ミニウサギ(2才、オス)を飼っていますが、梅雨時になると昨年に続いて今年も、食欲が低下し元気がなくなりました。去年はいつの間にか元気になりました、今度も様子をみていて大丈夫でしょうか?


蒸し暑い梅雨時は、人間だって多少食欲が落ちますから、ウサギだって普段より2~3割食べる量が減少するくらいなら、しばらく様子をみてもいいかもしれませんが、それ以上なら毛の生え変わる時期でもありますから毛球症が心配されます。
猫の毛球症はよく知られていますが、猫の場合は身づくろいで飲み込んだ毛が胃に溜まって毛玉となります。但し、猫は何か異状があると簡単に嘔吐する動物なので、殆どの場合は面倒な事にならないうちに口から吐いて解決します。
ウサギも同様に身づくろいをする事で毛を飲み込みますが普通は少しずつ腸へ流れて便とともに体外へ出てしまいます。所が飲み込む毛の量が多いと胃の中で毛玉になってしまう場合があります。
ウサギは喉の構造が特殊で非常に嘔吐しにくい動物なので厄介です。毛玉が出来ると胃の活動が低下するので食欲が低下してしまい、体力が落ちて極端な場合は命に関わる場合もあります。
治療法は毛玉を溶かす薬がありますから、食欲が戻るまで様子をみながら内服させます。毛玉が溶けて、胃の活動が正常に戻れば食欲が戻ります。もし毛玉が大きくて溶けない場合や、胃の出口の部分に毛玉が詰まってしまった場合は胃を切開して毛玉を摘出する手術が必要になる場合もあります。
ですから、早めに動物病院で診察を受けて、毛球症ならすぐにでも治療を始めた方がよいと思います。
毛球症の予防には、干草や藁などの食物繊維の豊富な餌を毎日与える事と、ブラッシングを毎日十分にしてあげて、飲み込む毛の量を減らすようにしてあげてください。

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