よくあるご質問

飼い主さんからよく受ける質問にお答えします。
※10年前に掲載した内容もあり、情報が古い場合もございます。お気付きの点がありましたらご指摘、ご指導ください。

鳥インフルエンザ


  • 自宅で小鳥を飼っていますが 鳥インフルエンザに罹りませんか?また、一緒に暮らしている人間は大丈夫ですか?


    室内で飼っておられるのでしたらベランダ等での野鳥との接触に注意されれば、現実的には殆ど心配はないと思います。但し、鳥インフルエンザは特殊な病気ではなくて風邪の一種ですから、一般的な風邪に対する配慮、例えば急激な気温の変化や乾燥、ストレス等に対しては十分に気を配りましょう。もし、急死した場合は、かかりつけの獣医さんか「大阪府農政室 鳥インフルエンザホットライン」(06-6944-6745)に相談してください。
    鳥から人間への感染が心配されるケースは、例えば解体して内蔵等に直接接触した場合や、糞が乾燥して空気中に飛散して それを吸入してしまった場合などです。だから、ペットとして鳥を飼っておられるのでしたら、鳥インフルエンザの為というよりも ごく一般的なペットに対する接し方として、動物に接触したら手をよく洗いできたらうがいを励行する事、糞の後始末はこまめにしてあげる事等に注意されれば殆ど心配ないと思います。


  • 鳥インフルエンザとはどんな病気なのですか?


    ウイルスにより鳥類が感染するインフルエンザ(風邪の一種で流行性感冒とも言う)の総称ですが、現在話題になっているのは そのうちの特に急性で罹患率と致死率が高い「高病原性鳥インフルエンザ」の事です。主に接触により感染して一週間ほどの潜伏期間を経て食欲や元気が無くなりクシャミや咳、下痢や顔面浮腫、チアノーゼ、首曲がり等多様な症状を呈し突然死に至ります。
    今回初めてその存在を知られた方が多いと思いますが、日本でも1925年に一度発生していますし、2003年だけでも香港、米国、オランダ、ドイツ、韓国等で発生が確認されている病気です。


  • 小学生の子供が学校で動物の飼育係をしていますが鳥インフルエンザに罹る心配はありませんか?


    「食品として鶏肉を食べて鳥インフルエンザに人間が感染した例はありません。」と言うのが鶏肉の安全性についての質問に対する決まり文句のようになっています。ただ この表現だと「これから感染する可能性があるのではないか?」と心配されるかもしれません。日本では80年ぶりに発生したので初めて耳にされる方も多いかもしれませんが、世界では各地で結構頻繁に発生している病気です。
    だから、「これまでに感染した例が無い」という事実の信憑性は高いと思います。
    それから、「高病原性」という表現で、誤解されている方が多いかもしれませんが、これは鳥にとっての表現であり、人間に対して病原性が高いという意味ではありません。
    それと、病気の発生した養鶏場などでの全頭殺処分の報道を目にされると 食品として非常に危険であると勘違いされ易いのですが、この処置はあくまで感染の蔓延拡大を防ぐ為のものです。
    以上の事を理解して頂けたら、鶏肉に対する不安はある程度解消されるのではないでしょうか。どうしても心配であれば、十分に加熱すればウイルスは死滅します。但し、あまり加熱しすぎると美味しくなくなりますけど。