何とも浅はかな考え方だと思います。そもそもアベノミクスが実質的に効果を上げて 一般庶民の収入が実感できるぐらいに増えていたら こんなあほらしい制度は話さえ持ちあがらなかったのではないでしょうか。
会社員の経験が殆どありませんし 三年ほど塩野義に勤めていましたが いわゆる外回りなので 就業時間などあってないようなものでした。要するに営業成績が 前年同期程度に売り上げをあげてさえいれば普段どんなにのんびりとぐうたらしているように見えても 誰からも文句を言われません。逆に 朝早くから夜遅くまで必死に駆けずり回っても 成績が悪ければ どやしつけられます。営業と言う職種であれば どんな業種でも似たり寄ったりの構図だったのではないでしょうか。
何時も机に向かっている内勤の事務仕事なら 三時に仕事を終われと言われれば 取り敢えずはその日は普段よりも数時間早く帰れるのでしょうが この制度を思いついた馬鹿な人間どもは 仕事と言うものの本質を全く理解していないのではないでしょうか。プレミアムフライデーなる制度が始まることで 月末の金曜日仕事が三時間カットされるわけですが 会社全体の仕事の分量も三時間分カットされるのでしょうか。そんな事はありえないはずですから 只でさえ忙しいはずの月末の一日 勤務時間は無意味に減らされるわけで 結局その分を別の日に頑張らなければならなくなるはずです。実際に仕事をする側に立って考えれば 全く有難味のない迷惑至極な制度だろうと思います。
テレビのニュースで ある会社では三時になると 部屋の照明が落ちてしまって 早く帰るように放送が流れていました。その会社では 普段から何時もの時間の仕事終りにも こんな芝居じみたことが行われているのでしょうか。そもそもこの制度が実行されている会社が 大げさにテレビなどのニュースに取り上げられていましたが この制度を実施している会社 そして会社員が働いている人全体のどれだけに当たるのでしょうか。詳しい事は分りませんが 中小企業やうちみたいな家族でやっている自営業には 全く無縁のもののはずですから 働いている人全体からみれば ほんの数パーセントが 影響されるだけのはずです。
実際に三時に帰宅しているサラリーマンにインタビューしていましたが あまり早い時間に帰宅しても家族に煙たがられるだけなので 喫茶店辺りで本でも読んで 時間を潰すと答えた男性がいましたが こんな方が大多数なのではないでしょうか。同僚とボーリングに出かけて その後そのまま飲み会に流れる と嬉しそうに答えていた人もいますが そんな行き当たりばったりの企画に繰り返し興味を示す人がどれだけいるのでしょう。
会社によっては 始業時間を一時間早めて 十二時には仕事終り としている所もあるそうです。お昼に仕事を終われば そのまま週末に旅行に出かけたりするのには 便利かもしれませんが 子供さんがいれば 学校はいつも通りに終わるのでしょうから あまり有効ではないのかもしれません。それに毎月旅行に出かける人など殆どいないのではないでしょうか。
大分昔に 土曜日学校が休みになった時 最初は土曜日は親と子供が触れ合う機会を作りましょう と言った雰囲気がありましたので 親が何とか子供と有意義に時間を過ごすために張り切っていた時期があったようにも思いますが 現在では土曜日も日曜日と全く同じ単なる休日になってしまっています。プレミアムフライデーが制度として根付くのか 二千円札みたいに いつの間にか消えてしまうのかは知りませんし 興味もありませんが 多少早く帰宅してもらう事で 国民の消費を増やそうなんて言う 薄っぺらな制度は さっさと消えてなくなってしまえばいいと私は思います。

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