よくあるご質問

飼い主さんからよく受ける質問にお答えします。
※10年前に掲載した内容もあり、情報が古い場合もございます。お気付きの点がありましたらご指摘、ご指導ください。

熱中症


  • 熱射病になったら、どんな処置をすればよいのですか?


    まず、体温を下げる為、涼しい場所で風に当たらせてください。出来れば体に少しずつ水をかけたりゆっくりと水を飲ませてあげてください。呼吸が苦しそうなら、酸素吸入器を使用しましょう。酸素吸入器は、スポーツ用品店等においてあるもので十分ですから、熱射病や心臓病が心配な飼い主さんは、常備されることをおすすめします。以上の処置をしながら、かかりつけの病院に連絡して、速やかに治療を受けられた方が良いと思います。


  • うちの犬は、暑くなると口を開けて苦しそうに呼吸しますが特に心配ないのでしょうか?

    動物は体が順調に機能する体温、即ち平熱が決まっており、人は36~7度、犬猫は38~9度です。気温が上がると、体に貯まった熱を発散するために、人や馬は全身の汗腺から発汗してその気過熱で平熱を維持しようとします。犬猫は、汗腺が足裏等に限局しているので、過呼吸により口から熱を発散しようとしますが、発汗に比べて効率が悪いので、体温が40度以上に上昇して熱射病になり易いのです。口を開けて苦しそうに呼吸をしていたら、できるだけ涼しくしてあげて下さい。風通しをよくしたり、扇風機、保冷ざい等を工夫して組み合わせると、屋外でも過ごし易くなると思います。ちなみに、人は一般的に脇の下で体温を測りますが、犬や猫は肛門で測ります。


  • パグを飼っているのですが、熱射病になり易いと聞きました。ほんとうですか?


    熱射病は、高温の環境下で体に産生される熱量が発散量より多くて、体温が40度以上になり、呼吸や体液循環等が異常になる病気です。犬は、熱の発散を呼吸で行っていますが、パグやシーズー等の短頭種は、その効率が悪いので、熱射病になり易いと思います。それから、高齢犬や心臓病の犬も要注意ですから、暑さへの対策を十分に考えてあげてください。